2012年02月25日



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「火の女神と龍の女神が戦った地」ハワイ島での謎の振動を巡る騒動



(訳者注) ハワイで起きている「謎の音と振動に関しての騒動」をご紹介しようと思うのですが、このことに関して「超」余談を書かせていただきます。


ハワイの火山の女神が夢で教えてくれた「箱根火山」

今回のハワイでの騒動は、「謎の爆発音」が発端となっていて、それに絡んで「実際に活発化している群発地震と火山活動」に関係するものかもしれなく、そのあたりを昨日調べていました。本当は昨日のうちに記事にしようとしたんですが、調べる範囲が大きく、結局途中までになったんですね。

その中で、今回の騒動が起きているハワイ島のプナ地区の神話に「ペレ」という名前の女神が出てくることを知りました。この女神ペレは、ハワイのキラウエア火山の火口のひとつである「ハレマウマウ・クレーター」というものがその象徴だとされているようです。


Halemaumau.JPG

▲ ハワイ島のハレマウマウ・クレーター。2011年5月。Halemaumau Crater からお借りしました。


この神話は、火の女神「ペレ」が住む Halemaumau ハレマウマウにこのようにあります。


キラウエア・カルデラには、 いくつもの噴火口が点在し、このカルデラの南西の端にあるのが、直径約1キロメートルのハレマウマウ・クレーターで、ここに、レイと歌、そしてフラとジンが好きな火の女神「ペレ」が住んでいると言われ、現在もこのハレマウマウには、火の女神ペレに捧げられたジンやレイなどがたえる事はありません。 



とあり、そして、最後のほうに、


ペレはしばしば人間に化けて現れるそうです。あるときは美女、またあるときは老女の姿となって人々の前に現れ人間を試し、自分の機嫌を損ねるようなことがあればたちどころに焼けた熔岩で攻撃してくるという、ちょっと恐ろしい女神です。



とあり、読みながら、「ちょっと怖いな、この女神さまは。女神ペレのこと書くのやめようかな」と思いながら眠りましたら、夢で「火山が噴火」しました(笑)。

それもわりとすぐそこで大噴火している。

「あーあー、噴火かよ。って、どこの火山だよ?」と思いつつも、空からは大小の岩が降り注いているので、夢で私は頭を両手で防御して地面にうずくまっていたんですが、しばらく経って、その場から避難している時に、夢の中にいた男性が地図を見ているので、

「どこが噴火したの? 富士山?」

ときくと、

「いや、これだ」

と言って、彼は地図の「富士山のやや右下の場所」を指さして、何か名前を言ったのですが、起きた後にその名前を覚えていない。起きてからちょっと気になって、「そんなところに火山ってあるのかねえ」と、インターネットで調べていると、その夢で見た通りの地図が出てきました。

夢の男性が指さしていたのは、下の図の赤いところでした。


fuji-hakone-2001.jpg


この図は、神奈川県温泉地学研究所という公的機関のサイトの「富士山及び箱根火山の膨張歪と低周波地震活動に関する研究」というページにあったもので、

青いところが富士山。

そして、

赤いところは、箱根火山

なのだそうです。


夢での男の人は、この「箱根火山」を指さしていたのでした。

箱根火山という存在自体を知らなかったので、「ああ、また夢で教わったなあ」と思って、今までの例でいくと、この箱根火山というのも調べておいたほうがいいものなんだろうなあという気がしました。噴火するとかそういう意味の方ではなく、私自身の知識の上で役に立つだろうなあということです。

ここ3年くらいは私にとって夢の役割はわりとそういう感じのものでした。クレアで微生物のことを調べ始めたのも夢で言われてからです。なので、そのうち箱根火山について調べてみようと思います。


ということで、この「箱根火山」のことを教えてくれた(かもしれない)ハワイ神話の女王ペレの住むハワイ島のプナ地区というところで異変が起きています。

ペレさまが怒らない内容に書き上がればいいのですが。


住民たちが聴いた爆音。そして、振動を感じた時間と地震発生の時間が合わない現状

ニュースだけを簡単に書くと、ハワイのプナ地区というところの住民たちが、2月22日の午後8時42分頃、「爆発のような音と、揺れを感じた」というものでした。

今回はそのニュースをご紹介します。
ハワイのメディアのニュースです。

そのニュースのタイトル自体も、「ハワイのプナ地区で謎のパワーにより揺れ動かされている」というちょっと刺激的なものなんですが、このニュースの展開が複雑になっている。

ちょっと調べてみただけで、現実からスピリチュアルまで、複数の要素が絡み合っているものだということが何となくわかります。

その「要素」とは、

1. 実際にその地区の横にある火山で火山活動が活発化している
2. 実際にいくつかの群発地震が USGS により計測されている

というものがあり、それと同時に、

3. 振動を感じたのは USGS により地震が計測された時間「以外」だった
4. 地震ではなく、住民たちは「音」を聞いていた

という、やや難しい事態となっていて、さらに、

5. このハワイのプナ地区というのはハワイ神話の「龍の女神」が関係している土地
6. 火山活動が活発化しているハレマウマウ・クレーターというのは火の女神が住むというハワイ神話の土地

