2012年04月16日



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チェルノブイリの野生動物は事故後の放射能の影響を「受けていなかった」調査結果が英国の王立協会の学会誌で発表される


「福島の放射能も野生動物の抗酸化防御システムに悪影響は与えていないだろう」: 英国ポーツマス大学 ジム・スミス教授(国際原子力機関チェルノブイリ・フォーラム元委員)
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(訳者注) ロンドン王立協会は、1660年設立の現存する最も古い科学学会で、イギリスにおける科学者の団体の頂点であり、また、歴史的にも世界で最も権威のある科学団体です。

数日前、その王立協会の発行する学会誌に英国ポーツマス大学の教授の長年の調査による研究結果が発表されるという報道がありました。

その研究結果の内容は、

「チェルノブイリ事故後、現地の野生生物は放射線の影響での損傷や個体数の減少はなかった。むしろ、個体数は増大した」


というものでした。

チェルノブイリの鳥の個体数の長期間の研究で、チェルノブイリの放射能は少なくとも長期的な面からは、野生動物の個体数には影響を与えなかったということが判明したという論文です。

さらに、この研究は「生物が放射線に対抗するメカニズムを解く鍵」も与えてくれるものとなっています。生物にはアンチオキシダント防御メカニズム(抗酸化防御のシステム)というものがあり、これまでの科学者の考え方では、放射能によりこの抗酸化防御のシステムが損傷を受けることによって、生物が死傷したり、個体数が減るという考えだったのですが、「それがなかった」という結論です。

つまり、放射能は生物の生体メカニズムに損傷を与えないという新しい研究発表ということになります。


そして、この論文を書いた教授は「福島の現在の放射能の例にも当てはめられるだろう」と語っています。

つまり、福島とその周辺の野生生物は事故前と変わらずに生体システムに損傷を負うことなく健全に成長し続けるだろうと述べているということになります。


ちなみに、調査を行ったのは、チェルノブイリの事故を 20年間にわたって現地で調査し続けているジム・スミスという科学者で、英国ポーツマス大学の教授であると共に、国際原子力機関チェルノブイリ・フォーラムの委員であった人です。

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▲ チェルノブイリ事故後 20年に渡り続けてきた調査結果を発表したジム・スミス教授。
チェルノブイリ事故調査の第一人者。



チェルノブイリ事故との関わりの深さでは世界の科学者の中でも特に深い関係を持つ科学者の一人だけに、その論文には重みがあります。

なので、早速、翻訳記事に入りたいのですが、記事に入る前に、今回はこのようなわりと正式な研究報告が出たということで、この際、(あくまで私の考えとしてですが)、放射能について書いておきたいことがあります。



東北の神話を信じている私には「そろそろ科学的な方向性の転換」があってもいいと思う最近

先月くらいに、

セシウムは14歳以下の子どもの甲状腺ガンと「関係ない」ことが示される WHO の2006年調査論文
 In Deep 2012年03月06日

という記事を書いたことがあります。

その中で、私自身は昨年以来、放射能の悪影響を気にしたことが一度もないことを書きましたが、しかし、放射能を気にされている方もたくさんいるのも事実なので、「自分からそのこと(放射能は長期的には人体に無害だと思われること)を口にすることは基本的にないと思います」と書きました。

しかし、もう震災から1年を大きく過ぎているわけで、ある程度の「科学的な方向性」はあってもいいように思うのです。今現在、日本(あるいは世界)に存在している放射線に関しての方向性は、科学の方向ではなく、


・心情的な方向性
・イデオロギーとしての方向性
・政治的な利用価値


が主流のような気がするのです。

しかし、大事なことは「事実」だと私は考えています。

その「事実」というのは今回のような例では「調査や研究結果のデータ」ということになりますが、現在、存在するデータ等からの科学の方向性だけで言わせてもらえば、放射能は長期的には無害というデータだけが浮かび上がるとしか思えないのです。


とはいえ、私のモットーは「人はそれぞれ自分の考えたいように考えればいい」ということです。なので、この考えを人に押しつけるつもりはないです。「放射能は害がある」という考えの人の考えを否定するものではないです。


