(訳者注) 本当はニュースをご紹介するつもりで書き始めたんですけど、前振りだけで壊滅的に長くなってしまいましたので、今回はそれだけとなりそうです。東北のことと、偏西風のことです。
神話が発生した場所
日頃、ニュースなどをご紹介させていただいているせいか、私がいろいろと情報などを見て回っているような感じもされるかと思うのですが、実際には普通の人以上に情報には全然ふれておらず、情報にふれるのは、英語のニュースサイトを早朝にほんの少し見るくらいです。
テレビは震災後3日目から現在までつけていませんので、それ以来テレビもニュースも見ていませんし、日本のニュースサイトも、Yahoo! のトップの見出しくらいしか見ていません。日本語のブログも震災後はほんど見なくなってしまいました(なんかコワイのが多いので)。
そして、さらに、現在、メールアドレスやコメント欄などを置いていないのですが、ネット上で知り合う方々とお会いすることはなくなりました。私の体が弱かったり、出不精というせいもあるのですが、人との付き合いは数少ないオフラインの人だけとの関係だけとなっています。
要するに、今のわたしは「情報にうとい引きこもり」くらいに考えていただくのがいいかと思います。
そういう中で、たまにインターネットなどで見る文字や文章に心打たれることはあります。
今朝、『日月神示』の中矢伸一さんのサイトに「日月神示にもとづく「10のFACT」」という記事がありました。
本当に申し訳ないことではあるのですが、実は私自身は、日月神示をまだちゃんと読んだことがなく、とにかく、「古語的な文章がどうしても読めない」のです。会話口調以外の日本語が本当にダメで、普通の小説もあまり読めないのですが、古語口調だとどうにもなりません。
なので、『日月神示』の内容自体はあまり存じないという非礼を先にお詫びしてのこととなりますが、その中矢さんのページに、「何を指針として判断するか」という10の項目が書かれてあり、上から、
・この世は顕(うつ)し世、実相は「あの世」にある
・一切の事象は必然である
・過去に起きた結果はすべて最善として受け容れる
・絶対の「善」はなく、絶対の「悪」もない
・すべては良くなるための仕組み
・善いこと言えば善くなるし、悪いこと思えば悪くなる
・実践するまでは何も身にはつかない
・日本は潰れたようになるが再生し、世界の親国として甦る
・日本は世界の雛型であり、先駆けて良くなる使命がある
・北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる
とあり、それぞれいい言葉ですが、とくに一番最後の「北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる」というのを読んで、涙が出ました。
震災以来、「東北が新しい日本の聖地」だと認識して生きていた私にとって、最近は、あまり東北に関していい話をきくことがありませんでした。
震災3日目くらいに書いた「新しい神話の神様たち」という記事のこの部分、
(これから始まる神話の)聖典の最初のページに出てくるのが、今の東北の災害と、もしかすると、今後、日本の他の地域も襲うかもしれない災害の中の「日本人」だと思います。
もし「悪魔」という存在がいたとして、それがこの2000年くらいの間におこなっていた最初の試みがあるとすれば、それは「人類の能力を矮小化して人類に伝えること」だったように思います。そのために、「万能の神」というような概念を作り出すこともする。
しかし、それだけに悪魔という存在は「ある事実」を知っていて、そして、心底恐れているはずです。その「ある事実」とは、それは、人類は宇宙が作り出した最高の能力と身体能力を持った宇宙の究極的な生命であることです。
人類がそれに気付いた時には、悪魔などは対峙することさえできないはずです。
だから、悪魔は人類にそのことに気付いてほしくなかった。
しかし、今、日本人が気付くことへの口火を切ったのかもしれません。
宇宙が長い間、願いに願っていた「究極の生命」。
そして、その完成型である人類
気が狂うほどの長い年月の末に完成した完ぺきな生命の姿。
私はこのことを震災の時の東北の被災者の人たちの姿をテレビで見て、気づきました。
