2012年03月16日



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今の太陽は自分自身も爆発を繰り返しながら何かと戦っている模様



変なタイトルになってしまいましたが、いろいろと NASA の太陽の記録を見ていると、いわゆる「異常」が発生しているような雰囲気が見てとれます。最近、比較的大きな太陽フレアや CME とかあったんですが、そういうようなレベルの話とは違うものです。

実際、私にもまったく理解できません。

ここでいう「爆発」とは表面上の意味であって、実際にどんなことが起きているのかなどわかるわけもないのですが、とにかく、今回は余計なことを書かず、このことだけを短く書きます。


太陽の「左の下」で執拗に発生する「何か」

まず、これは昨日の「超新星 1987A が宇宙に描き続ける「奇妙なリング」」という記事の冒頭で書いた、最近、話題となっている 3月11日に太陽で観測された光景です。



やっぱり、このことが気になって今日、NASA の太陽観測衛星のデータをいろいろと見ていたんですね。

すると、「太陽の状態」が今ムチャクチャなことになっていることに気づきます。


下の動画は、NASA の太陽観測 SOHO でリアルタイム公開されているものの中の 3月12日から 3月16日までの動画です。

12秒くらいに短縮されていますので、ぜひ見て下さい。
この数日間に太陽でいろいろなことが起きていることがわかります。



SOHO Real Time MPEG Movies より。


この間に起きたことを写真でも貼っておきます。



2012年3月13日から16日までの太陽でのバトル

・03月13日 太陽フレア発生

sun-01.jpg



・・・と思ったら全体が爆発状態に(上の1時間後くらい)

sun-02.jpg


sun-03.jpg



・03月14日 太陽に巨大な彗星が接近

sun-04.jpg



・彗星はそのまま太陽に突っ込む

sun-05.jpg



・彗星が突っ込んだのとほぼ同時に、太陽の反対側の面から大爆発(フレア)が発生。コロナ質量放出(CME)が発生

sun-06.jpg



・その翌日、彗星が突っ込んだ場所が爆発。そして、反対側から再び巨大なCMEが発生


sun-07.jpg




という流れです。

彗星が突っ込むとか、太陽フレアとか、ひとつひとつの現象はいつだって起きていますが、これほど無分別に絡まった様子は見たことがないです。まるで戦争みたいに見えます、これは。


とはいえ、実は「今の太陽の顔」は実に脳天気で・・・。

下の写真は、NASA の太陽観測衛星のデータのうちのリアルタイムの静止画像の方です。色が違うのは観測する時の紫外線の波長が違うためで、基本的にすべて同じ時のものです。

sun-face-2012-01.jpg

sun-face-2012-02.jpg


なんか人をバカにした顔してないですか?(笑)。


まあ、いずれにしても、どうにも奇妙なことが起きている(あるいは見えている)感じは否めないです。


ちなみに、先日の「地球は太陽そのもので、その太陽は4であり、かつ日本語の始まりを示すものかもしれない」という記事で書いたことについてはその後もいろいろと思うところもあるのですが、長くなりそうですので、少しまとまったら書きます。

ただ、「アの話」が出たので、母音のことを少しだけ書いておきます。



「母」も「ママ」もなぜ母音アの連続なのか

母音(アイウエオ)が赤ちゃんの世界認識に大きく関係している」ことが昨年のアメリカの心理学界の実験調査で明らかになったことがあります。

地味な記事でしたので、翻訳はクレアに載せたのですが、すべての人間は、

・「ア」の母音で大きな対象を見る

という事実があります。

つまり、最初に赤ちゃんが発音する「ママ」とか「マンマ」の発音には、極めて大きな意味が存在する可能性があります。記事はクレアの「人間は生まれた時に「音」で世界の形を学習していた (2011年07月12日)」にありますが、私の余計な無駄な話がたくさん書かれているので、読まれない方がいいです。

その記事で翻訳したアメリカ心理学会の翻訳だけを転載(抜粋)しておきます。

(ここから)




赤ちゃんは言葉を認識する前から「音」を通して世界を学んでいる
米国科学的心理学会 プレスリリース 2011.07.11

言葉の意味そのものだけではなく、「言葉の持つ音」というものが私たちには非常に大きな意味を持ち、それは言葉の単語の意味を正確に把握している子どもや大人、共に関係することだ。そして、最近、小さな赤ちゃんにもその「言葉の音」が大きく関係していることが調査の結果わかった。そして、その行動には母音が大きく関係している。

