2011年08月29日



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面白「プラウダ」に見るロシアの人々



(訳者注) ロシアのプラウダにはご紹介したい記事がいつも何かしらあるのですが、それにしても、プラウダというのはトップにある記事のタイトルがいつも非常におもしろい(興味深いという意味もあるし、笑えるという意味もどちらもあります)。

今日は特になんだかいろいろと考えるところがありましたので、個別の記事の紹介ではなく、「今日のプラウダ」ということでご紹介してみたいと思います。


そもそも、プラウダというのは Wikipedia によると、

かつてのソビエト連邦共産党の機関紙であったロシア連邦の新聞、またそれを発行する新聞社。レーニンによって1912年に発刊された。


という歴史のあるもので、さらに、

2000年代初頭にはUFOや超常現象、陰謀論などを扱うようになりこの方面でも注目されている。


とのこと。
つまり、「国家の機関紙的な意味合いと、オカルトに強い面」という部分を持つというようなことのようです。トップ記事を見ていると、実際にその感じは強く、たとえば、これは今日(8月29日の)プラウダのサイトのトップページで、最上段の「国際面」、「ロシアのニュース」、「社会面」のそれぞれのトップ記事です。

pravda-1.png

見出しは、左から

・[国際面] 西側はロシアの外交の成功を妬んでいる
・[ロシア] 人々にパンとサーカスを与えるプーチン
・[社会面] ニーナ・クラギーナが見せた驚くべき超能力


となっています。
ニーナ・クラギーナという人はロシアで有名な超能力者だそう。


この国際面とロシアニュースを日本語での記事にすると、こんな感じになります。

Russia-news1.jpg

▲ 冷戦時代とあまり変わらないような「西は」という口調はプラウダ全体で使われており、現在のロシアと西側諸国の心理的関係を想像させます。


なお、ニーナ・クラギーナという人については、こちらのサイトにはこうあります。

1925〜1990。旧ソ連の超能力者で、サイコキネシスで有名。レニングラードに生まれ、若い頃から霊感があると言われていた。

1964年、ノイローゼで精神病院に入院した際、入院中手を触れないで物体を動かしたり他人の持ち物を言い当てたりしたことから超能力者として有名になり、レニングラード大学のワシリエフ教授らの調査を受けた。目隠しをして文字を読んだりガラスのケースの中の物体やコンパスの針を動かしたり、カエルの心臓を止めたりする実験を行い、その模様は数々のフィルムに記録され、ソ連科学アカデミーをその能力を本物と認めた。



nina-2.jpg

▲ ニーナ・クラギーナがロシアのテレビでおこなった物体移動の様子。 YouTube より


ところで、プラウダの「神髄」は「読者のトップ15」に現れます。
トップサイトの左、つまり1番目立つところに「読者のトップ15」記事があり、これは毎日更新されています。

その中の今日の上位5記事がこれです。

top20.png


訳してみました。




プラウダの「読者が選ぶトップ15」(2011年08月29日)

1. エイリアンは地球の人間を奴隷にして食用にするために地球にやってくる

2. シベリアの人々からセルビア第3代大統領ボリス・タディッチへの公開状

3. ロシアの女性たちを制服し始める中国人男性たち

4. リビア: 西側ジャーナリズムの堕落

5. ロシア戦闘機スホーイPAK-FA/T-50は米国のF22戦闘機より強力





1位のタイトルはすごい(笑)。

この「エイリアンは地球の人間を奴隷にして食用にするために地球にやってくる」というのは、そういうことを言っている NASA の科学者がいるということで、特に何かそれに関しての事実があったとかいう話ではないです。
でも、読者アクセスではトップ。

3位の「ロシアの女性たちを征服し始める中国人男性たち」は、少子化政策と男子優遇によって、女性の数の比率が極端に少なくなっている中国では、結婚相手に事欠いていて、男性より女性の方が多いロシア人女性を物色し始めているという記事で、これは実は一昨日「読者の1位」でした(笑)。

他は何をしてもいいが、ロシアの女の子を持っていくのだけは許せん」というロシア人男性の怒りに震える様子が目に浮かびます。

ちなみに、その記事によると、


中国  → 女性 100人に対して、男性は約 130人
ロシア → 女性 115人に対して、男性が約 100人


となっているそうで、つまり、「中国では2割近くの男性が余る」ということになっている一方で、ロシアでは「女性のほうが多い」ということになっているようです。

なので、女性を求めてロシアにやってくる中国人男性が多いという記事で、そこに「征服」というタイトルをつけたようです。

なお、ロシアは「アジア人攻撃のメッカ」であります。
サンクトペテルブルグあたりでは、スキンヘッドによるアジア人襲撃が日常化しているようですので、あまり、こういうことがこじれなければいいですが。



リビア

4位の「リビア: 西側ジャーナリズムの堕落」というのも面白い記事で、日本あたりでも、今では「カダフィ後のリビア」なんていう記事も見たりしますが、しかし、プラウダはまったく逆のことを書いています。

つまり、

トリポリは陥落していないし、市民への虐殺をおこなっているのは NATO を始めとする西側だ

という内容です。

どちらが本当か知る由もないですが、ただ、日本の報道でも、リビアとかシリアとか中東の記事に関しては、米国などの報道をそのまま丸投げ状態で日本語にしているような記事も多く見ていて、「うちらの占領もなかなか終わらないなあ」と感じますが、しかし、やはり真実はわからないので、それ以上の言及はできません。

なお、「西側ジャーナリズムの堕落」と訳しましたが、記事の原題は「Prostitution」という単語で始まっており、「西側ジャーナリズムの売春行為」というキツい表現となっています。


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▲ 同じプラウダの8月28日の記事「なぜ、トリポリからメディアが消滅したのか」より。


そんなわけで、プラウダのことを書きました。
タグ:プラウダ

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