ところで、昨年、 In Deep の「わたしの神話はずっと続いている」という記事の中で、『日月神示』の中矢さんのサイトの「 日月神示にもとづく「10のFACT」(2011年10月24日)」という今日の一言に書かれてあったとこを抜粋したことがありました。

そこにはこのようにありました。

・この世は顕(うつ)し世、実相は「あの世」にある
・一切の事象は必然である
・過去に起きた結果はすべて最善として受け容れる
・絶対の「善」はなく、絶対の「悪」もない
・すべては良くなるための仕組み
・善いこと言えば善くなるし、悪いこと思えば悪くなる
・実践するまでは何も身にはつかない
・日本は潰れたようになるが再生し、世界の親国として甦る
・日本は世界の雛型であり、先駆けて良くなる使命がある
・北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる



上の10個のうちの最後に、


・北(東北)が良くなる、北が光る、北が一番に良くなる


とあります。

私は、昨年3月の震災以降、東北こそが日本の新しい聖地と思って過ごしてきました。この「東北が良くなる」という光景が現れることを夢にまで見て生きてきましたが、なかなかその徴候は現れませんでした。

しかし、今回の発表は、「福島とその周辺は、今後これまで以上に自然環境が繁栄し、豊かな野生環境と、健全な野生生物の個体数の増加の可能性が期待できる」ことを示します。


ところで、最近、中矢さんの発行されている『玉響』に文章を書かせてもらっていますが、いろいろと思うところがあって、私は自分の名前や自分自身が人前に出てはいけないと今は思っていて、それで玉響でも匿名で書かせてもらっていますが、このブログを読まれている方ならどの記事かすぐわかると思います(このブログのタイトルを自分の名前にしちゃったんで・・・)。

ちなみに、もう私は人前に出ることは今後ないように思います。

集まりですとか、あるいは、演劇などの自分が出るタイプの表現活動も昨年が最後だったかもしれません。

そのことについても今度書かせていただくかもしれませんが、これもまた変な話ですが、昨日、夢に「ヘビ」が出てきて、そのヘビと対話したんです。そして、そのヘビに「お前はいつだって存在していないじゃないか」と、その具体的な証拠と共に告げられて「ハッ」と気づいたことがあったんです。

でも、今回は放射能の大事な話がありますので、このことは今度書きます。

それでは、ここから翻訳記事です。
丁寧に訳したつもりですが、専門用語等で間違いがある場合はありますので、そのあたりはご容赦下さい。




Wildlife Thriving After Nuclear Disaster
Nano Patents and Innovations 2012.04.11

放射能事故後にチェルノブイリで増加し続ける野生生物

もしかすると、チェルノブイリや福島での原発事故による放射能は、これまで考えられているほど野生動物に対して有害ではないのかもしれない。

英国ポーツマス大学のジム・スミス教授と調査チームによる最新の研究は、1986年4月に発生したチェルノブイリの壊滅的な原発事故に対しての初期の調査報告に対しての嫌疑と再確認を含めてのものだった。そのチェルノブイリ事故の初期の報告では、放射線が現地の野生の鳥の生体と個体数に大きな悪影響を与えたというものだった。

今回のスミス教授の研究での発見と調査結果は、ロンドン王立協会の『バイオロジー・レター』に発表される。

この内容は、日本の福島で 2011年に発生した原発事故での野生生物への影響についても当てはめて考えることができると思われており、放射能の生物学的影響についての議論について進める中で重要な論文となる可能性がある。


今回の研究を率いたポーツマス大学地球環境科のジム・スミス教授は以下のように述べる。

「私自身は今回の調査結果にそれほど驚いてはいません。これまで、チェルノブイリ事故の野生生物に対しての放射能の被害についての報告や調査を私たちは数多く見てきましたが、しかし、実際には重大な損傷を見いだすことはできていませんでした。そのため、私たちは以前から、事故後の自然環境と野生生物への悪影響については確信を持てなかったのです」。


「そして、私たちの今回の調査と研究では、放射能による若干の野生生物への影響はあり得ても、長期的に見れば、チェルノブイリの立ち入り禁止区域(閉鎖地域)での野生生物の生体数は回復し、増大しており、むしろ以前より良くなっていることも見いだされています」。



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これまで、科学者たちは、チェルノブイリの事故の後、放射能が鳥のアンチオキシダント防衛メカニズム(抗酸化防御システム)に損傷を与えたことにより鳥の個体数に大きな影響を及ぼしたと考えていた。

