2012年05月21日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




5月17日に地球の周囲で何が起きていたのか?



今日、宇宙線のリアルタイムグラフを見ていましたところ、5月17日に「宇宙線量が瞬間的に増大した」という現象が観測されていたことに気づきまして、そのことを少し書いておきます。

05-17-s1.jpg

▲ オウル大学(フィンランド)宇宙線観測リアルタイムグラフより。下に、日本語の解説を入れたグラフを掲載します。


その前にちょっと書いておきたいことがありますので、書かせていただきます。



ラーフ様の怒りの中で考えた「日食の物理的意味」

金曜の夜に記事をアップした後、土日と神奈川の山奥のほうに行っていました。

その場所が、携帯だとかインターネット(Wi-Hi)だとかが通じる場所がどうかよくわからなかったのですが、いちおう持って行ってみると、携帯も Wi-Hi もどちらの電波も届いていませんでした。

そんなわけで、丸二日ほど電話もオンライン情報もない生活をしていたんですが、情報がないというのは気楽は気楽で、「大戦争とかが始まってもわからなくて、なんだか平穏だよね」などと話しながらも、山奥で3日間過ごしていました。

ところが、帰ってきてみると、この土日あたり、この In Deep はサーバ障害で閲覧できなくなっていたことを知るのでした。

ブログ全体が落ちたのならともかく、ちょっと笑ったのは、下のような障害情報が表示されていたのでした。


■ 障害内容
時間:2012年5月20日 11:30 -
対象:
・ホスト名がoとpで始まるブログについて、閲覧及び投稿等ができない状態。
・原因:ネットワーク障害及びサーバー障害



In Deep の URL は「oka-jp」で始まるもので、つまり「ホスト名がoとpで始まるブログ」に入っており、ピンポイントでネットワーク障害の影響を受けてしまったようです。

ちょうど、山奥に行く前に投稿した記事が、

日食の前に知っておきたい太陽系の構図。そして神話のラーフとケトゥ。あるいはニビル
 In Deep 2012年05月18日


というもので、「古来、日食とは不吉なものであります」などと書いてしまって、どうやら、ラーフ様のご機嫌を損ねたようで、速効で罰が当たったようです。


そんなわけで、やや反省しつつ、今朝の日食の時は、なるべく太陽を見ないようにして、朝日と反対側のベランダで暗くなっていく街の様子を見ていたのですが、その時に「ふと」思ったのが、日食というイベントの中で物理的に起きうる現象としては、


・いつも地球に届いている太陽の中心からのエネルギー(そういうものが存在するなら)が月に遮られて「今日だけ」届かない


ということがあるよなあ、と思い、さらに、地球全体ではなく地表という意味では、


・いつもその時間(今日なら朝)に届いている太陽の中心からのエネルギーが月に遮られて「今日だけ」届かない


というふたつの意味があるのかなと感じます。

こんなことを思い出したのは、3年以上前のウェブボットの日本語版にこのように解説があったからです。解説は、ヤスの備忘録のヤスさんによるものです。

以下、抜粋させていただきます。

これは、下の文言ではじまるクリフ・ハイのエッセイに対しての解説です。


非対称型言語傾向分析報告書(ALTA レボート) 909 パート1
ウェブボット 2008年11月9日配信

2012年12月21日、午前11時11分に太陽系は天の川銀河の黄道平面を通過する。これにより、太陽と地球は銀河中心と一直線で並ぶことになる。このため、地球にはかつてないほどの量のエネルギーが宇宙から降り注ぐことになるはずだ。

宇宙から、まだ発見されていない未知のエネルギーが太陽活動に大きな影響を与えている。黒点が消滅していても活動が衰えない理由がこれであろう。いまでは太陽とその他の惑星が磁束管を通してエネルギーを交換していることが科学的に明らかになっている。この関係を太陽と銀河系の関係に拡大したとしてもさほど無理がないはずだ。



実際のエッセイは大変長いものですが、クリフ・ハイは、上のように太陽系の位置と地球の活動などに関してのことを書いていて、その解説の中に、「銀河中心から「光のようなもの」が地球に向かって照射されているのが最近発見された」という 2005年の発見の情報と共に、ニューエイジの研究者であジョン・ジェンキンズさんという人の話を引用していて、それは次のようなものでした。


「銀河中心から「光のようなもの」が地球に向かって照射されているということは、地球はこの「光のようなもの」の照射を 26,000年間ずっと受け続けているということを意味している。

そして 2012年 12月 21日に地球と太陽、そして銀河中心が直列するというのであれば、「光のようなもの」の照射は太陽によって阻まれ、この日だけ地球には到達しなくなるということではないのか。

これは、電子レンジなどの家電の電源を一瞬でも抜くと、日付はすべてリセットされてしまうが、これと同じような現象ではないのか。 つまり2012年12月21日に起こることは、何かが根本的にリセットされてしまうような現象ではないのかということだ」。



というものでした。

まあ、こういう銀河の中心(マヤ文明でいうフナブ・クー)エネルギーが存在しているかどうかという話はともかく、上のくだりの、


> 地球はこの「光のようなもの」の照射を 26,000年間ずっと受け続けているということ


という部分を思い出したわけなのでした。

この「銀河中心」を「太陽の中心」と置き換えると、ずっと地球に照射されていたエネルギーのようなもの(が存在するならば)、日食などで太陽の中心部が月によって隠される瞬間というのは、そのエネルギーが遮断される瞬間なのかもしれないなあ、と。

