とても刺激的で、しかも非常に科学的なアプローチとともに、火星のことや隕石に関して壮絶な執念で編集されている海外のブログを見つけました。
Wretch Fossil(英語)
内容は圧巻で、そして、ここでは「火星の真実 (かもしれない)」ことに迫っています。
上のブログで展開されている話は、以前、私がこのブログなどに書いていたような稚拙で幼稚な考えや検証とは全然レベルが違います。壮絶な執念の実地をもとにした説得力に満ちたものです
そして、このブログを少し読んでわかることは、少なくとも、写真に納められた火星の地域に関しては、下の「状態」が真実だと思います。その「状態」とは
「火星の表面は化石で覆われている」
ということです。
上のブログ自体に、曖昧な部分や非科学的な部分はまるでなく、記事を読むことで納得もできますが、たとえば、他の記事のタイトルも興味深いものばかりです。下はこのブログの最近の関連タイトルを日本語訳したものです。こちらにリンクつきで紹介されています。
Wretch Fossi 最近の記事タイトル
2011.08.16 隕石に含まれるアミノ酸は生命の名残り
2011.07.25 隕石 NWA 5000 から見つかった「人間のもののような」脂肪細胞
2011.07.17 隕石 NWA 5480 から見つかった哺乳類の赤血球
2011.06.18 隕石ラファイエットから見つかった上皮の構造
2011.06.17 隕石 NWA 998から見つかった骨格の筋繊維
2011.05.08 火星の化石を安く見つける方法
2011.05.06 NASA の科学者3人が過去の火星の生命痕跡を確認
2011.01.20 石炭紀のヒトの頭蓋冠化石の研究
このブログの性質(検証に次ぐ検証という性質)がこれらのタイトルからだけでも少しおわかりいただけるかとも思います。しかも、この前に数年にわたり、この関連記事は続いているのです。
この持続している努力と執念に感服いたします。
上に出てくる「 NWA 」等あるのは、隕石の管理番号で、NWA に関しては、こちらによりますと、
NWAとはアフリカ北西部(North West Africa)の主産地に由来します。NWAコンドライトは2011年現在、約7000個登録されており、登録された順にNWA1、NWA869、 NWA5000など、一般に表記されています
とのこと。
ブログのこれらの記事をいくつか読んで、「火星の化石」という事実には、もうほとんど何の疑問もないのですが、しかし、この「火星の表面は化石で覆われている」ことに関しては今回はまだ書きません。とても、一日や二日でまとめられるようなものではないからです。私の勉強も足りません
ちなみに、私がずっと疑問に思っていたことに「火星の地表では、青の色ばかりが目立っていること」がありました。


▲ 共に火星の地表の写真。NASA のローバーやオポチュニティが撮影した火星の写真には、青い物ばかりが写っている感じがするほどです。
これについての明確な理由も、上のブログでわかりました。それは地球でも見られる化学反応を照会するといいもののようなのですが、しかし、そのようなことをまとめるためには「一般的な生物の化石化に関しての基本知識」を勉強しなければなりません。私はそのあたりを何も知りません。なので、「火星の表面のこと」を書くのはかなり先になると思います。
さて、今回は、このブログの中にあったもので大変に興味深いものをご紹介したいと思います。
それは、「私たち一般人でも、「宇宙からきた隕石の中に生命の痕跡(化石)があること」を実際に自分の目で調べられる」というものです。
「隕石を手に入れる」ということ自体が大変な感じがしますが、実際には隕石は工芸品としてどこにでも売られているもののようで、それを利用します。日本でも、ヤフオクなどを見ますと、隕石そのものも結構売られていました。
知りませんでしたが、ヤフオクには、「オークション > アンティーク、コレクション > 科学、自然 > 岩石、鉱物 > 隕石」と、「隕石カテゴリー」もあって、ビジネスとして成立している世界みたいです。
さて、「宇宙から来たことが確実」な隕石をあなたが手にした後に、何をするか?
以下、その部分の翻訳です。
タイトルが「火星の化石はどこにでもある」となっていますが、これはこのブログが「火星のこと」をメインの研究対象にしているからだと思われます。隕石はいろいろなところから来ますので、「宇宙の化石」ということでいいと思います。
Martian Fossils Everywhere
Wretch Fossil 2011.08.19
火星の化石はどこにでもある
ステップ1 宇宙から来た隕石の表面に溝を掘る。隕石が手にはいらない場合は、たとえば、 イーベイやアリババなどでは彫刻にした隕石がたくさん売られている。下はアリババより。

ステップ2 倍率が数百倍まで拡大できる電子顕微鏡、または、倍率60倍以上に拡大できる拡大鏡を用意する。安価なデジタル顕微鏡はネットで買える。
ステップ3 隕石の表面の溝にピントを合わせて、溝から突き出ているか、溝に張り付いているかなどしている「糸」のようなものを探し出してほしい。
ステップ4 隕石からその糸を探し出したら、倍率 200倍以上でその物の写真を撮影する。
その糸のようなものこそ、「地球外の生命の血管の化石」だ。
下は中国の隕石から作られた彫像で撮影した写真。
・倍率 60倍の写真

・倍率 200倍の写真

・倍率 700倍の写真

これに関しての詳細は、こちら記事「多くの隕石は地球外生命の化石を含んでいる(英語)」を参照してほしい。
(ここまで)
正直やってみたいと思いました。自分の目で地球外生物の血管を確かめられるというのが興味深い。
なお、上の血管を撮影したのは、アリババで売られていたこちらの隕石から作られた彫像です。
隕石の本場である中国では、このような隕石を彫った工芸品がいくらでもあるようです。

裏面に溝を掘って、赤と黄色の丸のとこから血管が見つかったようです。

他の写真はこちらなどにあります。
また、電子顕微鏡というのも本文にあります通り今では安価なもので、ネットで調べると倍率 300倍程度の顕微鏡でも 4,000円以下でありました。

上の顕微鏡は「 USB 接続」とあるので、パソコンにつないでパソコン上で写真を撮影できるのだと思います。この倍率300倍の顕微鏡が新品で 3,980円でした。今度買おうかなと思っています。
隕石の中だけじゃなく、倍率 300倍ならいろいろと見られそう。