2012年04月18日



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金正恩第一書記 初演説の全内容



(訳者注) 昨日、「 EMP 攻撃シミュレーションだったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験」という記事を書きました。

この記事自体は、素人の私の単なる個人的な感想ですが、ふつうは宇宙関係の記事が多い科学系サイト Space に、「Cause of North Korea Rocket Failure May Remain a Mystery 謎が残る北朝鮮のミサイル実験の失敗の理由」という記事が出ていました。

記事を書いた人は、米国で長く原子力開発の研究を行っているアイダホ国立研究所のリリースを担当している生物学者のマイケル・ウォールという人で、記事の内容自体はタイトルの通り、謎が残ると書かれてあるだけで、目新しいことが書かれてあるわけではないですが、妙な感じに見えた人が多かったのは事実のようです。


north-korea-unha-3-debris-agi.jpg

▲ 宇宙衛星の分析ツール Analytical Graphics を使ってシミュレーションした北朝鮮のミサイル実験のルート。右に見えるのが朝鮮半島。ミサイルが最高の高度まで進んだ際に爆発して「失敗」したことがわかります。


また、先日行われた北朝鮮の金日成生誕100周年を記念する北朝鮮人民軍による軍事パレードで公開された新型ミサイルについて、韓国の中央日報は下のような記事を掲載していました。


北朝鮮が公開した新型ミサイル、射程距離6000キロ…アラスカも射程圏
中央日報 (韓国) 2012.04.16

北朝鮮が新しく開発した武器を実戦配備してから閲兵式などで公開してきた前例を考えると、ICBMはすでに実戦配備された可能性が高いというのが、専門家らの分析だ。

北朝鮮がこの日公開した新型ミサイルは直径2メートル、全長18メートルほどで、専門家らが見た限りでは、射程距離5000−6000キロ(米アラスカまで到達可能)のICBM級という。北朝鮮がICBMを開発中という情報はあったが、実物が公開されるのは今回が初めて。


icbm.jpg



ミサイル実験の「見事な失敗」と、その直後に、アメリカを射程に入れたミサイルを公開するという狡猾なやり方を見て、それまで興味がなかったこの「金正日の息子さん」に少し興味がわいてきました。脅し方が父親と似てる。


そんなわけで、やや若年性糖尿病が心配な感じもするこのキム・ジョンウンという人の初演説の内容を記録しておきます。

演説は、その金日成生誕100周年の軍事パレードの際におこなわれたもののようです。


韓国の報道サイトからの抜粋となります。経済発展について多く語っているのが歴代の演説と違うところかもしれないですね。


なお、昨年、金正日元国防委員長が死去した際に、朝鮮中央放送で放映された「すべての党員と人民軍将兵に告ぐ」と題された特別報道に関しては、全文の訳を、

『すべての党員と人民軍将兵に告ぐ』: 朝鮮中央通信の特別報道の全内容
 2011年12月19日

という記事に掲載しています。

それでは、キム・ジョンウンさんの演説です。




金正恩 第一書記 演説内容

son.jpg

場所: 金日成広場 
日時: 2012年4月15日


son-3.pngなどより。

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私は、神聖な先軍革命の道でいつもの仲間たちと生死運命を共にする戦友になる。

そして、私は金正日同志の遺訓を奉じ、祖国と革命のための責任を果たす。

我々は皆偉大な首領様の子孫であり、偉大なる戦士であられる将軍様の弟子らしく一つの心に固く団結し、力強く戦っていこうではないか。

我が国の過去100年は、同時に多くの受難の歴史でもあったが、団結して力強く戦っていくことにより、我々は受難の歴史に永遠の終止符を打ち、祖国と人民の尊厳を我が国の民族史上で最高の境地に上げ立てることができるのだ。

我が国の地政学的位置は以前と同じだが、列強に駆逐され、無残にも侮蔑され続けてきた弱小国だった我が国の今を見よ。こんにち、我が国は堂々と政治と軍事の大国に転換しており、我々人民は、誰もあえて触れることができない自主的人民としての尊厳を持ち振る舞っているのだ。

この驚異的な出来事は決して歳月がもたらした偶然ではない。

この偉業は、先軍革命の先駆者であられた指導者である偉大な金日成同志と金正日同志が抱いてこられた歴史の必然の結果なのである。


これまでの100年が終わり、我々はこれから次の100年を迎える。

この次の100年も、金日成同志と金正日同志の意志を継承し、先軍政治と経済も最大に利用し、そして、最強の社会主義国家を作っていこうではないか。


今日、我々は新しい主体(チュチェ)が開始された 100年の歴史の分水嶺に立っている。

今こそ金正日同志のもとで革命を学んだ我々は、そのどの時よりも決然と頑張っていかなければならない責任を持ち、そして今は、その責任を持つ重大な時期なのである。

永遠の総書記であり、永遠の国防委員長である金正日同士は主体(チュチェ)革命の偉業に対してまったく妥協することなく、将軍様のやり方を最後まで継承した。我々も、それを継続し、完遂し続けていこうという我が党と軍と人民の確固不動の意志を持たなければならない。

先軍朝鮮の尊厳を最大限に輝かせるために、我々は、社会主義の強い国家の建設という偉業を成功させるために、一にも二にも三にも、人民軍を全面的に強化していかなければならない。


そして、次に党に忠実な朝鮮人民が社会主義の中で富と栄華を存分に享受することができるように、我々は経済大国化していくのだ。

わが党の確固たる決心と偉大な金正日同志が、経済強国建設と人民生活の向上のために我が国の大地に撒き続けてくださった貴重な種を、個性輝く現実に開花させなければならない。

我々の一心団結不敗の軍力と、そしてここに新しい時代の経済と産業革命を加えれば、すぐにも我々はさらなる社会主義の強国となることができる。

我々は新しい世紀の産業革命の炎、 咸鏡南道(ハムギョンナムド)の炎をさらに激しく燃え上がらせ、我が国を経済大国として全面的に建設し続けていかなければならない。






[金正恩]に関係する過去記事:

『金正恩 暗殺により死去』: ネット上を駆け巡る噂の真偽
2012年02月11日

『すべての党員と人民軍将兵に告ぐ』: 朝鮮中央通信の特別報道の全内容
2011年12月19日

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[1年前の In Deep ]

2011年04月20日の記事

「夢」についての補足記事(夢の重要性について)

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