2012年04月20日



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「そこに暗黒物質は存在しなかった」:従来の宇宙論を否定する観測結果を欧州南天天文台が発表



「私たちの観測結果は現在の宇宙モデルを否定してしまった」(欧州南天文台 クリスチャン・モニ・ビディン博士)
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In Deep では、有限宇宙論によって規定されている今の「世界」が変わればいいなと思っていて、そういう報道や記事をなるべくご紹介するようにしてきました。

すなわち、ビッグバンやダーウィン的な進化論などは「ない」ということが完全に実証できる日が来るといいなと思い続けています。まあ、つい最近の話しですけれどね。そのあたりの過去記事は翻訳記事の下にリンクしておきます。

今回は、最近、天文学会を揺さぶっている「暗黒物質の観測結果」に関してのニュースをご紹介します。


ちなみに、この「暗黒物質」(英語のカタカナ読みでダークマターという言い方をする場合もあります)というのは厄介なもので、その説明を Wikipedia から抜粋しておきます。

私も少し前までその名前すら知りませんでした。
適時の抜粋です。


暗黒物質

暗黒物質とは、宇宙にある星間物質のうち自力で光っていないか光を反射しないために光学的には観測できないとされる仮説上の物質である。

暗黒物質の存在は、1934年にフリッツ・ツビッキーによって銀河団中の銀河の軌道速度における"欠損質量"を説明するために仮定された。

宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、人類が見知ることが出来る物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%ぐらいしかないことが分かってきている。




つまり、今の宇宙論では、「私たちが、観測したり感知できる宇宙は全体の4パーセントしかなく、他の96パーセントは私たちに見えない」ということになっているのです。

もっとわかりやすく書くと、

この世の 90パーセント以上は視覚的には存在していない

というような意味でもあります。

私がもともとこの理論に疑問を持ったのは、上の話を知って、単に「そんなの信じられなーい」と思っただけです。目の前に見えている風景は「この世の4パーセントだけ」だなんて、そんなの変。

自分で生きている宇宙に対して感覚的に「ふと」思ったことを信じて生きるのもそれほど悪くはないとは思って生きてきましたので、この「暗黒物質の存在」に対しての疑念はいつまでも消えません。でも、現在の宇宙論では、「この世の 96パーセントは人間には見えないし感知できない」ということになっている。


たとえば・・・変な例えですが、こういうことがあったとします、


「冷蔵庫の中にアイスが3本あるよ」と家族に言われました。
しかし、冷蔵庫を開けるとアイスは1本しかない。

この事態に対して、

「多分、これは2本を家族が食べたのだろう」

と推定しました。



という話と似ています(そうか?)。

でも、食べたのが必ずしも家族かどうかはわからないし、そもそも「本当に最初3のアイスがあったのか」ということも曖昧な話です。

つまり、「2本のアイスが存在したかどうかは永遠の仮定」ということになります。
証明できない。

まあ、いずれにしても、とにかくこういう「仮定の宇宙」の中で私たちは生きていて、子どもたちはその「仮定の学問」を学んでいるのが現状です。



ヘビの尾っぽの先にある真実が現れる日

今の宇宙論は「何もかもが」ビッグバンの存在を前提として、それを基準に計算されますが、それは何のためかというと、「ビッグバン理論の存在を肯定するため」です。結果を前提としており、前提も結果を必要としている。

ヘビが自分の尻尾を咬んでグルグルとまわるような永遠の「ビッグバン擁護の輪廻」というものが、科学の世界には存在します。


先日の「ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなもの」という記事には、ウロボロスという古代の象徴の図として、下のようなものを載せました。




この図は、古代アレクサンドリアでは、「世界創造はひとつ」といった思想や、完全性を表したものだそうですが、今の宇宙論は、このヘビが咬んだ尾の先にある真実を一生懸命隠しているように私には見えます。


もちろん、私は今の科学に批判的なことを言いたいわけではないです。今回の記事もそうですが、多くの賢明な科学者の方々は、多分その「尾っぽの中にあるもの」に気づいていると思います。

あとは「キッカケ」です。
発表のキッカケとタイミングがあればいいと感じているはずです。

それには今は観測と事実の積み重ねしかないのだと思います。

現在の賢明な科学者の方々が、中世のジョルダーノ・ブルーノのように焼かれる必要はないわけで、「焼かれないお膳立てが整う」までは慎重に、そして正確に観測と計測を続けていけば、絶対にいつの日か、ビッグバン理論というような不思議な仮説を捨て去ることができるはずです。
参考記事:過去記事 現代のジョルダーノ・ブルーノを作り出さないために

太陽系と近い位置に太陽の何千倍もの大きさのベテルギウスのような星が存在している理由や、あるいはこれまで考えられている起動や引力を無視して動いているかのように見える巨大な星の説明もできるようになるかもしれません。
参考記事:過去記事 新たに発見された「軌道を無視して動く」惑星

110億年前にすでに成長している銀河が発見されている理由もできるようになるかもしれません。
参考記事:過去記事 どうして 110億年前の銀河がすでに完成した形なのか?


