2012年03月21日



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米国ウィスコンシン州での謎の音と振動の調査が本格化



(訳者注) 以前、何度か謎の音に関しての記事を取り上げたことがありますが、その報告数はむしろ増えていて、特にアメリカでは相次いでいるのですが、次第に「何でもかんでも謎の音として報告しているのでは」というような状況も見受けられ、やや混沌としてきています。

他の国でも謎の音の報告は多いですが、アイルランドでは、国会議員が「毎晩毎晩、ずっとヘリコプターのような音が鳴り続く」ということに苦情を申し立てたということがアイルランドのメディアで取り上げられていて、「ヘリコプターなど飛んでいない」という調査に対して、「英国の陰謀だ(イギリス軍がヘリを飛ばしているという話)」とかいう話も出てきたり、やはり混沌としています。

過去の謎の音に関しての In Deep の記事は、記事下にリンクしておきます。


今回は、米国のウィスコンシン州で続く振動と騒音に関して、アメリカ地質調査所などを始めとした調査が始まっていることを CNN が報じていましたので、その報道をご紹介します。

ちなみに、ウィスコンシン州の地元でのこのニュースへの注目度はかなり高いようで、たとえば、これはFOX ニュースのウィスコンシン州版の今日(3月21日)の「最も読まれている記事ベスト5」ですが、このようになっています。

most-05.png

上から、

・クリントルビルの音と振動は一晩中続いた
・奇妙な音がクリントルビルの町に響き渡る
・クリントルビルの音は続く
・クリントルビルの音の原因から配水管が除外される
・地質学者たちがクリントルビルの音の調査を検討


と、上位5つが全部これ。
まあ、ふだんあまりニュースもない平和な場所なのかもしれないですが、それにしても、かなりの関心だと思います。


「音」のひとつの例

ところで、先日、家の中にいた時に外で「ブァーン」という大きな音が響いていることに気づきました。それは、何度かご紹介している謎の音と同様の「低い音のラッパのようにも聞こえるタイプの音」でした。

私は思わずベランダに出て周囲を見回して、それから、「ああ、なるほど」と思いました。音の方向にはこういうものがありました。写真はそのものではないですが、まあ似たようなものです。

c-2012.jpg


数百メール離れた場所で高層マンションか何かを建設していて、そこで使われている高層クレーンの「きしむ音」がかなりの重低音で周囲に響き渡る時があるのですが、ちょうどそこに近所の米軍基地からの飛行機の通過音が重なると、以前ご紹介したロシアの下の音に近くなることを発見しました。




世界各地の謎の音にはいろいろな原因があるのでしょうが、こういうような例でも、重低音は出るということがちょっとわかりました。

私はクレーンの構造はよくわからないですが、縦の支柱の中はもしかすると、空洞かそれに近い構造なのではないでしょうか。

もしクレーンの支柱の中が空洞なら、構造としては「巨大な金管楽器」みたいなものですので、あれだけ超巨大なクレーンなら、作業での振動がその空洞の中で増幅されて、周囲に「ブァーン」という音で響き渡るのかもしれません。

そこに米軍基地から発進した軍用機のソニックブームが加わる・・・と、思えば何という環境に住んでるんだ、オレは(苦笑)。


では、CNN の報道です。




Something's rattling small Wisconsin town
CNN (米国) 2012.03.19

ウィスコンシン州の町を揺らすものの正体は

ウィスコンシン州にある人口 4,600人の小さな町クリントルビルが、謎の爆発音と、不可解な揺れに見舞われている。

「音」が始まったのは日曜日(3月18日)の夜だった。
それからずっと音は続いている。

その音の種類は、住民たちによると、表現する人によって違うが、パイプが震えるような音、あるいは、金属がぶつかるような音、または雷や爆発音のような音が聞こえることもあるという。

クリントルビルの市政担当者リサ・カッス氏によると、その音は振動を伴うものだったと CNN に語った。また、カッス氏によると、音は翌日の3月19日にはさらに大きくなったという。

市が調べた限りでは、被害報告はなく、また、何か爆発等があったということも報告されていないという。市では、地下の天然ガスが漏れているという可能性を考えたが、現在までの調査では、天然ガス施設に異常は見つかっていない。

市では、地質学者と軍への調査を依頼したが、すぐに答えは出ないだろうとカッス氏は述べた。

アメリカ地質調査所によると、3月18日と19日にはウィスコンシン州では一切の地震の発生の記録はないという。


町の住民のベルダ・シュルツさんは CNN に以下のように述べた。

「町ではこの話題で持ちきりなんですよ。みんないろいろな原因を話したり推測しています」。

ツィッターやフェイスブックにもこの音に関する書き込みは多い。中には、冗談交じりで、「グレムリンが地下で動き出したのでは」とか、「長く地下に埋められていたエイリアンの秘密基地が稼働し始めたのさ」というようなものさえある。


しかし、ウィスコンシン州の町で起きているこのような音の発生は珍しいことではない。

アメリカ地質調査所の科学者ディヴィッド・ヒル博士は、2011年に『謎の音と振動の原因は何か?』と題する論文を発表した。

博士の論文によると、これらのタイプの音はニューヨークなどでは普通に聞かれるものだという。また、ベルギー、イタリア、日本などでもよく聞かれるタイプの音だという。

それらの音の原因を特定できることは少ないが、原因のひとつとして、地下の岩盤構造から漏れる天然ガスの爆発がある。また、隕石や雷でも同様の音が聞こえるという。






[謎の音と振動]に関係する過去記事:

世界各地で発生する「地震ではない」大地の振動
(2011年12月12日)

世界中で響き渡る音から「ヨハネの黙示録」の天使のラッパを考える
(2012年02月21日)

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[1年前の In Deep ]

2011年03月21日の記事

宇宙の死の中で「覚醒」した人間の文化(震災10日目)
タグ:謎の音