2011年12月12日



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地球最大の大量絶滅はほんの 20万年の間で進行完了した: 中国科学院の発表



(訳者注) 中国、米国、カナダなどの合同研究チームが、約2億5千万年前に起きたとされる「地球最大の絶滅イベント」を地質から徹底的に調査し直したところ、「絶滅はたった20万年の間に起きていた」ということが判明したという報道です。

これ自体はわりとどうということのない科学発表ではあるのですが、どうして反応したのかというと、この「20万年」という期間は、現在の科学などでいう「私たち人類の母のようなもの(ミトコンドリア・イブと呼ばれる)が地球上に登場してから現在までの期間」と同じだと思ったからです。

つまり、この中国科学院の発表が本当なら、

・地球の歴史で最大の大量絶滅だったペルム紀の大量絶滅では、20万年の期間で絶滅イベントが完了した。

ということになり、この20万年という期間は、

・現代人類が地球上に登場してからの期間と「何となく同じ」。

というような感じを覚えた次第です。

もしかすると、「20万年あたり」というサイクルは大量絶滅の期間としてのサイクルとしてはありなのかもという感じです。
20世紀になってから 1999年や2012年など何度も何度も出る「地球滅亡の話」もそういうサイクル的な疼きというものもあるのかもと思ってみたり。

それでもまあ、「20万年」というのは人生 70年程度の人間の個人にしてみれば長いですけど。


参考までに、現在、一般的な科学として「地球上で起きたとされている大量絶滅」としてあげられているうちの5大絶滅としては、Wikipedia からお借りしますと、



主な地球での大量絶滅

・オルドビス紀末

約4億3500万年前の大量絶滅。当時生息していた全ての生物種の85%が絶滅したと考えられている


・デボン紀末

約3億6000万年前に、多くの海生生物が絶滅。全ての生物種の82%が絶滅したと考えられている。


・ペルム紀末

約2億5千万年前に起きたとされる「地球の歴史上最大の大量絶滅」。海生生物のうち最大96%、全ての生物種で見ても90%から95%が絶滅した。


・三畳紀末

約2億1200万年前の大量絶滅。全ての生物種の76%が絶滅したと考えられている。


・白亜期末

約6550万年前の大量絶滅。恐竜が絶滅。他に、翼竜、首長竜やアンモナイトが完全に絶滅。全ての生物種の70%が絶滅したと考えられている。





それぞれの絶滅の理由については、様々な意見や理論が出されていますが、最も正確な説明は「すべての大量絶滅の正確な原因は不明」というところに行き着くと思います。

超新星爆発によるガンマ線バーストや気候の急激な変化や小惑星の追突などいろいろとありますが、確定できるような話ではない、というのが常識的な考え方かなあと。


ところで、私は先月あたりに書きました、

「地球の年齢がわからない」: ミシガン工科大学の調査が地質学に与えるショック

という記事の冒頭で、発表されている地球の年齢自体に疑問を持っているということを書きました。

それは今でもあまり変わっておらず、つまり、まあ・・・科学も事実も真実も「自分の中では変幻自在」であり、固執や確定といった概念で自分の思想をガチガチに縛るべきではないと自分自身は思っています。

では、中国科学院のウェブサイトの記事よりご紹介させていただきます。

中国科学院は、中国でのハイテクの研究と自然科学研究の最高機関で、国家機関に近い位置にもありそうです。まあ、中国の科学系の最高機関はほとんどそうなのかもしれないですが。




The Biggest Mass Extinction Swept Life from Land and Sea within Only 200,000 Years
Chinese Academy of Sciences 中国科学院 2011.12.12

地球上で最大の大量絶滅では、わずか 20万年の間に地球の大地と海洋からほとんどの生き物を消し去った

mass-extinction-20man.jpg


南京地質古生物研究所の後期古生代研究グループと中国科学院は、米国とカナダの科学者たちと共同して、ペルム紀と三畳紀の地質境界の化石を集中的に調査した。

その結果、12月9日、地球上で最大の大量絶滅イベントとされる、約2億5千万年前に起きたとされる大量絶滅では、ほんの20万年の間にそのすべての生き物が絶滅したと発表した。

このペルム紀大量絶滅では、海中生物の95パーセントが絶滅し、地球全体でも75パーセント以上の生物が絶滅したと見られている。

研究チームは、中国南部とチベットの全域で、20以上の異なる地帯を調査し、数多くの火山灰を集めた。そして、その火山灰を MIT (マサチューセッツ工科大学)で、29の層の年代を放射性炭素による年代測定で示し、そのデータセットに基づいて、絶滅の年代パターンを確立した。

新しく算出されたデータでは、大量絶滅が約20万年という比較的短い期間で進んだことが示された。






1年前の In Deep

2010年12月12日の記事

米国で連続して発生している「首を切断した動物の死体」放置事件



イエスの遺体を引き取った人物と関係する英国最大のキリスト教巡礼地の聖なる木がノコギリで切り落とされる