2011年12月20日



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スターリンや父の金日成と同じく『永久保存』される金正日の亡骸



(訳者注) タイトル通りの記事の翻訳ですが、金正日国防委員長の父親の金日成もその亡骸が永久保存されているとは知らなかったですので、載せました。

永久保存は毛沢東やスターリンなど数々の人に施されていて、「2週間に一度のケア」が必要という、なかなか大変なことのようです。

なお、In Deep では金正日の冠を総書記ではなく、「国防委員長」で統一していますが、北朝鮮でトップとしての意味のある役職の最大のものが国防委員長のポストだと認識していましたので、そうしています。




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朝鮮日報 2011.12.20


血の色の布を体に巻いた金正日の遺体。その永久保存の方法


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▲ 北朝鮮の朝鮮中央放送は 12月20日に金正日の遺体を公開した。



赤色の布を巻いた遺体の周囲には赤い「金正日花」(金正日のために作られた求婚エゴニアの1品種)が満開だった。 37年間、北を鉄拳統治した金正日国防委員長の遺体は、「不滅の花」とも呼ばれる金正日花の中にひっそりと横たわっていた。

北朝鮮の朝鮮中央放送は 12月20日午後 3時ごろ、この金正日の遺体を公開した。公開された映像では、金正日の遺体は人民服姿で、枕に頭を預けていた。金正日の遺体が金日成のように防腐処理されたのかはまだ確認されていない。

しかし、2008年の日本の雑誌「週刊文春」が北朝鮮の事情に明るい人物の言葉を引用し、「金正日が遺言で、自分の遺体を永久保存するように命じた」と伝えたことなどから推察して、金正日の遺体が永久保存の処置を施された可能性が高い。


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▲ 錦繍山記念宮殿3階にある金日成のミイラの姿。



永久保存はどのような処理をするのか

朝鮮中央放送が金日成の死亡を正式に伝えた 1994年 7月以降、金日成の遺体は 17年の間、平壌にある錦繍山(クムスサン)記念宮殿に完全に保存されている。

どうしてこのようなことが可能なのか。

北朝鮮の専門メディア「デイリ​​ーNK」によると、金日成の遺体は、レーニンの遺体永久保存処理を実行したロシアの『生物構造研究センター』で、「エムバルミン(embalming)」と呼ばれる技術を利用して防腐処理されたことが知られている。

この研究機関『ロシア生物構造研究センター』は、金日成とレーニンだけでなく、ホーチミン、毛沢東の遺体を永久保存処理するなど、遺体防腐処理で世界最高技術を保有していると伝えられる。


この研究機関では、

・遺体を、天然樹脂の一種バルサムの香りの液体の入った水槽に入れてから、その浸透圧を利用し、肌に浸透させ、

・脳や眼球、内臓などは取り出してゲル状のバルサム液を体中に満たして挿入し、

・肌が乾燥するように数時間空気にさらす。

・そして、バルサム香液が漏れ出ないように露出した部分をミイラのように革部分を閉じ、

・顔に化粧をするなどの処理を施して遺体を永久保存する。

という方法だという。

いったん遺体永久保存処理が終わった後にも持続的な管理が必要だ。遺体を週2回、棺から取り出し、防腐剤を顔や手などの露出部位に塗らなければならない。 また、2〜3年に一度くらいはバルサム液の水槽に1カ月ほど浸す。


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▲ 金正日国防委員長の遺体の横に展示された金正日国防委員長の装飾。



金総書記は社会主義国家の指導者の永久保存体としては10番目

金正日の遺体が永久保存されたことが最終確認されれば、これは社会主義国家の指導者のうち10番目のミイラとなる。

先に社会主義国の指導者の永久保存された遺体は、

・旧ソ連のレーニン(1924年)
・ブルガリアのディミトロフ(1949年)▲
・旧ソ連のスターリン(1953年)
・旧チェコスロバキアのゴットバルト(1953年)
・ベトナムのホーチミン( 1969年)
・アンゴラのネット(1979年)
・ガイアナのバナム(1985年)
・中国の毛沢東(1976年)
・北韓金日成主席(1994年)など、合計9体。

このうち、金正日の遺体は、父の金日成に次ぐ二番目となる北朝鮮の指導者の永久保存の遺体となる。


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▲ 錦繍山記念宮殿でミイラとして保存されて安置されている金日成の遺体。



金日成と金正日の遺体の管理費用は年間 18億ウォン (1億2000万円)

金日成の遺体を永久保存する予算には 11億6000万ウォン(8000万円)を挙げ、継続的な管理にも年間 9億3000万ウォン(6000万円)程度かかると言われている。 今回の金総書記の遺体管理でその予算は増し、北朝鮮は、金日成と金正日親子の遺体の保存のための管理費だけでも年間に 18億6000万ウォン (1億2000万円)程度を使わなければならないという計算になる。

これに先立ち、北朝鮮は、金正日の指示で金日成が生存した際に使用した執務室"「錦繍山議事堂」を、現在の遺体が保管された「錦繍山記念宮殿」に改造し、9300億ウォン(650億円)を計上したと、デイリーNKは伝えている。


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▲ 金正日国防委員長の霊前に弔意を示す金正恩(キムジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長と北の首脳部。


故・黄長Y、北朝鮮民主化委員会委員長は、「北朝鮮が錦繍山記念宮殿の聖域化に、このように膨大なお金をかけなければ、1990年代半ばに北朝鮮で多くの人々が餓死した時期に、餓死せずに済んだ人々もいただろう」と話したことがある。







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