2011年09月03日



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太陽に何が起きているのか : 太陽の異常に関する数々の報道



(訳者注) はっきりいって、太陽が異常な状態になっています。

太陽について、ここ数日の間に様々な報道が出ていて、そのどれも「太陽が異常を示している」という内容のものです。

その中からいくつか断片的にご紹介しようと思いますが、その太陽活動の異常と共に「地球に到達する宇宙線の量が徐々に増加している」という現象が起きています。


本来なら減っていくはずの宇宙線量が増えている

フィンランドにオウル大学という先端科学技術で名高い大学がありますが、オウル大学では 1964年から宇宙線の観測データベースを作成しており、現在はリアルタイムでの「宇宙線量の観測グラフ」をインターネット上で公開してくれています。

Cosmic Ray Station

そこにあるこの1ヶ月(2011年8月4日から9月3日)のグラフがこれです。

cosmic-ray-20011-08.png

「地球に到達する宇宙線の量が徐々に増えている」という事実がここに見られます。


これの何がおかしいのか?といいますと、

一般的に、

・太陽活動が活発になる・・・宇宙線の量が減る

・太陽活動が弱まる・・・宇宙線の量が増える



となります。

これは、太陽活動が活発な場合は、太陽風などの要因で地球に到達する宇宙線の量は減るからです。
(太陽の磁場や諸々のものに宇宙線が遮られる)


そして、現在。

現在は、第24太陽活動周期(サイクル24)の太陽活動最大期に向かっているまっただ中であるわけで、このことは何度かふれていますが、2012年あたりに向けて、「現在太陽活動はどんどんと増大している時期」ですので、本来なら、宇宙線量は減っていくはずなのです。

ところが宇宙線の量が増えている。


そして、上の太陽活動と宇宙線の関係と共に、このような関係もあります。


・宇宙線の量が減る・・・地球の気温が上がる

・宇宙線の量が増える・・・地球の気温が下がる


というものも昔から関係を言われていることです(確定したものではないです)。

これは、先日、CERN が解明した「雲を作り出しているのは多くは宇宙線の作用だった」ということからも、まあ何となく、関連は想像できるところではあります。




さて、本来なら太陽活動が最大に近づいているはずの現在の「太陽活動」の実際の姿を下の2つの記事から1行ずつ書きます。それぞれ翻訳です。




「太陽黒点の数は著しく増えているのに、活動自体が非常に弱い」
Spaceweather 2011.09.01

「非常に多くの黒点が出現しているのに、太陽風が 2008年より弱いのだ」
Extinction Protocol 2011.09.02





ということになっています。

つまり、活発になるはずの太陽活動が、むしろ低下していっているということなのです。

hmi-2011-0903.gif

▲ 昨日(9月2日)の太陽黒点の様子。Extinction Protocol の表現では「太陽が覆われるほどの数の黒点が出ている」のに、フレアなどを含めた活動が異常に弱いです。


現在の状況を上に書いたそれぞれの相関関係に当てはめますと、


1. 太陽活動がなぜか弱まっている

2. 宇宙線の量が増える

3. 地球の気温が下がる



あまりにもストレートですが、そういうことが考えられます。
つまり、「寒冷化」の兆しです。

国立天文台の発表もここから抜粋しておきます。
「太陽の活動サイクルの時期もずれ始めた」というわりとショックな内容です。




太陽の活動サイクルの時期もずれ始めた

太陽に関しては、9月2日 の読売新聞にも宇宙航空研究開発機構と国立天文台から「太陽の異常」が告げられている記事が出ていました。抜粋します。太字は私によるものです。




地球環境に変動?太陽北極域で異例の磁場反転
読売新聞 2011年09月02日

宇宙航空研究開発機構の太陽観測衛星「ひので」が、太陽の北極域で磁場が反転し始めた様子を観測することに成功した。

太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。地球の環境変動につながる恐れもあるという。

磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた

活動周期が延びる時期は、地球が寒冷化することが知られている。

研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。






なお、「太陽の磁場の反転」が起きる原因は、Astro Arts の2003年の記事「太陽の磁場逆転の全貌が明らかに」によると、太陽の磁場の反転はコロナ質量放出 ( CME )によるものだそうです。

ということは、周期的な大規模 CME 活動そのものにもサイクルの異変が起きているということかもしれません。


まとめますと、現在、以下の異常(今まで観測されたことがないという意味)が確認されていると思われます。


・太陽活動の低下

・太陽風の減少

・太陽活動サイクルの時期のズレ(11年だったものが延びた)




これがどんな影響を地球に与えるのかはわからないです。
というか、誰にもわからないと思います。

上の記事の国立天文台教授も「太陽活動を監視していく必要がある」と言うにとどめており、予測的なことは口にしていません。

いいことなのか悪いことなのかさえわからないですが、いずれにしても、ここ何年かで言われていたこともある「太陽の異常」が今明らかになった感じです。

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[太陽の異常]の関連記事:

太陽に何が起きているのか
2011年09月03日

奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
2012年04月21日

最近のカオスな太陽データから考えるいろいろなこと
2011年09月20日

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[1年前の In Deep ]

2010年09月03日の記事

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