2012年02月10日



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1178年に「二つに割れて炎を噴き出した月」の記録(1)


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ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターが示唆する「ショッキングな月の真実」

(訳者注) 東映の『仁義なき戦い』シリーズという深作欣二監督の一連の映画があります。私は、このシリーズの中で、金子信雄さんの出ている作品(だけ)が大好きで、金子さん出演の5本は今まで何十回も見ていて、劇中の台詞もおおかたおぼえています。

その中のひとつ 1974年の『新 仁義なき戦い』という作品のラストは、金子信雄演じる組長が、菅原文太演じる部下を(敵対する相手を殺したことに対して)褒めちぎるシーンで終わります。そこでは、金子信雄さんが、


「ありがとう、ありがとう。ありがとうございました。ほんまにええことしなさったのお。お前は日本一の極道じゃ」



と菅原文太に言います。
下の場面です。

shin-jingi.jpg


私はこの同じ言葉を 16世紀の修道士ジョルダーノ・ブルーノにかけてあげたいと思います(なんちゅー前振りだ)。「ほんまにええことしなさったのお」と言いたいです。




▲ ジョルダーノ・ブルーノ(1548年 – 1600年2月17日)。それまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、異端であるとの判決を受けても決して自説を撤回しなかったため、1600年に火刑に処せられた。


まあ、ジョルダーノ・ブルーノは極道ではありませんが、教会から火あぶりになっていますので、当時として「キリスト教的極道」とは言えたかもしれません。今回はその「ジョルダーノ・ブルーノ」と「月」の話なんですが、引用や資料が多くなりそうで、長くなるかもしれません。


まず、タイトルにした「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター」というものなんですが、私はこういうものの存在を今朝のニュースを見るまで知らなかったですので、そこから入ることにします。

月にはたくさんのクレーターがありますが、その中に「ジョルダーノ・ブルーノの名前を冠したクレーター」があるそうなのです。そして、その周辺に漂っている話はものすごいものなのでした。


ちなみに、翻訳するニュース自体は、そのジョルダーノ・ブルーノ・クレーターというもののできた年が「現在考えられているより古いものと思われる」というものなのですが、どうして、この「現在考えられているより古いものと思われる」という響きが衝撃的なのかということになります。

あと、つい最近 NASA は「月の裏側の鮮明な画像」を撮影することにも成功していて、どうも、「月に関してのシンクロニシティ」というものが世界的に始まっているようです。


なお、ジョルダーノ・ブルーノという人がどういう人かについては、過去記事で取り上げたことがありますので、リンクしておきます。



ちなみに、私の宇宙に対しての考え方は、この人と大体同じような感じです。
つまり、


・宇宙の中心などどこにも存在せず(つまり、無限)
・地球も太陽も宇宙の一つの星にすぎなく
・神とは心の中に内在する存在であって、宇宙のどこかから地球を見ているものではない



というような彼の考え方です。

まあ、この1つめと3つめあたりで火刑になっちゃったと思いますけれど。


それでは、これから書くのですが、途中どのように進むのか見当がつきませんので、あまりにも長くなったらごめんなさい。



1178年に月で起きていたこと

最初に、下の文章をお読みいただきたいと思います。これは、オカルトサイトなどからの引用ではなく、宇宙開発事業団と文部省が 1998年に共同で立ち上げたサイト「月探査情報ステーション」にあるものです。

その中の「月探査機かぐや」の中にある「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター〜伝説の始まり〜」の中からの抜粋です。




1178年の奇怪な現象

イギリス・カンタベリーの修道院の僧侶であったガーベイスは、「年代記」という記録を残していますが、その中に、1178年に起きた不思議なできごとが記載されています。


この年、聖ジョン祭の前の日曜日の日没後、月にむかって坐っていた5人以上の人が素晴らしい光景を目撃した。突然、月の弧の上半分が二つに分かれた。分裂した中心から、たいまつのような炎が舞い上がり、火焔と火の粉とスパークが遠くまで飛び散った。その間、月はその体をもだえさせ、ふるわせた。その後は月は元の状態に戻った。しかしこの現象は12回以上も繰り返して起こり、そしてその後平常に戻った。





このようなことが書かれてあります。

つまり、1178年に、(地球から見た様子での)月が、


・上半分が2つにわかれて分裂した

・分裂した月の中心から炎が上がった。

・炎と火の粉が遠くまで飛び散った

・月が震えた

・その現象が12回以上も繰り返して起きた



という光景を見せたというのです。

(@_@)


なんかすごい話ですが、地球からそれだけハッキリ見えたのですから、相当な現象だったと思います。


この記録の記述が「何の現象だったか」ということがその後の科学者たちの間でのひとつの論議となり続けていて、そして、1976年にアメリカのハートゥングという天文学者が「月に何かが衝突した」という可能性の論文を発表。

そして、隕石にしろ小惑星にしろ、それほどまでに大きな現象が起きたほどの衝突があったのであれば、「クレーターが今でも残っているはず」ということで、そのクレーターを探すということがロシアや米国 NASA などの月探査のひとつの命題にもなっていたようです。

