2011年11月28日



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地球外生物の存在する可能性のある惑星ランキング



gliese-581-11.jpg

▲ 地球から20光年の場所にあるグリーゼ581の想像図。軌道上を同じような環境の惑星4〜5個が周回していると見られています。存在が確実なら、ほとんど環境は地球と同じと考えられています。





(訳者注) 天文学者たちの国際チームによって、地球を「1」(あるいは100)として、地球外惑星に生命が存在する確率はどのくらいかというインデックス・ランキングが発表されたということがイギリスの BBC で報道されていましたのでご紹介します。

最初のいくつかだけを書きますと、地球類似性インデックスという指数での「地球と似た星」が、

・地球 - 100%
・グリーゼ581g - 89%
・グリーゼ581d - 74%
・グリーゼ581c - 70%
・火星 - 70%
・水星 - 60%



そして、惑星居住適性インデックスという「生命が存在する可能性の高い星」が、

・土星の衛星タイタン - 64%
・火星 - 59%
・木星の衛星エウロパ - 49%
・グリーゼ581g - 45%
・グリーゼ581d - 43%
・グリーセ581c - 41%


のような順になっていました。

実際には小数点以下の指数で示されていますが、わかりやすくパーセントで書いてみました。

グリーゼというのがたくさん入っていますが、これは同じ恒星システム(地球でいう太陽系)の周囲を同じような位置関係で複数の星がまわっているためで、それぞれに生命存在の可能性が高いとされています。

このグリーゼは過去に何度かご紹介していますので、その関係をリンクしておきます。


ちなみに、単に「生命」(微生物などを含めて)というのなら、それぞれの惑星に 100% 生命は存在するとは思います(これを言いだすと、宇宙全域に生命は存在するといういつもの話になってしまいますのでこのあたりまでで)。

グリーゼや火星には大気もあり、その恒星システムの太陽からの位置も良好です。生命が定住するには最適な環境だと思われます。


それでは記事はここからです。




Most liveable alien worlds ranked
BBC (英国) 2011.11.23

異星人の住む可能性のある惑星ランキング

tian-earth.jpg

▲ 土星の衛星タイタンは初期の地球と多くの類似点を持つ。


天文学の国際的研究チームが、最も地球外生命が存在している可能性が高いと思われる惑星と衛星についてのアウトラインをまとめた。

研究は、天文学(宇宙生物学)専門誌「アストロバイオロジー」で発表された。

それによると、土星の衛星であるタイタンと、太陽系外の惑星グリーゼ581g が最も異星人が住むのに適している地球外の環境だとされた。グリーゼは、天秤座にあり、地球からの距離は、約 20光年だ。

国際チームは、地球外生命の存在の可能性に関して、異なる2つの指数システムを用いた。

「最初の問題は、地球と似た環境の惑星が地球外で見つかるかどうかということでした。地球と似た環境があるのなら、それらの状況には生命が存在する可能性があることを近年の生命科学研究で経験的に私たちは知っています」

と研究の共同著者であるダーク・シュルツ・マクフ博士は言った。

「また、(地球上の生命とは)違う形態の生命が、太陽系外に存在する可能性があるのかどうかという問題もあります」。


今回の研究では、

地球類似性インデックス(Earth Similarity Index)
惑星居住適性インデックス (Planet Habitability Index)

の2つの指数で惑星と衛星を評価した。
その星のサイズや、そして、親の星(地球でいう太陽)からの距離などの要因を計算する。

また、惑星の表面に岩が多いのか、あるいは季候は極寒なのかそうではないのか、そしても大気中に磁場を持つのかどうかなども考慮していく。

親星(太陽)からの光からや潮の干満などによって生じる、どんな生物でも利用できるエネルギーも考慮に入れる必要がある。また、重力の相互作用によって、惑星や衛星を内部的に暖めることができるということも考えに加えた。

最後に考慮するのが、「化学」の領域で、有機化合物が存在するかどうかということを考慮に入れなければならない。


それらによって今回出された指数が下のものだ。
地球を最大の「1」としている。





地球類似性インデックス(Earth Similarity Index)

(写真はグリーゼ581の想像図)

gliese581.jpg


・地球 - 1.00

・グリーセ581g - 0.89

・グリーセ581d - 0.74

・グリーセ581c - 0.70

・火星 - 0.70

・水星 - 0.60

・HD 69830 d - 0.60

・55 Cnc - 0.56

・月 - 0.56

・グリーセ581e - 0.53





惑星居住適性インデックス (Planet Habitability Index)

(写真は火星の表面)

mars-11.jpg


・土星の衛星タイタン - 0.64

・火星 - 0.59

・木星の衛星エウロパ - 0.49

・グリーセ581g - 0.45

・グリーセ581d - 0.43

・グリーセ581c - 0.41

・木星 - 0.37

・土星 - 0.37

・金星 - 0.37

・土星の衛星エンケラドス - 0.35






指数の「地球類似性インデックス」では、グリーゼが上位に来ている。現在、グリーゼは天文学者たちによって研究されているが、その恒星システムに、4個から5個から成っていると考えられている。ただ、一部の天文学者の間では、グリーゼの存在自体に否定的な見方もある。

HD 69830 d は、太陽系外の「とも座」に位置する惑星で、木星サイズの惑星だ。この星は表面温度がそれほど高くもなく、また低くもなく、生命にとって適度な温度の惑星だと見られている。

私たちの太陽系の中の惑星で最も評価されたのは火星と水星だった。

もうひとつの指数、「惑星居住適性インデックス」ではこれらとは違う結果が出た。

最高の指数が出たのは、土星の衛星タイタンだった。
木星の衛星エウロパも入っている。

近年、太陽系外で多くの地球型惑星が見つかっており、 2009年に打ち上げられた NASA のケプラー宇宙望遠鏡は、これまで 1,000以上の地球型惑星の候補を探し出している。


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