2011年11月16日



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「地球外生命の存在の証拠はない」: ホワイトハウス掲載文の全訳



最近なんだか、やけに NASA とか米国政府が、いろいろなことを「否定する会見をわざわざおこなう」という印象があります。

先日までご紹介した NASA の「「 2012年に殺人太陽フレアは発生しない」」なんかもそうですし、ちょっと前には、やはり NASA が、「ニビルと2012年について」と題して、ニビルの「存在そのものを否定」する会見をおこなったりしています。


nibiru-2012.jpg

動画上 で、「ニビルの真実」と題した会見を行った NASA の上級科学者デイビッド・モリソン博士。


あるいは、つい数日前に NASA は、

「2012年にイエローストーンは噴火しない」

という声明までおこなっています。

こうまでいろいろ「ないないない」とされると、なんだかむしろ、「あるあるある」と言いたい気にもなってきますが(関口宏)、しかしまあ、なんかいろいろと事情もありそうですし、とりあえずそういうものも少しずつご紹介をしたいと思います。

上のイエローストーンのは明日にでもご紹介します。
イエローストーンは個人的にも気になっていたものですし。


今日ご紹介するのは、すでに、日本語のニュースにもなっているものですが、先日話題になった報道、

「E.T.からの接触はまだない」、米政府が異例の発表 ( AFP 2011.11.08)

のソースとなっている米国ホワイトハウスのウェブサイトに掲載された声明文をそのまま翻訳します。


私も最近は「地球上の人間サイズの異星人」の存在に対しては懐疑的ではありますが、しかし、一国の政府が自分の政府の広報サイトで、わざわざこんなことを発表することには違和感を感じました。

まあしかし、現実面としては、昨日の記事「15年前から NASA で続けられている「火星からの隕石の中の古代生物」の調査」などにあるように、実際には仮説としての証拠はあるわけで、「今、何か言うような必要がある」とは思えないのですが、そのあたりがちょっとわかりません。

あるいは「今、何かある」のかもしれないですが、それは私らにわかることではありません。


ちなみに、これは米国のオバマ政権に対して、市民から寄せられた情報公開請願に応じて米国政府が公式に発表した内容です。書いているのは、フィル・ラーソンという人で、ホワイトハウスの科学技術政策局で、宇宙政策と広報を担当している人です。





whitehouse_logo.pngSearching for ET, But No Evidence Yet
ホワイトハウス 2011.11.08



E.T. の探索は続いているが、今のところ存在するという証拠はない

米国市民から寄せられた地球外生命の存在に関しての情報公開請求と嘆願書に対してのホワイトハウスの公式見解



オバマ政権に対しての地球外生命の存在に関しての情報公開請求の嘆願書に署名していただいた市民の皆様に感謝します。

米国政府では、地球外に生命が存在するという、いかなる証拠も持っていません。また、地球外生命から政府のメンバーの誰かが接触を受けたといういかなる報告もありません。

付け加えると、米国政府がそれらに関しての何らかの情報を隠蔽しているということは、一切あり得ません。

しかし、このことは、地球外の生命に関してのテーマが政府で議論されていないということを意味しているわけではないし、また、調査がおこなわれていないということでもありません。

私たちそれらについて議論し、調査も続けています。


実際、地球から離れた宇宙に生命が存在することができるかどうかということについては、現在進行している米国のいくつかのプログラムがあります。

たとえば、以下のようなプロジェクトを私たちは持ちます。


SETI(セチ / 地球外知的生命体探査) SETI は、当初、NASA の援助で立ち上がったもので、その後、個人な資金援助で運営されています。SETI の目的は、電波望遠鏡で受信した電波を解析して、それが地球外知的生命から発せられたものかどうかを調査することです。人のかわりに宇宙の「音」を聞きます。

ケプラー ケプラーは地球型の太陽系外惑星を探すために NASA が運用している宇宙望遠鏡のことです。太陽系の中の地球以外の惑星は、寒すぎたり暑すぎたりして、生命が生きるための条件には合わなく、地球型の惑星は、多くが太陽系から遠く離れた場所にあります。ケプラーはそれを探っています。

マーズ・サイエンス・ラボラトリー(火星科学研究所) マーズ・サイエンス・ラボラトリーの火星探査機キュリオシティは、NASA が打ち上げを計画している火星探査ローバーで、火星の広い範囲を探索し、火星での生命をの可能性について調査します。

(訳者注)火星で稼働する探査機キュリオシティ(Curiosity / 「好奇心」の意味)の想像図。

curiosity.jpg


多くの科学者と数学者たちの間で地球外の生命の可能性について議論されていますが、統計的思考法から見て、宇宙には何兆もの惑星があるということから考えても、私たちの地球以外にも生命のいる惑星のある可能性は高いという結論に達しています。

しかし、これらは、現時点で、すべて統計と推測です。

今のところ、私たち米国政府には地球上に地球外の生命が存在すると信頼できる証拠はありません。

フィル・ラーソン



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