1178年の記録から、その年代の月の方向などからクレーターの大体の位置は計算できるそうで、

・緯度は北緯30〜60度
・経度は東経75〜105度
・直径は10キロ以上

などの推定のもとに「新しいクレーター探し」が始まったのでした。

1968年に人類初の有人の月を周回するミッションをおこなったアポロ8号がその「クレーターの条件に見合う」ものを発見したとされました。下の写真の上部の白くて明るいところがそのクレーターです。

GB02.jpg


このクレーターに付けられた名前が「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター」なんです。

しかし、「これが本当に 1178年に衝突してできたクレーターなのかどうか」については、現在に至るまで議論が続いていたそうで、上の月探査ステーションのページをお読みいただきたいと思いますが、確定したものではなかったようです。


さて、そして、今回ご紹介する記事はこの「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター」は「もっと古いものである可能性が高い」という研究結果が出されたというものです。少なくとも数百万年前のものだろうと。


そういう普通の科学ニュースなのですが、しかし・・じゃあ、1178年に月で起きたことはなんだったんだ?ということになるのじゃあないかと。


まあ・・・実際の話としてはですね、個人的には非常にその光景を見てみたいです。

月が真っ二つに割れる・・・。
月が・・・割れる・・・。

はー見たい。


別にその時に地球に災害も起きなかったようですし、「見られるだけお得」という感じもあります。
2012年なんだから、その程度のイベントくらいあってもいいと思うんですけどね。

そういえば、3年くらい前のウェブボットに、こういう記述があるんです。



非対称型言語傾向分析報告書「来るべき未来の形」0巻1号
2009年7月20日配信 より


・2019年までの10年間には、月の位置が変わったり、肉眼でも確認できるほどの巨大な物体が太陽系に捕らえられたりというような、実にショッキングな現象が相次ぐ。




ここでは「月の位置」とありますが、「月の形が変わる」とかだともっとすごいだろうなあ。

ちなみに、上にある「肉眼でも確認できるほどの巨大な物体」というフレーズに関しては、In Deep でも過去に「正体不明ながら」ということでご紹介しています。




▲ 「土星の衛星ディオネの後ろを通過する直径1000キロ以上の巨大な物体 (2010年10月09日)」より。




▲ 「衝撃の「太陽サイズ」の訪問者 (2010年12月08日)」より。これは結局、月だったみたいですね。

なんか懐かしい記事ですね。
最近は大きなものが NASA のカメラにはあまり写らなくなってしまいました。



月の裏側

数日前、 NASA は「月の裏側」について詳細な写真と映像の撮影に成功したと発表しています。
日本語のニュースなどもあります。

下の動画は NASA が発表した月の裏側の映像です。




しかし、そもそも「裏側」とは何なのか?
ということ関して調べてみるとこのようにありました。



Wikipedia 「月の裏の観測」より。

月の裏の大部分は、地球からまったく見ることができない。

見ることができるのは全月面の59%。




なのだそうです。


それにしても、1178年に月で起きたこと何なのか?
これは本当に興味深いですね。


さて、ここから翻訳・・・とも思いましたけど、ちょっとすでに長いですね。

ただでさえ頭が混乱するタイプの話ですので、ここでいったん切りまして、できれば、本日中に翻訳分をアップします。

オリジナルの報道記事はこちらです。

Lunar Crater Reveals Many Secrets, Including a Not-So-Young Age
(月のクレーターが多くの秘密を明らかにする。そのクレーターはそんなに新しいものではない)


最近またパニック障害の気が出ていて、あんまり外出できない感じなので、むしろふだんより家にいるのでたくさん書けます。パニック障害や強迫神経症が強まる時期には、この数十年を見るとサイクルがあるようなんですが、今がそうですね(太陽活動のサイクルと同期していることに最近気づきました)こういう時は外でパニックとかになってもなんだか困るので家にいるようにしています。

以前、吉祥寺の街で、若くて美しい女の子が(多分)パニック障害だと思うんですが、道ばたで動けなくなっていた時に、周囲の人たちはみんな優しく、「大丈夫ですか?」と大勢で彼女の周囲で介抱してあげていましたけど、あれが四十代の男性では、

「昼間っから酔っ払いかよ」

と思われるのがオチです。

あるいは、そもそも倒れていても気にされない可能性も高いです。ずいぶん前、まだ二十代の頃ですが、東京の場末にある狭い飲み屋に入った時、「この店はずいぶんと床が柔らかいなあ」と思ったら、私は床に倒れているオジサンの上に立っていたのでした(笑)。

もっとすごいのは、その踏まれているオジサンも「ん? なんだ?」とか言ってて、自分が地面に眠っていることも、踏まれていることにも気づかない。


わたし 「大丈夫ですか?」
オジサン「あれ? あんた大丈夫か?」
わたし 「踏まれてたのはそっちだっつーの」



というようなやりとりがありました。

男というのはだれもかれもムチャクチャであります。

無駄な脱線となりましたが、そんなわけで、後でまたアップします。


[追記] 続きの翻訳は「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターが示唆する「ショッキングな月の真実」(2)」に書きました。





キーワード[月]関連の In Deep 過去記事

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キューブリックの亡霊: 2001年宇宙の旅とアポロ11号の月面着陸
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2011年02月10日の記事

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