2011年11月24日



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『日曜日にパパと宇宙を目指しました』: 手作りオモチャで宇宙から地球を撮影した親子の記録



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▲ 今回の主人公の親子。下に書いてある英語は「これが宇宙に行ったんだよ」。
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(訳者注) 昨日の記事を読み直していて、「なんかちょっと妙にアツくなっちゃったな」と反省しまして、その話題は小休止。

ふだんあんまり腹立たないほうなんですが、昨年も一度だけ海外の報道を読んでいて、同じようにカーッときたことがあって、それ以来ですかね。

その時は「クレアなひととき」でしたが、「ネイチャーに載る21億年前の多細胞生物の化石の論文の翻訳と、聞こえてくる科学者たちのため息 (2010年07月01日)」という記事に書いてあるネイチャーの記事を読んだ時に、今回と同じような憤りに駆られたことを思い出します。

普通に考えれば怒るようなこっちゃないのに、なぜか怒ってしまったと。
今回のホーキング博士のもそうですね。

私はふだん怒らないんですけどね。
ものすごい昔ですが、女の子に包丁で刺されそうになったことがありますが、そういう時でも怒らない人ですから。「ああ、刺さんなくてお互いよかったね」と。自分に対してイライラすることはあっても、他人に怒ることは特に最近はあまりないんですが、たまにこのように「奇妙な導火線」(笑)に火をつけられるみたいです。

恋の導火線だといいのに(それじゃオチない)。

というわけで、ちょっとホーキングさんから離れて・・・というより、実はとても感動的な動画を見てしまって、ちゃんとご紹介したくなったのです。


誰だってポケットマネーで宇宙を目指せる

内容自体は、昨年話題になった「予算7万円弱で高度35000mから地球を撮影」という気象観測用の気球を使って作った自作の観測機器で宇宙から地球を撮影した英国人の話題がありましたが、あれと同じものです。



▲ 2010年03月にロバートさんという人が自作の撮影機器で撮影した地球、総費用6万9千円。NASA から問い合わせが来たほどのクオリティの写真を撮影することに成功しました。



しかし、今回ご紹介するのは、同じことを、もっと手近におこなった人のお話です。
風船にビデオカメラをくくりつけて、宇宙に飛ばし、落下してきたカメラを回収するという方法ですが、これをわりと普通の風船でやったという話です。

YouTube で偶然見つけたんですが、見ているうちに何だかよくわからないですが、ちょっと感動して泣けてしまいました。

動画そのものを貼ってしまえば済むかもしれないですが、あまり親切ではないですので、写真でご紹介します。

その中から10秒くらいだけ動画を最初に貼っておきます。

今回の親子が飛ばした宇宙船で宇宙から撮影した地球です。





それでは、『ルーク親子のホリデー宇宙観測』。
写真整理の都合上、キャブションに数字をつけています。




Homemade Spacecraft - Space Balloon
YouTube 2010.09.08


風船を使って飛ばした『手作り宇宙船』


1. 本番前、親子で、何度も近所の公園で風船を使った低空絵飛行テストを繰り返します。この親子はニューヨークに住んでいます。

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2. カメラ回収のためのパラシュートのテストもアパートからの落下でテスト。

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3. これが宇宙へ飛び立つ宇宙船の本体。発泡スチロールに色を塗ったもののようです。中に HD ビデオカメラが収められます。なんだかすぐ壊れそうですが、大丈夫なんでしょうか。

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4. チュッパチャップスをなめながらお父さんの作業を見守る子ども。今回の実験には子どもふたりが参加していて、こちらは下の子。

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5. 風船が膨らませられ、カメラの入った『地球観測スペースシップ』が取り付けられます。ここから、カメラは自動で撮影されます。GPS がつけられていて、落下場所を追跡できるようになっています。

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6. カメラは地上でふたりの子どもを撮影した状態からスタート。一気に上がっていきます。下はその光景を3枚連続で。


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▲下のキャプション。「この軽いスペースシップは、岩場からの激しい乱気流によって、毎秒7メートル50センチほど上昇していく」。




7. 雲の中へ。

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▲ 下のキャプション。「2分後に高度 900メートルの場所に到達して、 10分後には風船は雲の中に消えた」。




8. 12分後に高度 6,000メートルにまで上昇。

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9. 24分後に高度9,000メートルに到達。

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10. 40分後、手作りスペースシップは高度 1,8000メートルに到達。すでに地球を宇宙側から見ている形になっています。右上に太陽が見えます。


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▲ 時速160キロの高層の風に振り回されるスペースシップ。




11. 最終的に、風船号は打ち上げ後、70分後に高度 30,000メートルにまでのぼりました。そこから落下が始まったようです。

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12. 落下現場は遠くになるのではないかと考えていたのですが、打ち上げ場所から5キロ程度の場所に落下したことが GPS で判明。
現場で木の上にひっかかっていたパラシュートを発見。子どもが無事回収しました。


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昨日も書いたことなんですが、こういうのを見てると、「理想がはじまり」だということがわかります。できるとかできないとか、あるいは、計算の前に「それをやりたい」という気持ちがすべての始まりだとつくづく思います。