しかし、スミス教授と研究チームは、今回、この影響についてを定量化した。放射線からの遊離基(対になっていない電子のこと。フリーラジカルとも呼ぶ)の産出をモデル化したのだ。

そして、チェルノブイリと福島で見られる類似した密度レベルでは、鳥のアンチオキシダント防衛メカニズムは、放射線に簡単に対処できることができると結論した。

これは、放射線が鳥の抗酸化防御メカニズムを損傷したというこれまでの考えとは相反するものだ。


スミス教授は以下のように述べる。

「チェルノブイリの鳥の抗酸化防御レベルの変化は、放射能からの直接的な影響ではないことを、私たちの発見は示しました。鳥以外の野生生物の持つ抗酸化防御のシステムも、鳥と同様に放射線に抵抗する力を持っていると考えています。つまり、福島の放射線濃度でも、野生生物に(生体システムへの)酸化性の損傷を与えることにはならないはずです」。


また、教授はこう続ける。

「チェルノブイリの事故直後には、とても高い放射線のレベルが生物たちに深刻な影響と損害を与えたことは有名です。しかし、その後の、野生動物に対しての長期間の悪影響が見いだせないのです」。

「事故の後も、チェルノブイリの閉鎖区域にとどまり調査を続けてるベラルーシとウクライナの科学者たちによれば、事故以降、地域では事故前より野生生物の個体数が大きく増加したことが報告されています」。


スミス教授は20年以上、チェルノブイリで放射能汚染を調査し続けている。調査のために定期的にチェルノブイリの現地を訪ねる。スミス教授は、国際原子力機関チェルノブイリ・フォーラムの構成委員をつとめていたこともある。





(訳者注) 念のために書いておきますが、「放射能事故に害がない」ということではありません。事故直後などに出る半減期の短い様々な放射性物質の悪影響は大変なものであることは周知のことだと思います。

今回の研究はそのことではなく、「その後の長期間にわたる放射能の野生動物に対しての被害」のことです。

動物の持つ抗酸化のメカニズムは「放射能に対抗できる」ことがわかったということです。

つまり、日本の例でいえば、今後の福島とその周辺の地域の野生動物に放射能による悪影響が出ることはないだろうというような結論です。

そして、教授は書いていないですが、人間も同じような抗酸化メカニズムを持っているはずで、その理屈から言えば、人間も「長期的な放射能の影響は受けない」と言える可能性はとても高いように感じます。


もっとも、これは「科学上のデータの話」であり、すべてがデータ通りにいくというわけではないでしょうが、少なくとも、福島やその周辺の方は、自然環境に関しては、

福島の未来はとても素晴らしいので、ものすごく安心して生活されてもいい

と私個人は思います。

実は私は大学時代からのバカ友のジローさんという人たちと、「福島にでも移住しようか」という話を昨年からしていました。でも、今の私には子どもなどもいて、それはこれまでは(私だけの問題ではないということで)難しいことでした。でも、今後もう少し科学的に放射能に関しての様々なデータや研究が進めば、それも可能かもしれません。


せっかく日本人に生まれたのですから、「その時の日本の聖地に住みたい」という思いは確かにあります。それは今の私にとっては東北です。

子どもがもう少し大きくなったら、私ひとりでも向かうかもしれません。


地域は国家に依存しなくても、「単体」でも生きていけますしね。人が生きていくだけなら、国家(日本の政府など)や他の地域(東北以外の地方など)に見放されても、食べるためのいくばくかの農作物(あるいは海の幸)と、そして、地域のコミュニティがあれば生きていけます

少なくとも数千年前の日本はどこでもそうだったでしょうし。


今後起こりうる「本当の日本の独立」は福島のような場所から始まると今でも思います。

震災後、何度も書いていた、「日本の中心地である東北」という概念はさらに私にとって強くなりました。
それについての過去記事を少しリンクしておきます。

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[新しい日本の神話の始まりである東北]に関係する過去記事:

新しい神話の神様たち
2011年03月16日(震災5日目)

わたしの神話はずっと続いている
2011年10月24日


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[1年前の In Deep ]

2011年04月17日の記事

「地獄の夏」を決めるもの

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