2011年12月23日



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「地球は隠された月を持つ」というマサチューセッツ工科大学の発表



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(訳者注) 今回のものは通常の科学報道で、オカルト範疇の記事ではないですが、「隠された月」とはいっても、直径1メートル程度のもので、巨大な月が2個あるというようなものではないです。

もともとは、 2006年に「地球の軌道上を回る小さな衛星」が見つかっていたのだそうで、それ以来、「地球と月の重力の関係」についての研究が進められていたそうです。そして、先日、米国マサチューセッツ工科大学の研究者チームが、地球が月を持つシステムについての結論を発表したのだそう。

このシステムは、非常に簡単にいうと、


・地球の軌道には、常に直径1メートルの月が約10ヶ月の周期で地球を回っており、3回地球を回った後に去る


というものらしいです。

妙に正確な周期をもって「地球を旋回する直径1メートルのもの」というフレーズはいろいろと憶測を呼ぶ可能性もありそうな感じはいたします。

ちなみに、上に載せた写真は今回の記事とは関係ないもので、2007年8月に満月と火星が並んだ時のものです。


記事は米国ディスカバリーより。




EARTH MUST HAVE ANOTHER MOON, SAY ASTRONOMERS
Discovery 2011.12.22


地球は「隠されたもうひとつの月」を持っているはずだと主張する天文学者たち

地球が小惑星を一時的に占有するためには、地球が常に少なくとももうひとつの月を持っていなければならないことを示唆する。

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惑星の軌道に野って回る衛星を研究している科学者たちによって、最近、驚くべき結論がもたらされている。

米国マサチューセッツ工科大学が発行している『MITテクノロジー・レビュー』のレポートで、地球は常時、複数の衛星を持っていると報告されたのだ。

MIT のミカエル・グランヴィク氏が、ハワイ大学の研究者と共に、地球の軌道に乗って回っている「不可解な物体」を最初に発見したのは 2006年のことだった。

それは、現在では小惑星「 RH120 」として知られている直径2、3メートルの小さな小惑星であることがわかった。それは、月のような自然の衛星だった。

それ以来、ふたりの研究者たちは、この「月」と地球の間の重力システムが、どのように軌道にその物体をとらえているかを研究し続けた。

小惑星 RH120 は、2006年9月に発見され、 2007年6月まで地球の軌道に乗って回り続けていた。


このような「一時的な衛星(月)」ということが実際に起こりうる可能性を研究した結果、天文学者たちは次の結論を見いだした。


「地球は常に、地球の軌道に乗って回っている直径1メートルの自然衛星を、少なくとも1個以上持つ必要がある」と、グランヴィク氏はオンラインの物理学誌 ArXiv で「地球の持つ自然衛星の数」というタイトルで発表した。


これは言い換えると、私たちの地球は「隠された月」を常に持ち続けているということにもなる。

そのような物体(自然の衛星)は、およそ10ヶ月間、軌道上にとどまり、そして、地球の周囲を三度周回する。

これらの衛星に占拠された軌道の直径がわずか1メートル程度であるとすると、これを公式に「月」と呼んでいいのかどうかは科学的に誇大である可能性があるが、しかし、今回の科学的な発見の意味は非常に大きい。

遠い宇宙の探査を除けば、NASA の宇宙研究のリストの中にある大きな目的のひとつが、宇宙飛行士を小惑星の探査に向かわせるという目的がある。





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