2011年12月19日



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クリスマスを前に急速に衰弱する法王ベネディクト16世



(訳者注) 災害速報系の海外のブログ「エクスティンクション・プロトコル」に、「Suddenly, everyone is talking about the End of the World」(誰も彼も突然、この世の終わりについて語り始めた)というタイトルの記事がアップされていて、それに関係したいくつかの報道がリンクされていました。

そのブログ自体が「いつでもこの世の終わりについて語っている」というようなものですが、こういう絶滅系のサイトなどを読んでいて思うことが「同じ事件でもとらえ方が違う」ということです。

たとえば、先日の流星の地球上での衝突やラブジョイ彗星のことなども、それらを「厄災の前兆」としてとらえる。


ところが、一方で、「ラブジョイ彗星を見て歓喜している」私のような人々も存在しているわけで、厄災の前兆というよりは、むしろ、最近の異変はどれもこれも目を見開くばかりの「世界の変化の前兆」にも見えます(良い悪いの判断なしの「変化」という意味)。


イラつく世界と荒れる天候

とはいえ、そんな最近の私がどんな気分なのかというと、どうもイライラしています。そして、周囲にきくと、どうもそういう「イライラしている」ような人が多い。

ニュースなどでいろいろと伝え聞く犯罪のタイプも「イラつくから目につくものを壊す」というようなものが多い気がする。つまり、

 ・あの人を殺そう

という目的や計画のある犯罪ではなく、

 ・あの人が視界に入ったから殺そう

という短絡的なものです。

日本でもいくつもそういう犯罪が最近起きているような感じもしますが、昨日、米国のニューヨークで起きた事件は強烈で、「エレベーターの中で乗っていた女性を焼き殺す」というものでした。

英語ですが、CNN のこちらのページに「ニューヨークのビルのエレベーターで突然、73歳の婦人が焼き殺される」という報道があります。相手に可燃性の液体をかけて、バーナーで火をつけたようです。事件の背景はわからないですが、「火で殺す」ということのインパクト性はあります。


天候もすごい。

この数日で起きた自然災害だけでも、フィリピンでは台風で600人以上が死亡して、ロシアでは悪天候で石油施設が沈没、インドネシアでも悪天候で船が沈没など、激しい。

フィリピンの台風はこの時期としての激しさも異常な感じですが、世界の中で最も台風に慣れている国で起きているという点を考えても、その激しさを想像します。

ロシアの石油施設沈没にしても、「悪天候だけで大施設が沈没する」など、あまり聞いたことがない話で、海の荒れ方が尋常ではない感じがいたします。



それでも、「人類は滅亡できないシステム」の中に存在している

上記のブログ、「エクティンクション・ブロトコル」では、これらのような最近の事件と並べて、聖書「ルカによる福音書」の一節(21章 25節-28節)を取り上げていました。

こんな感じのくだりです。




ルカによる福音書 / 21章 25節-28節

それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。

人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。

そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。

このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。





前半は「不安」になり、後半では「解放は近い」とあり、いいんだか悪いんだか、よくわからない下りですが、しかしまあ、確かに最近起きていることは上の下りに散見はされます。

すなわち、上にあるフレーズの、

・太陽と月と星に徴(しるし)が現れる
・地上では海がどよめき荒れ狂う
・天体が揺り動かされる


というようなことは実際の現象として続いています。
しかも、過去にあまりなかったようなタイプのものが多いです。

最近記事にした中では、

などが関連するかもしれません。


これらの現象を知り、聖書にあるように「この世界に何が起こるのかとおびえる」人たちもいるでしょうし、あるいは、「この世界に何が起こるのかを楽しみにしている」という人たちもいるでしょう。

それはどちらでもいいと思いますが(物事を否定的に考えるか肯定的に考えるかの違いは、単に性格的な問題)、ただ書いておきたいことがあります。


クレアなひとときから、In Deep に至るまでの一連の流れの中の勉強のようなものの中で少しずつ知ることになったことは、結局は、

・人類は滅亡しない(できない)

ということです。

それは「人類発祥と存在しているシステムの根幹は何か」ということと関係していると思いますが、滅亡するとかしないとかという、そういうシステムの中に人類は存在していないからです。