今回、この研究では、スペイン語を話す家庭から生後4ヶ月の赤ちゃん 28人と共に研究者たちが調査を進めていた。

赤ちゃんからは両親の顔や姿が見えないようにして、防音室の中で、赤ちゃんを両親の膝の上に座らせた。

防音室には、母音を表す「I」、「O」、「E」、「A」から始まる内容的に意味をなさない綴りの言葉の音声がパイプで送られた。

この防音室には卵形や円形や正方形などの様々な形をした色の違うオブジェが置かれた。オブジェには大きなものと小さなものがそれぞれ置かれた。そして、アイトラッカー(人の視線を追う装置)を利用して、赤ちゃんたちがどのオブジェを見ているのかを実験の中で記録し続けた。

(略)

赤ちゃんたちは、ほぼ 100パーセント、その母音に応じての同じ対象を見た。ほぼ必ず、母音の「I」と「E」では小さなオブジェに視線がいき、「O」と「A」では大きなオブジェに視線が向かったのだ。つまり、母音と物体認識の間の相関関係がほぼ絶対的であることが実験で示されたのだ。

小さな赤ちゃんがどのように世界を認識して、その概念を築いていくのかということの研究は大変に重要な課題となっている。そして、今回の調査結果からは「言語学習」の意味の別の側面が見える。






(ここまで)


人類の「存在」は泣き声から始まっているのかもしれない

上のアメリカ科学的心理学会がおこなった実験では、少なくとも、赤ちゃんにとっては「母音が世界」ということになります。

そして、その最初は「ア」で始まるのが普通です。
オギャーと表記されることがありますが、実際には「ア」の叫びです。

そして、この

・母音
・世界はことばではじまった
・太陽と4



などを考えていて、改めて、「埴谷雄高さんはすごい」と思いました。

埴谷雄高さんの小説『死霊』に『霧のなかで』という章があり、これは 1948年、つまり今から60年以上前にリリースされたセクションなんですが、この章のテーマが、

・赤ちゃんが泣くのを止めてはいけない

というものなのです。

主人公(三輪与志)と、登場人物の女性(尾木恒子)の会話をひとつ抜き出しておきます。



『死霊 / 霧のなかで』埴谷雄高 昭和23年 より

尾木恒子 「赤ちゃんが泣くのを・・・なぜとめてはいけないのですの?」

三輪与志 「それが・・・唯一の機動力だから・・・」

尾木恒子 「機動力ですって?」

三輪与志 「そう・・・」

尾木恒子 「それは・・・何の機動力ですの?」

三輪与志 「自身を揺り動かしてみる機動力・・・」







▲ 1995年にNHKで放映された「死霊の世界」では、この部分を蟹江敬三さんが朗読してくれています。


埴谷さんは、赤ちゃんの泣き声は「存在の機動力」であったことを薄々とイメージしていたのかもしれません。なぜかというと、埴谷さんはこの章の中で赤ちゃんの泣き声をオギャーではなく、「ダーダー」と表記しているからです(何度も出てくる)。

埴谷さんは「「ア」を止めてはいけない・・・」と自然と書いたのだと思います。

あるいは、これはその数十年前に、梶井基次郎が「アって何だろう」と考え続けていたことに対しての答えのひとつかもしれません。

そういえば、今回は太陽の話から始まって埴谷雄高さんに行き着きましたが、埴谷さんは雑誌の『太陽』の表紙を飾ったことがあって、その号の太陽の表紙は人気がありました。「世紀末の予言者」って書かれている(笑)。

これは私も古本で買って持っています。でも、面倒なので中身は読んでないです。たまにこの表紙だけ眺めています。

taiyo.jpeg


かっちょええですね。

ちなみに、この埴谷さんの感じは瞑想でもしているかのように見えるかもしれないですが、ハンガリーの「トカイワイン」というお酒で酔っ払っているだけと考えたほうが本人は喜ぶのではないでしょうかね。「先生」とか偉いとか呼ばれるのが大嫌いな人でしたから。左手のグラスの中にあるのがトカイワイン。

埴谷雄高さんが死霊を書けたのも、「クシの神様(お酒の神様)」のお陰かもしれません。





[1年前の In Deep ]

2011年03月16日の記事

新しい神話の神様たち(震災6日目)