皆既日食の年代を少し並べて、その後、数年、数十年でどういうことが起きたのかを考えてみるのも面白いかもしれないと思ったりした次第です。

ちなみに、今回のを含めて、日本で直近の金環食と皆既日食の起きた日を並べておきます。
日本の本土の多くの地域で見られたものに限りました。



日本の皆既日食 年表

2012年05月21日 金環日食
1963年07月21日 皆既日食(日本本土で見られた20世紀最後の皆既日食)
1852年12月11日 皆既日食(京都で中心食)
1839年09月08日 金環日食
1742年06月03日 金環日食(京都で中心食)
1730年07月15日 金環日食(京都で中心食)
1210年12月18日 金環日食(京都で中心食)
  975年08月10日 皆既日食
  628年04月10日
  248年
247年(卑弥呼が死亡したとされる年)


これ以前の記録はなし。




こう並べると、太陽の「中心」が月に隠れるというイベント自体は多いものではないことがわかります。

どうでもいいですけど、「日本本土で見られた20世紀最後の皆既日食」の1963年7月21日は、私は臨月の胎児としてお腹の中にいました。そのまま頭がおかしな人間として生まれたのもラーフ様の罰ですかねえ。

生まれる以前から罰当たりだったようです。


さて、そんなわけで、日食の話を少し書いたのですが、タイトルにした「5月17日の宇宙線」について書いておきます。



5月17日に何が起きたのか

ノルウェーのオウル大学のコズミック・レイ・ステーションには、宇宙線のリアルタイム観測データが表示されています。たまにそこを見るのですが、今日見た時に「5月17日」に異変が起きていたことに気づきました。

下の赤で囲んだ部分で宇宙線の量が10パーセント程度、瞬間的に跳ね上がっていたのです。

cos-2012-05-17-05.png

▲ この「10パーセント」というのは、日々の中の宇宙線の動きとしては大変な変化量で、はっきり書けば「異常な数値」だと思います。なので、計測機器の故障や異常なども念頭に置きたいですが、とりあえず、機器の故障ではないということで話を進めます。


これの何がおかしいのかというと、このように「瞬間的に上がる」ことは考えにくいからです。

「瞬間的に下がる」ことはあります。

宇宙線の量は、太陽活動によって影響を受けますので、たとえば、巨大な太陽フレアが発生した場合や、それに伴うコロナの放出(CME)、あるいは太陽嵐といったものが発生した場合は、宇宙線の量は急激に「減る」のです。

このあたりは、過去記事の、

太陽活動で急減を見せた宇宙線
 In Deep 2012年01月27日

から図などを抜粋します。



上の赤く囲んだところでは、宇宙線は「急減」していますが、この時に何が起きていたのかというと、太陽活動がとても活発化していました。

上の赤で囲んだ日付けは、2012年1月24日頃なんですが、その時の産経新聞の報道です。


英国中部にオーロラ出現 ロンドンでも可能性
MSN産経ニュース 2012年1月26日

北欧やアラスカの夜を彩るオーロラが英国中部で25日までに目撃された。英国でのオーロラ観測はまれで、専門家は同国南部のロンドンでも観測できる可能性があるとしている。

オーロラは、太陽の爆発現象「太陽フレア」などで発生した電気を帯びた粒子が、地球の大気中の粒子と衝突して発光する。同現象が活発化し観測可能地域がノルウェー北部など北極圏周辺から南に広がったとみられる。



というものがあり、太陽活動と宇宙線の活動が「反比例する」ことを示した実例としてのひとつと言えます。


しかし・・・「逆」、つまり「急に増える」というのはどんな理由で起きたのだろうかと考えてしまったのでした。

「宇宙線量の急上昇」という現象があまり考えられないこともありますが、加えて、その曲線がグラフに示した下のような、

cos-kyu.jpg


突然の急上昇をした後に、瞬間的に元に戻るというのは「どんなことが起きると、こうなるのかなあ」と考えてしまった次第です。


ちなみに、この「太陽活動と宇宙線の関係」は、このような小さな間隔ではなく、もう少し大きな間隔でのグラフで見ると非常に明らかで、下のグラフは、1958年から2010年までの宇宙線の計測値と太陽黒点数のグラフです。


sun-cosmic-03.png


いろいろと図にも説明を入れましたが、

赤が宇宙線の計測値

青が太陽黒点の数

です。

1〜4の数字は、11年周期の太陽活動で、黒点の数が最大の年にナンバリングしました。

1 - 1969年
2 - 1980年
3 - 1991年
4 - 2001年


と、それぞれ太陽活動は最大期を迎えています。

このグラフからも、


・太陽活動が強くなると、地球の宇宙線は「減る」


ということと、


・太陽活動が弱くなると、地球の宇宙線は「増える」


ということが多少おわかりいただけるのではないかと思います。

ちなみに、この11年周期ですが、実は、今は少しズレてきています。今度の太陽活動の最大期は 2013年と、前回の最大期から12年後と推定されています。

下は、2011年9月2日の読売新聞の記事からの抜粋です。



地球環境に変動?太陽北極域で異例の磁場反転
読売新聞 2011年09月02日

磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。




上の昨年の報道から、最近、記事にしました、

国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 In Deep 2012年04月21日

の前から太陽には「異変」が観測されていたことがわかります。


2012-sun-pole.jpg

▲ 国立天文台が2012年4月19日に発表した図から作成した「これからの太陽」。


太陽も宇宙線も今までとは違うタイプの動きを見せている中、自然現象や、わたしたち人類の生活やその精神は何か影響を受けるのですかね。

そのあたりは過ぎてみないとわからないことかもしれません。

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