2012年03月15日



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超新星 1987A が宇宙に描き続ける「奇妙なリング」



(訳者注) 本題の前に「太陽」でちょっとした異変が起きている話題です。

太陽での微妙な異変

3月10日頃、「太陽から何か飛び出した」という NASA の映像が話題となっていまして(笑)、確かに映像を見ると、いわゆる太陽フレアやプラズマなどとは違う感じのものが飛び出していましたが、推測するのは難しそう。

sun-out.jpg

YouTube に動画もたくさんアップされていますので、そちらでもご覧になれます。

上のが3月10日くらいなんですが、次の日の3月11日にも、プラズマのようにも見えるし、今まで見たこともないような気もするような、不思議な感じの太陽表面活動が前日と同じ位置で観測されています。それが下の写真です。

sun-out-2.jpg


何でしょうね。

最近の記事や、昨日の「地球は太陽そのもの」などと照らし合わせると興味深くはあります。


さて、今日の本題です。


天文学者たちを惑わす超新星 1987A

昨日ご紹介するはずだった、「天体の謎: 巨大な爆発と奇妙な形のリング」という記事のご紹介ですが、この 1987A と名付けられてる超新星との名残と思われている天体は、そもそもが不思議なんですよ。

たとえば、Google の画像検索で表示されるこの天体の写真を見ても「同じものとは思えない」ほど激しく変化し続けているのです。たった数年から20年ほどで。

その長さと広さは「数光年」に渡る超巨大な範囲に渡ります。

この 1987A の基本知識は Wikipedia より抜粋します。


SN 1987A は、大マゼラン雲内に発見された超新星である。初めて観測されたのが1987年2月23日であり、これが同年最初に観測された超新星であることから 1987A という符号が付けられている。(中略)爆発によって生じたエネルギー量は、太陽が45億年かけて放出してきた全エネルギーの1000倍の量を僅か10秒で放出したものと推定される。



地球からの距離は 16万8000光年とのこと。

下の写真はこの超新星の 1994年から 2006年までの変化。

Supernova-02.jpg


別の写真では 1996年には中央が下のような「目」のような感じになっていたりします。

1996.JPG


そして、こちらは2007年2月に NASA が公開した 1987A の周辺を含む「全景」の写真です。

2007-2.jpg


美しいといえば美しいのですが、何だか「出来すぎ」の美しさ(笑)。
ここまで見事な造形を宇宙に作られると何だか困惑してしまいます。

その最近の動きに関しての記事のご紹介です。




Astronomical Mystery: Tremendous Explosion And Appearance Of Odd Rings
Message To Eagle 2012.03.02

天体のミステリー: とてつもない大爆発と、そして奇妙なリング

1987A-top.jpg


今から 25年前の 1987年2月23日に、現在観測される中で最も明るい超新星である SN1987A が大マゼラン雲で発見された。

この超新星では、毎時 6000万キロの速度で衝突が起きており、その衝突の熱が、このリングを形作る原因となっているもののひとつと考えられている。天文学者たちは、この超巨大な星の爆発から拡大を続けている破片とリングの変化を観察し続けている。

これはその様子を動画(GIF動画)にしたものだ。

SN1987a.gif


しかし、この 1987Aの周囲を取り囲むリングなどの性質やその起源はまだ謎のままとなっている。この超新星で一体どんなことが起きているのかを天文学者たちは知りたがっている。

1987a-top-02.jpg


分光器での観測では、このリングには窒素が大量に含まれていることを示す。この星に超新星爆発が起きたと思われる2万年以上前、この星は赤色超巨星だったと考えられる。






(訳者注)

余談なんですが、私はこの1987A の写真の中央の状態(下)を見ていろいろな連想をしてしまいました。

ching.jpg

その中のひとつは 1970年代のイギリスの伝説のアナーキスト・バンクグループだった Crass (クラス)のペニゼンビーというアルバムのジャケットを思い出しました。 似ているとかいうわけではないのですが、何となくです。

クラスの綴りは Class ではなく「ゴミ」とか「クズ」とかを表す Crass 。

詩人ランボーを溺愛するリーダーが、アナーキー社会の実現を目指し、英国の田舎でバンドメンバーで自給自足をしながら活動していたバンドでした。

CrassPenisEnvy.gif

▲ Crass / Penis Envy (1981)

このアルバムの Penis Envy という単語は、フロイトの精神分析学に出てくる「ペニス羨望」という精神分析概念のひとつのことです。やっばり、1987A を見てこのアルバムのことを思い出したのは、1987A の中にあるのがちょっとチンチンっぽく見えたからかもしれないですね(苦笑)。ちなみに、このアルバムのメインボーカルは女性でした。

30年くらい前、このアルバムの中の「別の社会システムへの扉」をうたった 次のコロンブス(Where Next Columbus)という曲が好きでよく聞いていました。まあ、 30年経っても、社会システムはそれほど変わりませんでしたけどね(笑)。

ちなみに、クラスは、その曲の政治的内容からどのレコード会社からもレコードを出してもらえず、自分たちでレコードリリースを続けて、いわゆる「レコードの自主制作」というものを世界で初めて自分たちではじめたバンドでした。

ここまで行動そのものが反逆的な態度のバンドは今に至るまであまり知らないです。





関係する過去記事:
私たちの銀河系の中を「時速 100万キロ」で疾走し続けるパルサーの存在
NASA のシュピッツァー望遠鏡が発見した 130億光年離れた場所にある赤い銀河

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[1年前の In Deep ]

2011年03月15日の記事

宇宙が羨むことば(震災5日目)
タグ:超新星 Crass