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米国ミシシッピー州で記録された「ラッパの合奏」
今回は「謎の音」のアメリカでの報告に関しての2回目ですが、最近は他にも同時多発的にいろいろなことが起きているようです。先日のナショナルジオグラフィックの日本語の「金星に関しての記事」をご覧になりましたでしょうか。
「金星の自転速度が低下? (ナショナルジオグラフィック 2012年2月15日)」というもので、そこには、
欧州宇宙機関の最新の新しいデータでは、金星は16年前よりも6.5分遅い周期で自転している。この結果は、地球から行われたレーダーによる長期観測と一致することが確認されている。
とあります。
金星の自転速度が遅くなった理由は今のところわかっていません。
これは、他の星のことだから割と気楽に書いていますけど、もし、「地球の自転が急に遅くなり始めたら」と考えると、いろいろと不都合は多くなりそう。時間だとか、いろいろな面でものすごく混沌としそう。
それと、これは今度ちゃんとご紹介するかもしれないですが、「地球の雲の高度が低くなってきていることが NASA の観測衛星により判明 (英語)」という報道もあり、これは NASA の衛星による観測によって 2000年からの10年間の雲の高さがそれ以前より 30〜40メートル低くなっていることがわかったのだそう。
▲ 雲の高度の推移を示したグラフ。一貫して雲の高度は低くなる線を示していますが、特に 2008年の高度の低下が著しかったようです。関係ないですが、リーマンショックからの株価の動きを連想させます。
ここのところ、「自転速度の変化」とか、「雲の高度の変化」とか、わりとダイナミックな変化についての報道が目につきます。
それでは、ここから、「謎の音」の続きです。
“Chorus of Trumpets,” January 19, 2012, 3:45 - 3:50 AM Central, Olive Branch, Mississippi
Earthfiels 2012.02.09
「ラッパの合奏」2012年1月19日、ミシシッピ州オリーブ・ブランチ
上記のできごと(※ 前記事の翻訳分のことです)が、テネシー州ギャラティンで起きた 15時間後、他の場所でまたラッパの音が人々によって聞かれた。
1月19日の午前3時45分、メンフィスの地方紙を配達しているウィリアム・ウィルソンさん(45)は、「音」を聞いたうちのひとりだ。ウィルさんは、音楽家として音声エンジニアの仕事もしており、音に対しては一般の人より敏感で、また詳しい。
19日の早朝、ミシシッピー州メンフィスの郊外を通っていたウィルさんは、突然、「ラッパのコーラスのような音」に包まれた。
ウィルさんはそのときのことをこのように語る。
「その日もいつものルートで配達していたんです。1月19日の午前3時45分頃でした。その時、私メンフィス郊外にあるオリーブ・ブランチにの町にいました。その時、音が聞こえたんですね。それは、ラッパ(トランペット)の重奏のように私には聞こえました。音の構成としては、多分、6つから7つの和音からなるコードだったと思います。音はかなり大きかった。しかし、それがどちらの方向から聞こえるのかわからないんです。いたるところから聞こえているような感じでした。音は 30秒くらい続いたと思います」。
このオリーブ・ブランチという町は、人口2万人程度の小さな町で、若干の軽工場があり、それらが閉まる夜から早朝は特に静かな町となる。この場所は、かつてはチカソー(米国の先住民族)が暮らした場所で、昔は「ワトソンの十字路」と呼ばれていた。
ここからは、ウィルさんへの取材での一問一答だ。
空気中の電気
問い:音が聞こえた時間、あなたは周囲の状況で何か他の変化を感じましたか?
「空気の中の電気のような感覚を感じました。自分の髪の毛が立っていることがわかりました。不気味な感覚でしたね。このあたりにはムクドリの大群がいるんです。鳥たちはいつもは大騒ぎしているんですが、その音が鳴っている間、ムクドリは静かにしており、音が鳴り終わった後も、しばらくの間、鳴き声を一切出しませんでした」。
「このあたりは早朝は交通は少ないですが、ほんの少しの車が行き来します。その時も、何台かの車が通っていましたが、音が鳴った時にはみんな、少しのあいだ車を停車させて、ウィンドウを開けていました」。
「このあたりは早朝は交通は少ないですが、ほんの少しの車が行き来します。その時も、何台かの車が通っていましたが、音が鳴った時にはみんな、少しのあいだ車を停車させて、ウィンドウを開けていました」。
問い:音はどこから聞こえていたと認識されていましたか?
「すべての方向から聞こえているように感じたんです。どの方向を見回しても、その方向から聞こえているという方向がわからないのです。すべての方向から同じ強さで聞こえる」。
問い:そのラッパの音は上(空)からも聞こえましたか?
「はい。しかし、上からだけではないのです、四方八方から聞こえるのです。左右上下全部から聞こえるのです。私は音に関してはかなり分析できる人間です。なので、その音に関しても方向などを把握しようとしましたが、やはり私の周囲すべてから聞こえることを感じました。音量自体はものすごく大音量だったというわけではありません」。
問い:音量の大きさが具体的にわかるのですか?
