最近の引っ越しの日々の中で精神的・肉体的に疲れ果てていましたが、まあ、ほんの少し一段落がつきました。そのあたりのいろいろはここに書くと長くなるので、もう少し体調が復活しましたら、日記としてクレアにでも書こうと思っています。
今回は、ペンタゴンが「時間を止める装置」を開発したという文字としては衝撃的なものですが、読むと、いわゆる「タイムマシン」的なものとは違うもののようです。
とはいえ、その仕組みは難しくて、訳していても、さっばりわからないです。
何となく把握することとしては、「光を操作することで時間のギャップを生み出し、その連続により、起きていることを見えなくする」というもののような感じがします。
この装置での光の操作で出現する「時間のギャップ」、あるいは「時間の空白」の時間は何千億分の1秒という非常に短いものですが、多分、それを連続的に発生させて、結果的に「時間を止める」ということを実現させているのではないかというような感じがしますが、やっばりよくわかんないです。
ちなみに、今回のものはアメリカ国防総省の支援を受けた研究であり、れっきとした「軍用目的」での開発ですが、カモフラージュの歴史は軍用から始まり、民間にも広がっています。
▲ 迷彩服は今も使用される軍用カモフラージュ。上の写真には4名くらいの軍人がいますが、パッと見る分には存在がよくわかりません。
▲ こちらは本記事にも出ますが、「透明マント」。2010年に東京の日本科学未来館で開催されたイベント『ドラえもんの科学みらい展』でのもの。これも光の科学による透明化(光学迷彩)です。写真のとおり、完全な透明ではないですが、ある程度実現されています。
しかし、思えば、たとえば、医療、放送、通信、インターネット、自動車、飛行機・・・。軍用の開発や進歩から始まった後に民間へと広がり、そのうち現代の生活の中で必須となっていったものの多さに改めて驚きます。戦争の意味って何なのだろう・・・。
今回のペンタゴンの発明も、一歩進めば、「時間の操作そのもの」というような概念さえもでてくるわけで、タイムマシン的な概念を含めて、どのようなものになっていくかの興味はあります。
さらに、ここにおいて、「光と時間」というものの関係性を思います。
すなわち、タイムトラベルというのは、今まで私は「時間旅行」だと思っていましたが、実際には「光の(概念の中の)旅行だ」ということのようです。時間を操作するのではなく、「高度な光の操作」がタイムトラベルそのものなのかもしれないと思ったりしました。このあたり、私は物理に疎いのでうまく説明できないのですけれど。
ふと思いだすジョン・タイターという人
そういえば、ジョン・タイターという人のことを思い出しました。
未来から現代にタイムマシンでやってきたと書き込んでいたと自称していた人物で、そのこと自体はともかく、参考までに Wikipedia に出ている「タイムマシンおよびタイムトラベルについて」から、ジョン・タイターのタイムトラベルの方法を書いておきます。
1. タイムマシンに目的の年月日時刻の座標を入力し、始動させる。
2. 重力場が形成され、搭乗者の身体を包む。搭乗者はエレベーターの上昇中のような感覚が継続する。
3. 装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射されるためサングラスが必須になる。
4. その後、周囲が次第に暗くなっていき、完全に真っ暗になる。
5. 景色が元に戻り、タイムトラベルが完了する。
とのこと。
上の中の「装置が加速するにつれて周囲の光が屈曲し、一定まで達すると紫外線が爆発的に放射される」の「紫外線」を「緑の光」に置きかえれば、今回のペンタゴンの実験装置とイメージ的には似ています。
ここから記事です。
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Pentagon-backed 'time cloak' stops the clock
AFP 2012.01.04
ペンタゴン支援の研究での時計を止める『タイム・クローク』
ペンタゴン(アメリカ国防総省)の支援を受けている科学者たちが、1月4日、ある装置を発明したと発表した。その装置は、「少しの間、起こっている出来事を感知されなくなる」というもので、『タイム・クローク』(時間を隠すもの)と呼んでいる。
科学誌『ネイチャー』に発表された論文によると、研究所で開発された装置は、光の流れを操作し、わずかなの間、起きていることを見えなくさせるものだ。
これは、いわゆる「透明マント」( invisibility cloak )といわれている特定の色を人間の視覚では見ることができなくする次世代のカモフラージュの開発の実験を加速させることになる。
この研究を率いる、米国コーネル大学のモティ・フリードマン教授は、「今回、私たちが得た結果は、『時間と空間を完全に覆い隠す装置』の開発への重要なステップとなる」と言う。
今回のブレークスルーは、光の周波数がわずかに異なる速度で動いているという事実を利用してもたらされた。
この装置は、光ファイバーケーブルの下で橋渡しされる緑の光のビームから始められる。
青っぽい光は比較的速く進み、そして、赤みがかった光は、より遅く進む。
この赤と青の2方向の光にわけるためのレンズに光のビームを送る。
このわずかな速度の違いは、2つの光線の前に透明な障害物を置くことによって強調される。
結果として、赤と青の光線の間で「時間のギャップ」(時間の空白)が開かれる。
この時間のギャップは 50ピコ秒(1ピコ秒は1兆分の1秒)と小さい。しかし、この時間は、システムを通過している光と異なる周波数のレーザーのパルスを押しこむには十分な時間だ。
それから赤と青の光は逆の処置を与えられる。
もうひとつの障害物により、今度は赤の速度を上げ、青の速度を遅くする。こうすることにより、この赤と青の光をひとつの緑の光として再構築する逆のレンズに送る。
しかし、40ピコ秒のレーザーのバーストは、光子(フォトン)の流れの一部ではなく、したがって、それを見ることができなくなるという仕組みだ。
昨年、今回の「時間」とは対照的に、「空間」を覆い隠す研究が、いわゆるメタ・マテリアルを使ったことで進歩したことが、科学者たちから報告されている。
ナノ・マテリアルは、表面が小さいナノレベルの構造のため、特定の周波で光と相互作用する新しい合成物だ。
この研究は、軍事利用できる未来的なテクノロジーの開発にあたるペンタゴンの部署である『国防総省高等研究計画局』( DARPA )の支援を受けている。