2011年10月14日



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夢で見た「4」と「 十」 と「X」



ビートたけしさんの映画で、個人的には彼の映画で最も好きな作品のひとつに 1990年の『3-4x10月』というものがあります。これ以前も以降も、たけし監督の作品でここまで強烈な描写が続く映画はあまり記憶にありません。

読みにくいタイトルですが、「さん・たい・よん・えっくす・じゅうがつ」と読みます。とはいえ、実際には、このタイトルにはあまり意味がないみたいなんですが、 さきほど、 Wikipedia を見てみますと、

後に、ストーリーのクライマックス部分が10月3日から10月4日にかけての出来事と解釈され、フランス向け配給ではタイトルは "Jugatsu"とされた。


とあり、先日の私の公演(10月3日と4日が本番)とも一致する記述が見られて、「へえ」と思いました。

まあ、今回の話はこの『3-4x10月』とは何の関係もないんですが、さきほど、あることを思いつくキッカケとはなりましたので、冒頭に書かせてもらいました。



この半年の「つながり」に気づかせてくれた夢

今、夜中なんですが、一晩中、何だか描写のよくわからない夢を見続けていました。決して悪夢ではないんですが、「何の夢を見ているのか自体がよくわからない」という夢をずっと見ていました。

夢では、精子のようなものや、記号のようなものがエレクトロニクスの世界の中で飛び交っていて、エレクトロニクスはたまに現実の風景とリンクしていました。

何を現している夢なのか基本的にはわからないのですが、その夢に出てくる断片的な描写(飛び交う記号など)を見ていて、「ああ、なるほど」と、このブログのここ半年くらいの流れ、あるいは「つながり」のひとつに気づいたのでした。


もともと、休んでいた「クレアなひととき」を再開して、そして、少し続けてみようと思ったのは、

人類の未来(0): Y染色体の挑戦 (2011年06月05日)

という記事を書いたあたりからでした。

In Deep などに書くにはあまりにもマニアックなもので、時事でもないし、しかも、ある意味では地味な話題ではあるわけで、まあ、こっそりと「日記」として書く分にはいいだろうと。

そして、その次に書いた「人間から消える「23という数」」という記事では、人間の「23番目の染色体」となる性染色体で、男と女の違いは決められていて、それは、XとYで決まるというようなことにふれました。



▲ 物質の科学「DNAと遺伝子」より。


これが発端だとして、その気づいた「つながり」ということを書いてみます。
うまく書けないかもしれませんけれど。



「X」が意味するもの

上の「物質の科学 - DNAと遺伝子」の文章の中にこのような記述があります。


「卵子はXだけである」



あるいは、こちらの図だともっとわかりやすいかもしれません。

ov-02.jpg

性の産み分けより。


これらは、卵子そのものが「X」であることをあらわしています。

記事の流れの順番としては少し前後しますが、10月10日の記事「宇宙は毎日、彼女の中で無数に作られ続ける で、衣装スタッフの女の子の人から、


「女の子はみんなひとつなの」


と言われて、非常に感銘を受けたという話を書いたのですが、これは上の図から見る仕組みそのものからもわかる気がします。


すなわち、卵子がこれです。

x-01.png


受胎した後に性が女性と決定すると、こうなります。

x-02.png


1つが2つに増えただけ。
「異質なもの」には分化していません。

これが「異質」なものへと変わるには、男性として決定されることになる「Y」が入り込んできた時となります。

x-03.png


なので、「Y」が入り込まない限り(女性の存在だけの限り)、「すべて同一のもの」ということは、あくまで生物学的な意味ではその通りのようです。


もうひとつ横道にそれると、この「Xである卵子」なんですが、以前の「月の夢と白血球の役割」などの記事で、「卵子は太陽と似ている」ということを何度か書いたことがありますが、それらが本当に似ているとした場合、「太陽と卵子の共通項と真実」というものが何となく見えてくるような気もしないでもないような・・・。

sun-plasma-2011-02-11.jpg

▲ ふと思い出したのは In Deep の今年2月に書いた「太陽のプラズマが描いた巨大な十字」という記事。これはその記事の写真です。これは動画にも編集しました。



しかし、あまり横道にそれていると終わらなくなりそうですので、話を次に進めます。



「4」という数

その後、9月くらいから、唐突に「4」という数が気になっていました。

交差点での覚醒 - 基本数は「4」だった (2011年09月10日)
「4」と同義語である「世界」 (2011年09月14日)

の記事くらいからなんですが、この世には、あまりにも4から成り立っている基本的要素が多すぎるということに気づいて、

もしかすると、この地球と宇宙の基本数というのは「4」ではないのか

と思い始めたのがキッカケです。

多分、この「この世の基本数というのは4ではないのか」ということについては間違いないと思っていますが、しかし、そうすると、DNAや物理の基本的法則や色などの目に見える「この世の実際の4」というもの以外に、表記として現れているのではないかと考えました。

すなわち、4が文字や数字として最重要なものとして描かれているのではないか、と。

どうしてかというと、現在の世の中は「表記文字文明」(文字や数字がなければ成り立たない文明。マヤ文明や弥生時代やアイヌ文明など過去には文字のない文明のほうが普通でした)であり、表記文字文明は男性性的文明ではあるのですが、しかし、現実的に「表記文字文明」が世界を支配している以上、そこに「4」を巡る強い表現があるのではないかと。

そして、調べてみると、わたしたちが現在一般的に使っている「アラビア数字」の系譜、そして、漢字も含めると、「4が重要」ということはもちろんですが、同時に、


「4と10という数が同じものである可能性」


を感じたりしたということに発展しつつあります。


このあたりは単純に例を並べておきます。

まず、アラビア数字の「4」に至るまでの変遷。

・アラビア数字の4





・アラビア数字のもととなったインド最古の数字「ブラーフミー数字」の4





・ブラーフミー数字の姉妹の文字体系であるカローシュティー文字の4





さらに、

・漢字の「10」





・多くのマークに使われる十字マーク

crs.jpg




・ローマ数字の「10」(左から、10、20、30)

rome-01.png



・英語のエックス




そして、ここで今回の記事の先頭に戻りましょう。


卵子と受精卵

x-01.png x-02.png



ここまで並べると、むしろ混乱しますが、今回気づいた最大のことは、


・「X」は女性の染色体であると同時に、受精前の卵子そのものを示している


ということであり、「母なる大地」の「母なる」という部分は、実際には生物学にも何の矛盾もないことがわかるのですが、しかし、同時に上の並びを見ていると、「10」という数字

この「10」とは何なのかということがあります。

4がこの世界を構成する基本の数であることは、現実の様々を見る限り、多分それは間違いなく、古代インドなどの数字の「4」にXとほぼ同じマークが使われているということもそのことを現しているような気もしますが、しかし、「X」を少しずらした形の「十」、すなわち 10 にも多分大きな意味がある。

それは、十字架や医療関係のマークとして、現在でも世界で最も広く使われている象徴が「十」であることからも想像はつくのです。

というわけで、このあたり、夢でも見たら書けるかもしけないですが、今はまだわかりません。


しかし、ゆったりとしたペースではありますけれど、最近、少しずつ「自分の思い浮かべているこの世の形」というようなものに近づいている感じはします。