死ぬとか死なないとかは、その話とはまったく関係ないです。

具体的になことはこれまでの繰り返しになるだけですので、ここではふれないですが、神話(聖書を含む)で描かれている「人類の生まれ方」にその源泉があります。

日本の神話でも西洋の神話でも中国やインドの神話でも古代メソアメリカの神話でも、どれでもいいと思うのですが、あるいは、キリスト教でも仏教でもイスラム教でも、ほとんどの神話や宗教の教えには「ぜーんぶ同じこと」が書かれてあるように最近思えてきました。それは「人類はどうして存在しているのか」ということについでてす。

そこには「存在の理由」だけがあって、他には何も書かれていないように思います。
たとえば、「人類が滅びる」というような概念自体が描かれていないように感じます。


もっとも、「人類が滅びないこと」がいいことなのかどうかは私にはわかりません

私などむしろ「滅びたい、滅びたい」とずっと思って生きてきましたが、それは多分無理だということがわかってきたわけで、最近の私のイライラの原因はそこにあるのかもしれません。このあたりの整合性を納得するまでには時間がかかりそうです。


前置きが長くなりましたが、そんな中、ローマ法王の体調の悪化のニュースが伝わっています。病気ではなく「衰弱している」ということのようです。しかし、日本の天皇陛下もそうですが、法王も「簡単に引退できない」というのは大変ですね。法王は85歳です。


記事は米国のニューヨーク・デイリー・ニュースからです。




Pope Benedict XVI's health in serious decline as 85th birthday, Christmas approach
NY Daily News (米国) 2011.12.18

クリスマスの式典を前に、ローマ法王ベネディクト16世の健康の状態の衰えが深刻に

来週から始まるクリスマス祝賀行事を前に法王の健康悪化が懸念されている。法王は約2週間の間、公衆の前に姿を現し続けなければならない。


pope-2011-12.jpg

▲ 2008年4月、ニューヨークのヤンキー・スタジアムで人々に手を振る法王。


法王ベネディクト16世は極度に疲れているようだ。

最近、法王と時間を共にした人たちは、これまで見た中で最も疲れているようだと語っている。最近の法王は、司教を訪ねることがあるくらいで、個別には誰とも会っていない。

数週間前には長い廊下を歩くことを避けるために、サンピエトロ大聖堂に移動式廊下(動く廊下)を設置し、法王はそれを使い始めた。

ベネディクト16世は新年には 85歳を過ぎ、体力の衰えは自然の流れといえる。しかし、その年齢での今後の厳しいスケジュールの中で、仕事をこなしていかなければならないことに関しては注目される。

先週の発表で、来年(2012年)の春に、法王がメキシコとキューバを訪問することが確認された。


しかし、これから始まるクリスマス期間の過密なスケジュールの中で、法王の体調の低下が懸念されている声がある。クリスマスの祝賀行事ではほぼ2週間の間、法王は公衆の前に姿をあらわす。

11月に、法王は西アフリカのベナンへ3日間の訪問をおこなった。そこでは、摂氏 32度の猛暑の下で、アフリカのカトリック教会の将来についての強いメッセージを届け、回復したように見えた。

ベナンにはアフリカ大陸で最も重要な神学校がある。

法王は、額から流れる汗を拭いつつ、彼の手を握った赤ちゃんにキスをした。そして、アフリカの政治指導者たちの行動の清廉を求める力強い演説をおこなった。


しかし、ローマに戻ると、日々の激務が法王を疲弊されるのかもしれない。

日々激務だ。
各地の宗教指導者の訪問、毎週のカトリックの講義、法王の元を訪れる司教たちの謁見。


法王とはいえ、いつまでも以前通りとはいかなくなっている。

たとえば、最近、法王は世界巡礼の中でのイタリアのアッシジ(サン・フランチェスコ聖堂がある)を訪問したが、その際、世界中の多数の宗教指導者と共に、法王も電車で移動した。

それは参加している誰にとっても厳しい長い一日だったろうが、高齢のローマ法王には、それはさらに厳しそうだった。

アッシジへの巡礼の責任者であるディヴィッド・ローゼン師はこう言う。

「この半年の間に、あまりにも法王が衰弱されてしまったことに私は心を打たれている」。


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