2012年02月22日



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2012年2月21日の「日食」から得た2つの興味



前回記事「世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える(1)」の続きではないのですが、昨日の太陽の日食がなかなか興味深いので、そのことを書きます。

謎の音に関しての続きは次の記事で書きます。


日食を捕らえたソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )

最近まで知らなかったのですが、日食というと、日本でも今年の5月21日だったか、金環日食が見られるのだそうで、街中でもそういうものを銘打った企画の看板を目にすることがあります。

今年5月の日食はアメリカでも見られるようなんですが、英語では「リング・オブ・ファイヤー・エクリプス」、つまり「火の輪の日食」という呼ばれ方をしているようです。

下の、なんとなくロマンチックげな写真は2010年1月のロイターの記事にあったもので、2010年01月15日に中国の鄭州市で見られた「火の輪」日食。

ring-2012-05.jpeg



さて、実は昨日 2月21日にも見事な「日食」が観測されました。下の写真は NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )が撮影した昨日の日食です。手前にあるのは月です。 NASA は同時に動画もリリースしましたので、それも下の翻訳記事内に貼っておきます。

eclipse-2012-02-21.jpg


「ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーが撮影した」と書きましたが、正確には、ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーしか撮影できなかった光景といっていいようです。

この日食は、地上からは観測できないもので、「宇宙空間からのみ観測することができた日食」だったからです。


今日はそのことが報告されていたスペースウェザーの記事をご紹介しますが、タイトルにした「2つの興味」についてのひとつめは、これは写真を見れば一目瞭然だと思うんですが、今回の太陽は、あからさまに「顔」だったのですね。

私には下のような感じに見えたと(こんなのわざわざ作って・・・)。


sun-05.png


ただまあ、よく見ると、コワイ部分もなくはなさそう。首のもげたアンティークのベイビードールっぼい感じもないではないです。

いずれにしても、久しぶりにハッキリとした太陽の顔を見られたという感じです。私はこの3年間くらい、ほぼ毎日、太陽の画像を見ていますが、「完全に顔に見える」という日はそれほど多くないです。

過去記事では、

「太陽が笑った」: 目は黒点で口は磁気フィラメント (2010年12月09日)

というタイトルの記事で、下のような太陽をご紹介したのが1年以上前。




黒点群や磁気フィラメントがきれいに顔を作る機会は少ないものです。


そして、もうひとつの興味のほうですが、こちらは「当たり前のことでありながら衝撃的」なものですが、「月によって完全に遮られる太陽の放射線」の現実をグラフを見て初めて知りました。このことは、スペースシャワーの本部の中にありますので、ご紹介します。




SOLAR ECLIPSE
Spaceweather 2012.02.21

日食 2.21

本日 2012年21日、新月が太陽の前を通り過ぎた。月は太陽の中心から逸れて移動し、部分日食の光景を見せてくれた。今回の日食は、宇宙空間からのみ観測できるものだった。

NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )は、地球から 36,000キロメートル上空にある地球の静止軌道上から下の太陽の映像を撮影した。






宇宙から日食を観測するという新しい試み以上に、今回のこの画像と動画は、ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーの科学チームにとって大きな意味を持っている。

この画像では日食の「月のエッジ」がシャープに撮影できており、これは研究者たちが望遠鏡で観測する際に、軌道の特性から光学フィルターを選ぶ考慮の参考になるはずだ。

今回の日食では、月のエッジが太陽黒点群 1422を少しの間に済み市の間、多い係、黒点から出ている強い紫外線と放射線を遮断した。

下のグラフは、その時のソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリーのセンサーが描いたグラフだ。いくつかの波長で紫外線が急降下しているのがわかる。

subspot-1422-01.png


このような黒点のエネルギーの記録をとれる機会はきわめて少ない。このことは科学者たちに、太陽黒点のトップから放出されるエネルギーの範囲の計測を考慮するための絶好の機会となったはずだ。





(訳者注) 上のグラフには私のほうで注釈を入れています。

まあ、月に隠されれば、紫外線も放射線も月によって遮られるというのは、当たり前のこととはいえ、こうして数値で見ると、ちょっとギョッとします。

これはつまり、地球から見える日食では、日食が起きるたびに「地球に対しての紫外線と放射千の量がほぼゼロになる」ということが起きているということのようです。

とはいえ、これまでの地球の歴史で何度も繰り返してきた現象でもあります。
特別心配になるようなことではないのでしょうけれど。





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