「私はサウンドマンですので、ボリュームはわかるのです。その時の音量の可能性としては 100デシベル程度だと思います。人が普段会話する声の大きさが 70〜80デシベルくらいです。駅のホームで聞く電車の汽笛は、120デシベル程度です。その時の音は、鳴り終わった後、エコーとフェージング(音の現象)がありましたので、音の大きさを把握できました」。
「音の種類は非常に低い超低周波のタイプの音ですが、その中の中域の音が支配的でした。具体的な例えでは、楽器のチューバの音を想像していいだき、そこに、電車のホーンのようないくつかの違う周波数で低い音を加えたような音です」。
「音の種類は非常に低い超低周波のタイプの音ですが、その中の中域の音が支配的でした。具体的な例えでは、楽器のチューバの音を想像していいだき、そこに、電車のホーンのようないくつかの違う周波数で低い音を加えたような音です」。
問い:その音はあなたに向けられたものだったと思いますか?
「そうではないと思いたいです」。
「大天使ガブリエルのラッパ?」
問い:あなたは音の発生源はどんなものだと思われますか?
「私たちのいるその地域では、次の大きな地震が来るのではないかと最近ささやかれている土地柄であるということもあり、音は地震の前触れなのではないかと噂する人々もいます。しかし、音を聞いた私自身は、どうしても多少のオカルト的な考えを浮かべてしまいます。たとえば、多次元宇宙のドアが開いたか、そのようなことを考えもしました(笑い)。あるいは、大天使ガブリエルのラッパだったのではないか、というような考えが出てきたほど混乱しましたよ(笑い)」。
問い:何かが起きると考えていますか?
「私自身は、今、人類は新しい人類への進化の途中だと考えてるんです。なので、それが起きると本当に思っていますよ」。
ガブリエルの意味の注釈
英語圏での文化の中では、天使ガブリエルは最後の審判の日に終わりと復活を開始される合図としてラッパを吹くとされる。
事実としては、ヘブライ語の聖書と新訳聖書の中には、そのようなガブリエルのラッパの記述は存在しない。しかし、ヨハネの黙示録と呼ばれている新訳聖書の最後の章において、7人の名前のない天使たちが地球の各所での新しい段階を発表する合図として、7人それぞれがトランペットを吹く。7番目の天使のラッパは、イエス・キリストに会うために死者を蘇らせるとされる。
このヨハネの黙示録の天使のラッパは、今では英語圏で終末を語る際の大衆カルチャーとして確立されている。
また、一部の人たちの話としては、マヤ文明の予言などに関係した 2012年の不安を増長させるために、政府や関係機関が故意に音を出しているとする説もある。
真実はどこにあるのだろうか。
(訳者注) まだオリジナルの記事は続いているのですが、今回はここまでとします。もう一回に記事をわけます。なお、上の会話の中の「(笑い)」は原文ままですが、笑って言っているわりには、「人類の進化の渦中」というような言葉もでてきて、このウィルさんはそれなりに真剣に受け止めているようです。
ちなみに、最後のほうに陰謀論らしきニュアンスの話もでてきますが、これこそ低周波の発信器である HAARP を使えば、上のような「四方八方から聞こえる超低音」というのは作り出せそうです。行為自体が無意味そうですが、原理としてはできそう。
このあたりは、ずいぶん昔の記事ですが、「HAARP の話題 ラスト (低い周波の特性とは) (地球の記録 2009年09月27日)」で、あるいは説明できているかもしれないです。
その3年くらい前に、私は、こちらの記事で、その年の地震と HAARP の相関関係を以下の条件で抽出したことがあります。
・2009年9月までのすべての地震の中で、
・全世界の地震からマグニチュード6以上の地震をピックアップし、
・HAARPの監視グラフに反応が強く出た時から72時間以内の地震発生状況と照し合わせる
・全世界の地震からマグニチュード6以上の地震をピックアップし、
・HAARPの監視グラフに反応が強く出た時から72時間以内の地震発生状況と照し合わせる
というものですが、その結果、少なくともデータ上からは「HAARP と地震の発生に関係はない」ことがわりとハッキリ出たことがあります。その後は HAARP の存在を気にしたこともなかったですが、「超低周波と今回の音」の関係の中で思い出しました。
ところで、前回から「大天使ミカエル」とか「大天使ガブリエル」とかの名前が出てきて、おおごとになっているのですが、このあたりの知識が全然ないので、何のことやらわかりません。
まず、「大天使ガブリエルのラッパ」ですが、調べると現在では2つの意味を持つようです。
・ガブリエルのラッパは、最後の審判の開始を告げるラッパ。このラッパの音で死者は蘇り、生者と共に審判を受ける。
というものがひとつ。
もうひとつは、数学の定理の名前です。
・ガブリエルのラッパは、体積は有限だが表面積が無限大となる図形のこと。
これは「トリチェリのラッパ」とも言われるものだそうで、こちらに計算式等があります。
「体積は有限なのに、表面積が無限大」という概念は何だかよくわからないけど、何だか魅力的です。
この「ガブリエルのラッパ」を考案したのは17世紀のイタリアの物理学者の「エヴァンジェリスタ・トリチェリ」という人で、ガリレオ・ガリレイの弟子だった人だそうです。
なんだか混乱してきましたので(自分で混乱させている感じもしますが)、いったん終わらせます。
キーワード[世界中で鳴り響く音]関連の In Deep 過去記事
・世界中で響き渡る「謎の轟音」の正体は?
2012年01月17日
・カナダのテレビニュースでの謎の音についての報道
2012年01月29日
・世界中での異常な音は「地球内部の新しいエネルギー活動の始まり」という学説
2012年02月08日