というように、どうにも、今年になってからの In Deep で取り上げているテーマが詰まっている感じです。すなわち


・龍の年
・謎の音
・太陽活動の減少と火山活動の活発化の関係


などが凝縮されている感じです。

「龍」まで出てくる。

あまりにもいろいろな要素が複雑に絡まり合っていて、全部絡めて書くのは無理ですので、順番を追って書ける分だけ書きます。

まず場所ですが、私は、ハワイのことをまるで知らないのですが、ハワイの中のハワイ島という島にあります。

hawaii.jpg

▲ 右のほうのアルファベットがたくさん出ているあたりが「プナ地区」。矢印の先の円の中がハレマウマウ・クレーター。


ハレマウマウクレーター(火口)は、こちらによると、「1952年以降、34回の噴火が観測」という活発な場所のようです。

なので、ここが噴火すること自体は住民の人たちもとても慣れているはずですので、「単なる噴火や噴火に関しての地震」で、それほど大きな事件になるということはないはずです。


そして、「余談」で書いたように、この地には神話と伝説が存在します。

火の女神ペレの神話です。そして、調べてみると、このハワイには「龍の女神」の神話も存在しているようです。「プナと竜の女神」によると、こんな感じです。


キハ・ワヒネという名前の人間の美女に化けている竜が、プナという名の男性を好きになり、拉致監禁。ところが、このプナという男性は「火の女神」ペレの姉の旦那。

とうぜん、火の女神ペレは大激怒。

そして、竜の女神キワハ・ワキネと「大戦争」がハワイで始まります。

この戦争がすごくて、竜の女神は火口へ水攻撃をおこない、火山以外は、ハワイの何もかもが水で水没してしまいます。火の女王ペレも反撃し、それは大地震を起こし、火山という火山を噴火させるというような戦いがある。



というような話で、この続きもあるようですが、読んでいるだけで、「女神さまたち、そんな無茶な喧嘩はやめてください!」と思わず言いたくなるような派手なものなんですが、ハワイの地元の人たちが、これら女神たちを崇めているのは、こういう「地震」とか「噴火」とか、生活に実際に関係する概念が関係するからかもしれないです。


そんな土地での、「謎の爆発音」と「振動」。

そして、昨日のこちらの報道(英語)では、群発地震の増加が述べられています。私のほうで調べてみると、2月22日からのハワイでの群発地震は以下のようになっています。 USGS のデータです。



「謎の音前後」のハワイの群発地震

マグニチュード 3.1 2012/02/25 01:45:06 震源の深さ 4.4 km
マグニチュード 2.5 2012/02/24 19:29:21 震源の深さ 5.0 km
マグニチュード 2.7 2012/02/24 14:30:17 震源の深さ 6.6 km
マグニチュード 2.5 2012/02/24 13:58:50 震源の深さ 4.1 km
マグニチュード 4.3 2012/02/24 13:52:45 震源の深さ 6.4 km
マグニチュード 3.2 2012/02/24 10:59:59 震源の深さ 5.2 km
マグニチュード 2.5 2012/02/24 07:05:05 震源の深さ 6.1 km
マグニチュード 4.1 2012/02/24 07:02:20 震源の深さ 5.2 km
マグニチュード 2.6 2012/02/23 01:39:45 震源の深さ 2.5 km
マグニチュード 2.6 2012/02/22 16:59:01 震源の深さ 4.1 km
マグニチュード 3.2 2012/02/22 16:55:35 震源の深さ 4.0 km
マグニチュード 2.5 2012/02/22 16:35:49 震源の深さ 4.4 km
マグニチュード 3.0 2012/02/22 13:57:33 震源の深さ 4.3 km
マグニチュード 2.6 2012/02/22 13:32:05 震源の深さ 0.0 km
マグニチュード 2.6 2012/02/22 11:17:41 震源の深さ 4.3 km
(謎の音と震動が観測されたのは 2/22 08:42頃で、地震のテータはなし)
マグニチュード 2.5 2012/02/20 17:32:57 震源の深さ 3.5 km





このほとんどが、上のハレマウマウの火口付近でのもののようですのです。

プナ・トークというインターネットのフォーラム(BBS)では、22日の地震発生以来、活発に住民たちによる報告が上がっていますが、

・揺れと同時に「大きな音」を聞いている
・震動を感じた時間にデータでは地震が発生していない


という意見がたくさん寄せられていて、どうも混沌としているようです。

そのことを取り上げたハワイのメディア「ビッグ・アイランド」の記事をご紹介します。




Puna area on Hawaii Island shaken by mysterious force
Big Island News 2012.02.22

謎の力によって揺さぶられるプナ地区


exp.jpg

▲ 住民。「ブーンという大きな音がしたんだ」と、その時の様子を語る。


プナ地区の多くの住民から「揺れ」の報告のあった 2月22日の午前 9時前には、どの公的機関からも地震が発生したデータを得ることができていない。

そのため、ハワイ・プナ地区で感じられた「揺れ」に関してはいまだにその理由がわからないままとなっている。

その時の状況は地区の住民の誰もが話す。

ブラックサンドビーチ周辺に住む住人たちは、雷のような音、あるいは人によっては「爆音」を聞いたという。そして、その日の午前9時前後に地面が揺り動かされることを感じたと報告している。

ハワイのプナ地区の人たちから人気のあるインターネットのフォーラム「Punaweb (英語)」にコメントをよせた人たちの話によると、音が発生した正確な時間は、 2月22日の午前 8時 42分だった。

市民防衛局の責任者ジョン・ドラモンド氏は、「今すぐに今回の事態を説明するのは無理だ」と言う。ドラモンド氏は、プナの地熱事業所の職員や、USGS ハワイ局のオペレーターとも話をしたが、誰も説明できなかったという。

ただ、被害の報告は出ておらず、それは幸運だとドラモンド氏は語る。

考えられる理由としては、ある種のソニックブーム(飛行機などが原因で起きる爆発のような音)だが、しかし、この地区でソニックブームが発生する可能性を考えるのは難しい。

今回のハワイでの振動はミステリーのままとなっている。





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