(訳者注) 最近たくさん書いているなあと思います。実際に日々ニュースが多いこともあるのですが、どうにも止まらない・・・という部分も多少あるようです。
まあ、過去の自分のブログの例を見ても、止まる時には一気に止まる傾向にあるので、書けているのは嬉しいですが。クレアの時は一度止まったら、そのまま半年以上更新が止まりました。今度止まったら 30年くらい更新が止まるような気がします(更新再開は墓場から)。
さて、昨日、土星に関係する記事「予想以上に「地球のきょうだい」であることがわかりつつある土星の衛星タイタン」というものを書いたのですが、今朝また土星関係の見出しを見ました。
また土星の「衛星」の話です。
今回はディオネという衛星。
この衛星を最初に見つけたのは現在の NASA の土星探査衛星の名前にもなっているフランスの天文学者ジョバンニ・カッシーニという人で、土星の衛星を数多く見つけた17世紀の人です。
ジョバンニは活動の序盤に(それが書きたかったのかよ)土星の衛星レアなどを発見して、1684年にディオネを発見しています。今から、330年位前のことですかね。
上の写真がカッシーニで、この自画像が似ているのならかなりのイケメンですよね。
17世紀の科学者では、ニュートンもかなりのイケメンでしたが、このニュートンに関しては、最近書いている「次のブルーノを作り出さないために」という中のシリーズのどこかでふれると思います。
ニュートンは自然科学者としてだけ教えられてきた私たちが受けてきた学校教育の価値観についての話です。
実際にはニュートンの研究の大半は今の時代でいえば「オカルト」に属するもので、ニュートンは、錬金術の研究、賢者の石の捜索、ヘルメスのエメラルド版の解析、そして、聖書の研究と、聖書の予言の解析などに人生を費やしていました。
どうして私たちの学習の歴史では「こちらが無視されてきたのか」ということは、科学史を考える上でかなり重要なことのように思います。
ちなみに、そのニュートンの聖書の解釈では、次の世の中(新しい世界)は 2060年に訪れるとしており、そこにはこのように書かれています(抜粋)。
新しい天と新しい地。
神は人々を思い煩って涙を涸らし、泉を贈り、小さき者どもを作り、完了する。
神とキリストの栄光に照らされ、生命の樹が茂る楽園の川に潤される。
世界の王はみずからと民と聖人の栄光をもたらし、永久に統治する。
さて、逸脱に次ぐ逸脱の様相を呈していますので、本題に入りましょう。
土星の衛星ディオネ。
今回の記事は、そのディオネに酸素があったというニュースなんですが、ディオネに大気が存在するということは以前から知られていたようで、それほど大きなニュースというわけではないのに、記事を「見た」瞬間にご紹介しようと思ったのは、今年が 2012年だからです。
それは今年 2012年がイヤー・オブ・ドラゴンであり、辰年であり、「龍の年」であるからです。
それは土星の衛星ディオネの写真を見るとおわかりかと思います。
そして、龍。
ディオネの写真は以前から見ていましたが、それが龍の顔であることに気づいたのが今日でした。上の「龍の顔」を刻んでいる白い部分は、記事によると、「数百メートルの深さのある氷の崖」だと考えられているそうです。
このディオネが下の写真のように土星の周りを「月」として回っています。
下のほうの線のようなものは「土星の輪」。
龍といえば、出所も時期も不明ながら、海外の資料サイトに古い写真が貼ってあり、それは下のような写真でした。
日本海( Sea of Japan )の上に「USSR」とあり、また、朝鮮半島が分断されていませんので、1950年代以前のもののようです。
戦時中あたりものかもしれません。
強そう。
それでは、今日の本題記事です。
Oxygen Discovered on Saturn's Dione --Joins Rhea and Saturn's Main Rings in Having an Oxygen-Rich Exosphere
Daily Galaxy 2012.03.02
ディオネで酸素が発見された
土星は衛星を 62個持っており、そのうちのひとつにディオネがある。ディオネは薄いながらも、酸素の分子を含む大気圏を持っている。また、衛星レアや土星のリングも豊富に酸素を含む外気圏内を持つ。
これは、木星の衛星ガニメデと衛星エウポリエ、そして衛星カリストも同様だ。 ESA(欧州宇宙機関)は、単独の木星ミッション計画としての JUICE (JUpiter ICy moon Explorer / 木星の氷の衛星探査計画)の打ち上げ目標を 2020年に計画している。
土星観測は国際ミッションチームが組まれており、 NASA の観測衛星カッシーニから送られたデータを複合させて使用している。そのミッションは CAPS (カッシーニ・プラズマ・スペクトロメーター)と呼ばれている。
土星は周囲の軌道上に 62個の衛星を持っており、そのうち 53個の衛星に名前がつけられている。
衛星の大きさは、水星よりも大きな巨大な月から、直径1キロメートルに満たない小さなものまで大きさは様々だ。名前のついてるものの中の13個は直径 50キロメートル以下の衛星だ。
土星の衛星に酸素が存在する理由は、土星の荷電粒子が表面の氷を分解して酸素を生じさせているのではないかという考えが一般的だ。
カッシーニは、2010年4月7日に打ち上げられた。
土星に接近し通過した際、カッシーニは衛星の表面近くで分子酸素イオンを発見した。これは土星の強い磁場につかまる小片の激突によって生じている。
米国のロス・アラモス国立研究所の科学者であるロバート・トーカー博士が中心となっておこなった電子分光計( ELS )の測定によると、ディオネの外気圏は非常に薄いもので、その大気圏の厚さは地球の150兆分の1程度だという。
(訳者注) この150兆分の1は間違っているかもしれません。原文は「a million billionth」となっていて、多分、「1.0 × 1 のマイナス15乗」というようなことだと思いますが、その単位がなんだかよくわかりませんので、上の数値といたしました。
ロンドン・カレッジ大学マラード宇宙科学研究所のジライント・ジョーンズ博士は以下のように言う。
「最も刺激的なことは、そこに酸素が存在しているということです。酸素はもしかすると、表面で循環しているかもしれません」。
ディオネの表面にある「白い束」は、数百メートルの深さの深い氷の崖から成っている。これは、ディオネがその歴史の中で地殻構造上の表面の変化を経験している可能性を示唆するものかもしれない。
ディオネの大部分は、氷から成ると考えられているが、その中には高い密度で岩石含むことが示されている。
(訳者注) どんなに薄い層であっても、酸素が存在するのなら、微生物なら活発に繁殖できる環境ではありそうです。
気温にもよるでしょうが、最近の地球で見つかる極限環境微生物でさえも、この環境でなら繁殖できるものも多くいそう。
そもそも、地球で発見されているものには、「酸素も不要」な生命もいます。
・酸素なしで生きる多細胞の動物を発見 (2010年04月20日)
極限環境微生物に関しての過去記事をリンクしておきます。
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キーワード[地球の微生物]に関しての In Deep 過去記事
・南極大陸の微生物から探る地球外生命の潜在的な可能性
(2010年10月01日)
・無酸素状態の湖の中で発見された「スーパー」バクテリア
(2010年08月13日)