2012年02月14日



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アイスランドの龍「ラガーフロットの指輪ドラゴン」の伝説



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▲ アイスランドのラガーフリョット湖(あるいはラガーフロット湖)で最近撮影された動くものの進行方向の正面(生き物なら顔の部分)の写真。下に動画も貼っておきます。


数日前に「アイスランドの湖に伝説の怪獣が出現?」というような日本語の見出しのニュースがありました。その時は特に興味もなく、そのままだったんですが、今朝、大紀元日本を見ていましたら、「龍は実在するか」というタイトルの記事があり、そこにはこんなことが書かれていました。


神と共存

中国人は古来より龍を、天国で神と共存し、気高さと厳粛性を備えた神聖かつ不思議な力を持つ生き物だと考える。

そのため、「天子(天の子)」といわれる皇帝は、龍の模様をあしらった「龍袍」を身に着け、皇宮には、高貴吉祥の象徴として龍飾りの椅子や九龍壁がそなえられる。



とあり、そういえば、今年は龍の年だから、年のはじめに「龍の年のこと」などを書いたなあと思い出しました。



大紀元の記事では、さらに


龍は実在するのか

現代科学では龍を架空の生き物と考えるが、ほんとうに実在しないのであろうか。「ねずみ、牛、トラ、うさぎ…」と、人々が日常身近に接する動物が並ぶ十二支の中に、虚構とされる龍が加わっているのはなぜか。

中国では古くから多くの典籍に、人間界に姿を現した龍の事績が記録されている。



そういや、ちょっと前に In Deep でも「水の龍」というような記事を書いたことも思い出しました。




▲ 「水の龍 (2012年01月12日)」より、アルゼンチンの「タフィ・デル・バジェ」という町で撮影された写真。


考えてみれば、龍の年(イヤーオブドラゴン)であることは確かなわけで、「そりゃまあ龍のモンスターがウジャウジャと出てきても不思議ではないわな」と思いながらアイスランドのモンスターの記事を読んでみると、まさしく「龍」の形(下の写真)。

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いくつか日本語の記事を読んでみましたら、このアイスランドの怪獣は、現地では伝説にもなっているもので、 1345年の古文書に「ラガーフリョット湖にひそむ巨大なヘビ」という記述があるのだそう。

今回の目撃の報道自体は、いろいろなブログで記事になっていますので、ここでは特にふれません。日本語記事の「アイスランドで伝説の海獣「ラガーフロットワーム」の映像!?」などをご覧下さい。


さて、このニュースそのものは単に「龍のようなものが出た」ということですが、その「1345年の古文書」というのが気になったので調べてみましたら、英語の Wikipedia にありましたので、そちらをご紹介します。

ちなみに、今回アイスランドで撮影された動画はこちらです。オリジナルは長くて、ノイズなども入っていますので、10秒くらいにカットしたものです。




それでは、ここから「アイスランドのドラゴン伝説」の解説です。

ちなみに、一昨年噴火したアイスランドの火山の名前の「エイヤフィヤトラヨークトル」などの記事を書いていても思いましたが、アイスランド語の固有名詞を正確にカタカナで表記するのは不可能のようで、ここでは湖の名前を「ラガーフリョット」にしていますが、便宜上ということで考えていただければ幸いです。

ちなみにアイスランドの伝説では、「ドラゴンの出現は大きなイベントの予知となる」のだとか。




Lagarfljot Worm
Wikipedia


ラガーフリョット湖のワーム


これは、「ラガーフリョットのワーム」、あるいはラガーフリョット湖のモンスターと呼ばれているもので、アイスランドの湖に棲息しているのかもしれないと思われているものの名称だ。

最初の目撃は 1345年にまで遡り、それ以来、21世紀(2012年2月)まで目撃は続いている。 1862年と 1864年にジョン・アルナソンによって書かれたアイスランドの民話と伝承の中に描かれているこの生き物の姿が文書としての紀元と考えられる。

伝承では、その怪物はネス湖のネッシーのようなモンスター型ではなく、蛇行して泳ぐヘビのような形態を持つ。しばしば水面上に姿を現すという。海面より低い氷河地域の淡水を泳ぐために目撃されることは少ない。

その大きさは 90メートル以上になると伝えられる。

現代になってからは、 1963年にアイスランド国立森林警備隊の隊長による目撃を含めて、何度か目撃されており、1998年には学校の教師と生徒たちが同時に目撃した。また、1983年には、ガーフリョット湖の湖底に設営されている電話ケーブルが壊されているのが見つかった。

自然の状態ではねじれたり壊れないように設計されていたその海底ケーブルはひどく破損しており、22カ所のポイントで破損していた。モンスターによって破壊されたのではないかという話もあった。

最新の目撃は、2012年2月に、雪に覆われた水の上に浮かんでいる姿が目撃され、これは動画に撮影された。


神話の世界では

このモンスターワームの伝説は、 1345年のアイスランドの年代記の中で語られている。この際の記述では、このモンスターの目撃は、大きな出来事を予告するものとされた。

19世紀にアイスランドの伝承をまとめたジョン・アルナソンは、そのヘビのような生き物を「龍( lingworm )」、あるいは「荒野のドラゴン」と記した。

女の子が母親から金(ゴールド)の指輪をもらった際に、母親は「そのご利益が最もよくある場所にその指輪を置きなさい」と女の子に言い、その場所こそが「龍の下」だと教わった。

女の子は母親の言うとおり、自分の胸の上で、小さな龍の下に金の指輪を置いた。それから何日かして、その小さな龍は考えられない大きくなってしまった。

女の子は怖くなり、その龍を指輪と共にアイスランドの田園の湖に放り投げた。

しかし、その後も龍は成長を続け、この地方を恐怖におとしいれた。口から毒をはいて、人や動物を殺し続けた。

ある時、ふたりのフィンランド人が金の指輪を龍から取り戻すために呼ばれ、彼らは湖の中で、なんとかその龍の頭と尻尾を湖の底に結びつけることができたが、しかし、龍を殺すことはできなかった。なぜなら、龍はさらに大きくなっていたのだった。


科学的な説明

このラガーフリョット湖では、底からガスが上がっている。そのガスは、氷に穴を作り、また、湖底から湖の表面まで破片を吹き出すことがある。その際、大気のうねりが生じるために、目の錯覚が起きることがよくある。

また、山と氷河からの漂流物が集まり、そしてもつれて湖面を流れることで、それがある種のモンスターのように見えることがある。

この湖を調査したアイスランドの生物学者、ヘルギ・ハルグリムソン博士は、上のふたつの理由(ガスと漂流物)は確かにいくつかの目撃例を説明できるが、目撃例のすべてをそれで説明することはできないという。

そして博士は、「あるいは伝説の話のほうがよく説明できている」と述べた。