2011年10月22日



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もうすぐ 3月11日の日本の震災の数千トンの瓦礫がハワイに押し寄せるという観測をハワイ大学が発表



(訳者注) ハワイのテレビ局 KITV が「日本の津波の瓦礫がもうじきハワイに押し寄せる」ということを発表したという報道特集をやっていました。この「津波の瓦礫」というのは、3月11日の東北の大震災の津波をさしています。

今は 2011年10月のものですから、あの大震災から半年以上経っての「直接的な津波の被害の予測のニュース」が海外で流れていることに、あの大震災はそう簡単に(世界中の多くの人たちの)記憶からは消えないものだと実感いたします。

実際の津波の被害がこれからハワイや米国を襲う「かもしれない」という予測が出ていることにその思いを強くします。


今回の「瓦礫」は、あの震災での巨大な津波によって飲まれた膨大な破片(500万トンから2000万トンと考えられている)が海流に乗って移動しているもので、「ハワイ到着」の予測に関しては、最近のロシア船が目撃した「Fukushima (福島)」と船体に書かれた船の破片などの大量のガレキが海面を漂う光景の位置から、コンピュータでのシミュレーションで出されたものだそう。


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▲ロシアの船舶が 9月22日にミッドウェー諸島で確認した船体の破片。


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▲ ハワイ大学コンピュータプログラムの専門家が計算した、日本からの瓦礫の漂流の様子。★印のミッドウェー諸島には当初は来年の春に到達すると考えられていたのですが、9月にここに日本の瓦礫が大量に押し寄せていることが確認されたのだそう。



海は、その存在そのものが止まっていることはなく、海流により動き続けていて、「海流」とはいっても、最終的に同じ場所に戻ってくるもので、つまり「ひとつ」です。なので、「海自身が常に動いているだけ」という考え方もできます。




▲ 地球の記録にある海流のイラスト。このように海流は地球の海のほぼ全域を回っています。


そして、その海流というのはものすごくパワフルなものでもあります。
物体も大型生物も、微生物も、有機物も無機物も何もかも世界を回ります。

いわゆる放射性物質なども回ります。
そして、半減期の長いもの(なかなか消えないもの)は、何千年も何万年も、あるいはそれ以上、地球を回り続けます。

これが決められた自然現象です。
そうやって地球はこの数十億年やっているものだと思われます。

海流は誰にも(少なくとも人間には)止められませんし、止まったら動かすとこもできないはずです。

このあたりは人間とはまた別の「地球の(宇宙の)システム」というものなのだと思います。
人間に利用はできても介入は難しい。


さて、話が逸れる前に、このニュースを翻訳してご紹介します。

これがハワイに実際的にどういう状況をもたらすのかはちょっとわからないですが、実際に押し寄せる可能性は高いそうです。その瓦礫の量は、推定で 1000万トン〜2000万トンだとか。




UH Researcher Predicts Tsunami Debris Coming Sooner To Hawaii
KITV (ハワイ) 2011.10.19

ハワイ大学の研究者が、日本の津波の大量の瓦礫がもうじきハワイに押し寄せると予測した


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▲ テレビ報道。後ろのパネルには「日本の津波の瓦礫」と書かれてあります。


今回、ハワイ大学のコンピュータ・プログラムの専門家であるジャン・ハフナー教授によって発表された、日本からの津波の瓦礫のハワイへの到来に関しての報告は、これが最初の公式な発表となった。

これは、最近、ロシアの船舶が目撃した海域での光景の報告が寄せられたことで、これまでの予測が変更されたとことになり、新しいレポートが作成されたことによる。

2011年3月11日に、日本の沿岸を襲った巨大な津波。

そこで流された膨大な瓦礫がハワイの西側に到達する可能性については、ハワイの研究者たちは当初から予測していたが、その時期について、津波発生から約2年後だろうと考えていた。


ジャン・ハフナー教授はこのように言う。

「今回、日本での津波で発生した瓦礫の量は、私たちの概算だと、最低でも 500万トンから、最大で 2000万トンに及ぶ膨大な量となるのです。ハワイは日本からの海流の経路にあります」。


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▲ ジャン・ハフナー教授。


ハフナー教授はコンピュータにより、その瓦礫の到達を計算していた。

そんな中、今年の9月に、ハフナー教授は、ロシアの専門家であるニコライ・マキシメンコ氏と彼の船舶での研究チームと会合する機会があった。彼らは、ホノルルに停泊して、ハワイ近辺の海域で船舶の訓練を受けていた。

彼らがロシアへ戻る海域は、ハフナー教授がコンピュータの計算により、日本からの瓦礫が流れてくる経路のルート上となっていたが、マキシメンコ氏のチームは、9月22日、ミッドウェー諸島を通過したすぐ後に津波の瓦礫と遭遇したのだ。


「多くの家具、器材、そして、釣り船などを拾い上げました。拾い上げたに船記載されていた漢字は『フクシマ(福島)』と書かれてあったことが後にわかりました。これは、約6メートルの釣り船でした」。

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▲ ミッドウェー諸島で、9月22日にロシアの船舶によって確認された「福島」と船体に書かれた釣船。


ミッドウェー諸島の光景を知り、教授は当初の予測を変えた。

「私たちは瓦礫がミッドウェー諸島を通過のは、早くても来年(2012年)の春だと予測してしまたが、瓦礫は予測よりも早く動いているようです」。


ハフナー教授は、今度の冬までにはミッドウェー諸島全域に到達し、2年以内に、ハワイに影響を与える可能性が高とハワイ大学の研究者たちは予測している。


「私たちはハワイにパニックを作り出したいわけではないのです。ただ、そのように、実際に近づいてきているものがあるということを知ってもらいたいのです」と、ハフナー教授は言った。

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