そんなわけで、ここから報道のご紹介です。

世界最先端クラスの天文観測施設を持つ欧州南天文台の観測結果が「暗黒物質の存在」に疑問を投げかけているという報道です。

今、科学界は「宇宙論の転換」というラインをまたいだ瞬間かもしれません。




Serious Blow To Dark Matter Theories? New Study Finds Mysterious Lack Of Dark Matter In Sun’s Neighborhood
Nano Patents and Innovations 2012.04.18


暗黒物質理論に深刻な逆風? 最近の研究により明らかとなった太陽の近辺の「謎の暗黒物質の欠落」の発見


これまでおこなわれた宇宙観測史の中で、最も正確な天の川銀河に対しての惑星観測と調査により、太陽の周囲には大量の暗黒物質が「存在しない」ことが発見された。

現在の一般的な宇宙モデル理論では、太陽の近辺は暗黒物質で満たされているとされていた。暗黒物質は直接には観測できないが、重力の観測によって間接的にその存在を見つけることができるとされる。

しかし、 ESO (欧州南天文台)がチリに持つラ・シヤ天文台での一連の調査によって、従来の暗黒物質理論が観測事実と合わないことが明らかとなった。

暗黒物質の発見の調査は、地球の地上でもその試みが行われているが、どうやらそれも成功しそうにもない可能性が出てきている。



dark-top-01.png

▲ ESO の観測調査のイメージ図。


上の図で、天の川銀河を囲んでいる物質の青い後光のような暈(かさ / ハロー)は暗黒物質の推定の分布を示す。暗黒物質理論は銀河の回転の特性を説明するために導入された理論で、現在の宇宙論の仮定の中では、この理論は宇宙と銀河の進化に関しての重要な要素となっている。


この理論では、太陽の近辺には豊富な暗黒物質が観測されるべきなのだが、実際の観測では、太陽の周辺の広大な範囲では、暗黒物質の質量が「ほぼない」ことを示した。つまり、宇宙論で重要である暗黒物質が私たちの周囲(太陽系という意味)にはまったくないことを示したのだ。


ESO は南米チリに設置されているラ・シヤ天文台で、ドイツのマックス・プランク研究所( MPG )が建設した 2.2m望遠鏡などの望遠鏡を使用し、太陽から 13,000光年離れた距離に至るまでの膨大な範囲の中にある 400以上の星の動きを観測した。

そして、このデータから太陽の周辺の広い範囲の物質の質量を計算した。

その計算結果は、そこにある質量のほとんどすべてが星と塵とガスであり、つまり、私たちの目にふだんから見えている物質だった。


観測チームのリーダーであるクリスチャン・モニ・ビディン博士はスイカのように語る。

「それが存在した物質のすべてでした。暗黒物質が入り込む余地はありません」。


そして、こう続けた。


「私たちは、そこに大量の暗黒物質を観測できるはずだと期待して観測を始めたのです。でも、ないんです。そこにはそれはないんです。予想していたもの(暗黒物質)がまったくないんです!」。


ビディン博士はこう言う。

「私たちの今回の観測結果は明確に、現在の宇宙モデルを否定してしまいました。暗黒物質の問題はさらに不可解な問題となってしまった」。

「私たち科学者は、今回の発見によって、新しい解決策を見つけなければならなくなりました。暗黒物質が存在していないとした場合に(現在の宇宙論で)噴出するだろう大量の問題の解決策を考えていかなければならないのです」。



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[暗黒物質]に関係する過去記事:

宇宙論の終焉? : 「暗黒物質理論」を否定する2つの銀河の存在
 2011年10月18日

分裂する宇宙論: ハッブル望遠鏡が撮影した光景が「現在の宇宙論と矛盾する」ことに揺れる天文学会
 2012年03月04日