そして、その直後にテレビを消して(私の人生にとってのテレビの役割が終わったと思ったので)、あとはその時の記憶だけで生きていますが、いずれにしても、その後今までもずっと、東北(後にその中心は「福島」だと自覚するに至りましたが)が、「日本の新しい聖地」だとして、東北を見ていました。
今となっては、そこはまばゆいばかりの大地にさえ見えます。
実は、夏前頃、福島のほうに引っ越そうかと考えたことがありました。
福島には奥さんの姉夫婦などもいるし、家賃もグッと安いし住みやすいかも、と。
でも、うちの奥さん自身が気乗りしないみたいでやめました。
理由をきくと、やはり放射能とか地震の再発のことを口にしていたのですが、まあ、どちらも実際の問題としては存在しないとはいえ、気乗りしないことを人にさせるのはいやだし、やめました。
「どちらも実際の問題としては存在しない」というのは、その時も奥さんには言ったのですが、地震に関しては、「歴史上、マグニチュード8を越える地震が起きた地域で続けて大きな地震が起きたことはほぼない」ことがあります。
私は、地震のデータだけではかつて相当とり続けていたことがあり、解釈はできないですが、データとりだけなら、(暇人なので)日本でも有数の地震データコレクターだったと思います。
数年前、昔やっていたブログの「地震」カテゴリーには、今でも当時のマニアックなデータが残っています。あるいは、1999年からは、日本語でもマグニチュード3以上の全世界のすべての地震のデータというのは記録され続けています。こういうものをよく眺めていました。
まあ、それはともかく、3月11日のマグニチュード9前後に迫る地震というのは非常に希なものなんですが、記録に残る中では、それだけの大規模地震が起きた場所には、少なくとも何百年間は(同じ規模の)地震は起きていません。
それと放射能ですが、前も書きましたが、放射能自体の影響(悪影響があるのか、ないのかも含めて)を私は知りませんし、あまり興味もないですので、それにはふれません。
そうではなく、たまに耳にする「どこそこの地域で高濃度だった」という騒ぎに関してなのですが、震災3日後の In Deep の記事にこの図を載せました。

偏西風の蛇行図です。
この偏西風というのは非常に強い大気の流れで、海でいう海流にあたります。
つまり簡単にいうと、「なんでもかんでもこの偏西風で世界中を回る」ということです。
そして、放射性物質の半減期(効力がなくなる時期)ですが、とても長いものです。
永遠に近く世界中を周り続ける大気中物質
偏西風やジェット気流の「威力」をなめてはいけません。
地上に降りずにどこまで飛んでいくのかということは、たとえば、戦時中に、日本軍が米国に対しておこなった「風船爆弾」というのをご存じでしょうか。風船爆弾は、「第二次世界大戦中にアメリカ本土で日本軍の攻撃により死者がでた唯一の事例」として記録に残る武器で、Wikipediaからの説明をお借りしますと、
風船爆弾とは、太平洋戦争において日本陸軍が秘密裡に開発した気球に爆弾を搭載した兵器である。ほぼ無誘導で、第二次世界大戦で用いられた兵器の到達距離としては最長であり、史上初めて大陸間を跨いで使用された兵器となった。
日本から5000キロ以上ある米国に向けて実際に使用された日本軍の武器は、一切の燃料を使わず、「ジェット気流」だけを使用したものだったのです。

どの程度米国に到達したかは正確にはわかっていませんが、Wikipedia にはこうあります。
生産個数はおよそ1万発。このうち9300発が放球された。アメリカ合衆国で確認されたのは361発であるが、未確認のものもあるため実数は不明である。1000発程度が到達したとする推計もある。アメリカ軍はレーダーを駆使して発見につとめたが、すべてを確認することはできなかった。風船爆弾を発見すると、安全地帯上空で迎撃を試みた。

▲ 写真は Wikipedia より。
ジェット気流というのはこれだけパワフルに世界を「実際に移動していて、そして回る」のです。
何でもかんでも上空を飛んでいく中で、放射性物質だけが回らないというわけにはいかないのではないでしょうか。
