数字としての意味はともかく、現実的な人類の存在や生活の中での基本数というものが「4」であるかもしれないと気づいてから、今まであまり考えてこなかった「4」のことを考えるのですが、一応その前記事2つを。
ところで、最近どんなものに対してでも「形そのものに意味があるのでは」と考える習性があるのですが、最近の「4の話から十字架へと行き着いた」という流れはなんだか唐突な感じはしていたのですが、この「4と十字架の関係」も「4」を眺めていて、納得することがありましたので書いておきます。
これは、西洋の0〜9の数字の中で「自ら十字を内包しているのは4だけ」ということに気づいたということなんですが、下に書いておきます。
その部分を円で囲んでいます。
「8」も中央の「点」を持つクロスの形をしていて意味が深いような感じがしますが、直線と直線が交わるものは4だけのようです。
漢字になると「十」などという壮絶なものがありますが、このあたりは少しややこしい話となりそうですので、今回は「4の中には十字架がある」ということに気づいたというところまでにしておきます。
4は文字通りの世界の基本
さて、タイトルにした「4と同義語である世界」なんですが、難しいことを書こうというのではなく、わりとそれはもうその通りみたいなんですよ。私は、若い頃、出版関係などでバイトみたいなことをしていたことがありますが、出版界では、「世界は4色」なんですね。
出版では、色は「 CMYK 」という4つの色ですべてをあらわします。
こちらの図などでおわかりかとも思うのですが、
赤と青と黄色と黒の4つで、基本的にすべてを表現します。
では、方角は?
Wikipedia を見てみましょう。
四方は「東・西・南・北」。
他の言い方では、「左・右・前・後」
それぞれ4です。
Wikipedia には「四隅」という概念も出ていて、それが
「北東・北西・南東・南西」と4つ。
では、季節は?
四季:春・夏・秋・冬
体は?
四肢:左手・右手・左足・右足
あるいは、「四大元素」なんて概念もあるようです、
四大元素:地・水・火・風
このあたりは、ヘルメスのエメラルド版を思い出させるものもありますが、1年半くらい前にクレアに書いた「薔薇十字団は地球の成り立ちをこう見る」という記事に載せたことがある 18世紀にドイツで書かれた「薔薇十字の秘密」という本に出てくるイラストに上の「四大元素」を絵で表現したようなものが出てきます。
雲が雨を降らし、そして雲が風を吹いている様子が描かれ、その下に、どうにも混沌としている「地」が描かれています。
様々な角度で現される基本数「4」
上の Wikipedia によると、他に目についたものとしては、動物があります。
大半の哺乳動物は、4 本の足を持つ(四足類)。
これは意外と忘れていました。
▲ 国立科学博物館の「大哺乳類展」のポスター。陸に住む哺乳類は基本的に4本足。
地球のほとんどの生物の DNA が チミン、グアニン、アデニン、シトシンの4 種類の塩基分子の配列によって成立していることに前回ふれましたが、「DNA という始まりが4」なら、そこから派生する生物の根幹は「4」であるということはなんとなく想像はできます。
また、今回初めて知ったのですが、四色定理という数学上の定理があって、「いかなる平面または球面上の地図も、隣接する領域が異なる色になるように塗るには 4 色あれば充分」なのだそう。
▲ 4色に塗り分けられたアメリカ合衆国の州。
この「四色定理」というものは数百年前からわかってはいたものの、その証明については、数学者たちがずっとチャレンジし続けてきた定理のひとつだそうで、結局、スーパーコンピュータで初めて証明できたのだそう。
Wikipedia にはこうあります。
1976年に ケネス・アッペルとヴォルフガング・ハーケンはコンピュータを利用して、本定理を証明した。しかし、あまりに複雑なプログラムのため他人による検証が困難であることや、ハードウェアおよびプログラムのバグの可能性を考慮して、この証明を疑問視する声があった。その後、プログラムの改良や再証明が進められており、現在、四色問題の解決を否定する専門家はいない。
出版における4色での指定と同じように、こちらのほうでも、事実上、「世界は4つで色分けできる」とうことのようです。
4に関しての考察と冒険はまだ続きます。