2012年02月06日



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シベリアで発見された「不老不死」のバクテリア



先日の、世界での寒波についての記事、

寒波 2012 と欧州のエネルギー懸念 (2012年02月04日)

で、ロシアの新聞プラウダのサイトを見ていた時に、見出しで見つけたものです。

短い記事ですが、なんとなく興味があったのでメモを。

これは、そのバクテリア自体も 300万歳と大変な長寿であることがわかったらしいんですが、単にただ長生きだというのなら、 In Deep ではかつて「数億年以上生きているバクテリア」なんかもご紹介したこともあり、それほど驚かないのですが、このロシアのバクテリアは、「動物に注射すると、その動物も長生きする」のだそうです。

それがなんかこう響きとしてすごい感じで。

なんだか、「注射された別の生命によって肉体が変化して別のものになっていく」って、もう映画「第9地区」の世界・・・。


d-9-last10.jpg

▲ 映画「第9地区」のラストシーン。エイリアンの DNA が体に入り、完全にエイリアンとなってしまった元人間の主人公。それでも彼は愛する奥さんに小さなアクセサリーを作り続けます。


あと、今回つくづく感じたのは、「やっばり今でも不老不死の研究は続けられている」と言うことですね(苦笑)。ロシアとかだと、かなり過激な研究にも突入しそうです。

もっとも、私自身は「人の寿命は、もっと短くなるほうがいい」という思いを小さな頃からずっと持っている人なですけど、でも、「長生きしたい」という人もたくさんいるわけで、そういう人にはこういう「元気に長生きする技術」は将来的にはいいのかもしれないですね。

そして、私のように早く消えたい人には「天国のような気分でこの世から消滅できる装置を」なんてのも研究してもらいたいものですが。こちらのタイプの人もたくさんいると思いますよ。いちおう書いておきますと、この「消滅」は「死」ではないんですね。だから難しい。

神様とか存在とか宇宙とかのことが、ある程度は解決しないと、先に進めない「消滅」なのです。
自分的には、ですけど。


では、プラウダの記事より。

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The bacillus of immortality found in Siberia
プラウダ 2012.02.03

シベリアで見つかった「不老不死」の細菌

siberia-bacteria.jpeg


ロシアのヤクーチア共和国(シベリア)にあるマモントヴァヤ山の永久凍土の中から、ロシアの研究者たちはこれまで知られていなかった種のバクテリアを発見した。

これらのバクテリアを溶解したものを注射したマウスは、通常のマウスよりも健康で、また非常に長生きした。

もしかすると、この科学者たちは「不老不死」の秘密を掴んだのだろうか。


このヤクーチア共和国で発見された奇妙なバクテリアの年齢は 300万歳であり、この生物は、生存に適さない過酷な環境に対応できる特別なメカニズムを持っているようだ。

このバクテリアは0度以上で細胞分裂をおこない、摂氏5度でもっともよく分裂(繁殖)する。


かつて「バチルス属 F 」がマウスに注射された際にも、マウスは寿命を延ばしたことがある。研究チームのリーダーである化学生物研究所のナジェーダ・ミロノヴァオ博士によると、バチルス属には、特定の免疫系を構築するのを許す特性があると科学者たちは考えている。

また、研究者は MRI を用いて、このバチルス属 Fを注射されたマウスを検査して、かなり影響を及ぼしている可能性のあると思われる2種類の物質の存在を発見した。

それは、グルタミン酸塩とタウリンだ。
これらが細胞の寿命を延長させる。

これらの物質は最初、「精神的な刺激」に作用して、次にエネルギーのプロセスに作用する。

予防接種をされたマウスの代謝は速められ、そして、年齢でいえば、このバクテリアを注射された動物では 20パーセントから 30パーセント(寿命が)長くなる。






キーワード[不老不死]関連の In Deep 過去記事

不老不死の生物 ベニクラゲ
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1億年の冬眠サイクルをもつとされるバクテリアがスヴァールバル島沖合の海底で発見される
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[1年前の In Deep ]

2011年02月06日の記事

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