最も科学的にいうと、「すでに偏西風上にある全世界の都市に放射性物質は行き渡り、そして、すでに土壌もすでにそのようになっている」と考えるのが妥当だと思うのですが・・・。
過去のいくつかの放射能に関する事件(広島、長崎、チェルノブイリを含めて)と今回が違うのは、「史上初めて、偏西風に乗って、全世界を放射性物質が周回している(今も。あるいは物質によって半減期の終わるあと数万年)」ということだと思います。
偏西風は季節により位置が変わりますが、偏西風上の大きな都市というと、米国ではサンフランシスコ、シカゴ、ボストンなど。イタリアや中央ヨーロッパのほとんどすべて、イランのテヘラン、中国の北京、韓国や北朝鮮のほとんどすべてなどです。
日本は、関東から東北のほとんどすべてです(関西より西にはあまり影響がありません)。
なので、放射性物質そのものは原発事故後の10日程度(偏西風が世界を一周する)で基本的な世界へ大都市の拡散は終了しているはずなので、「どこそこが高濃度」という日本の狭い地域での話題がどうにも違和感があるような感じがしています。
ただ、それ以上のことは書けないです。やはり、このことではいろいろとご苦労されている方や、活動されている方などもいて、私はどの意見がいいか悪いかはわからないですので、とりあえず、ここではあまり話題に出てこない感じの偏西風のことを書いてみました。
日本人として生まれたわたし
まあ、なんだか話が本当に逸れてしまいましたが、震災後に書かせていただいた「東北」のことに関して、今はその聖地としての存在が以前より大きく感じます。
今、私が地震にしても自然災害にしても、あるいは経済崩壊だとかにしても、あまり恐怖を感じなくなったのは、3月11日以降の東北の人たちの淡々と危機に対処する「いつも通りの日本人の姿」を見ることができたからです。
「自分が日本人でいる意味」が四十数年目でやっとわかったのですよ。
だから、それ以来、その意味ではとても気分がいいんです。
「ああ、オレは日本人なんだ」と。
日本人がいいとか日本人が悪いとかではなく、全体はともかく、「オレは日本人なんだ」と。
それだけでいいのではないかと思っています。
これは本当なんですよ。
そこで、上に書きました『日月神示』の
北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる
を読んで、涙が止まらなかった次第です。
本当に東北の方々には今でも感謝しています。
それと、これを書いたくださった中矢さんにも感謝しています。
今年は東北に引っ越しできなそうですが、いつかは住みたいです。
お酒とかもおいしそうだし。
経済が崩壊でもしたら、昔からの知り合いたちと住める廃墟でも探しに行こうかなとも思っています。
ただ、いずれにしても、うちは今、世界より先に「家庭的な経済崩壊」のほうが、どうも早く訪れそうな気配がありまして、いずれにしても近いうちに引っ越すことになると思います。(私の住んでいるあたりは家賃が高い)
まあ、福島がダメなら東京しかないですが、足立区とか荒川区とか、最近になってから「危ない」と言われているところに引っ越すつもりで、今、物件を見たりしています。
あっちは家賃安いし、まだ下町人情もたっぶり。 (^_^)V
(私の住んでいる吉祥寺や西荻窪というあたりも、昔は人情があったんですよ。いわゆる「人気の街」というようになってから、人情が消えていきました。)
さて、本当は、記事を紹介しようと思っていましたが、ちょっと前振りとは言えないほど長くなってしまいました。
最近の NASA 周辺のニュースの論調では、何だか「火星の生物(化石などの古生物を含む)」というのが普通の話題となっていて、それをご紹介しようと思っていたのですが、次にご紹介します。
NASA と関連のある「ルナー・プラネタリー研究所 (Lunar and Planetary Institut)」の「火星の古生物?」という記事です。

▲ NASA 関連研究所のサイトの写真。血管の化石では?という見解も。
以前ご紹介した「隕石から「地球外の生命の痕跡(血管の化石)」を見つける方法 (2011年09月05日)」とも関連あります。
それにしても、なんかすぐにダラダラと長くなってすみません。