2012年05月25日



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ローマ法王庁が秘密扱いとしてきた「聖なる現象の真偽の判定法」に関しての公式文書を公表



1978年にバチカンが制定して以来、秘密扱いとされていた文書がウェブサイトで閲覧可能に

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(訳者注) 今回は、本文の記事は短いのですが、とても苦労しました。もともとは、ロシアのニュースサイトで見つけた「バチカンが聖人と聖なる言葉の定義を公表」という見出しに惹かれて、ご紹介しようとしたものの、あまりにもいろいろとわからないのでした。

まず、バチカンの部署名がわからない。元のロシア語をかろうじて英語にして、「Congregation for the Doctrine of the Faith」という部署であることがわかったのですが、これがわからない。この部署が「ローマ法王庁・教理省」という、「教会の教義についての業務をおこなうローマ法王庁の部署」だとわかるまでにずいぶんと時間がかかりました。

普段から不信心だとこういう時に苦労いたします。

今回ご紹介するニュースの流れを過剰書きで先に書いておこうと思います。




・ローマ法王庁は 1978年に「本物の聖言」や「聖なる現象」の判定、つまり、その現象や天啓が本物かどうかの判断基準の文書を制定していた。

・その理由は、当時、メディアを含めて、お告げや予言的な現象の紹介が世に溢れていたため、教会独自のガイドラインをひくためだった。

・その文書は「非公開」とされ、現在まで秘密文書とされていた。

・それが今回、正確には2012年5月24日に、突然の「公表」となった(公開の決定は2011年)。

・現在、ローマ法王庁教理省のウェブサイトに1978年のその文書が掲載されている。





という流れのようです。

で、本当はその教理省ウェブサイトにある「聖なる現象の判定ガイドライン」も翻訳してご紹介しようと思ったんですが、これが難しい。英語が難しいのではなく、キリスト教的な言葉と表現をほとんど知らないので、何が書いてあるのだかわからないのです。

そのうち再び挑戦してみようと思いますが、とりあえずリンクしておきますので、英語とキリスト教にお詳しい方はどうぞ。下のリンクです。

NORMS REGARDING THE MANNER OF PROCEEDING IN THE DISCERNMENT OF PRESUMED APPARITIONS OR REVELATIONS
聖者と思われる存在、あるいは天啓や予言を判定する方法に関しての基準
ローマ法王庁 教理省 1978年02月25日

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▲ 教理省のドキュメントページより。赤で囲んだ部分が該当する文書。


内容以上にわからないのは「どうして、30年以上も非公表にしていた文書を今になって発表したのか」ということです。


あるいは、バチカンの人たちさえも、2012年に「本物の聖者が現れる」と思っていたりするのでは・・・とふと思ってしまった次第です。

前に、過去記事で、

ヨガは悪魔のための儀式?: バチカンのエクソシストが語る「悪」
 In Deep 2011年11月29日

というのをご紹介したこともありますが、バチカンの祭司たちは映画とかいろいろと見張ってますからね。上の過去記事では、法王庁のエクソシズム(悪魔払い)部門の最高責任者の85歳の神父さんが、「ヨガとハリー・ポッターは悪魔の仕事だ」と語ったという話です(いやはや)。


まあ、「どうして公表したのか」という疑問があると同時に、もうひとつの興味もあります。

その興味というのは、このローマ法王庁のガイドラインをうまく使えば、「本物らしいニセの予言者像を作りやすくなる」ことです。それだけに、どうして公表したのかやはりわからないのです。

今回は、最初にこの報道を見つけたロシアのニュースサイトからです。




Ватикан опубликовал правила определения откровений
Investigator.org 2012.05.25


バチカンが予言と聖なる現象を判定するための基準を発表

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2012年5月24日、バチカン(ローマ法王庁)は予言や聖言を判定するための公式の判定基準に関しての文書を発表した。

この文書は、1978年に制定されたもので、当時、メディア等で聖人や予言に関しての現象の露出が増えていく中で、法王庁が制定したものだ。現在、法王庁教理省のウェブサイトで公表されている。

この文書は 1978年に制定された後に公表を禁止し、教会の司教レベルの人物だけに送られた。1994年以降は、この文書の写しが出回り、ヨーロッパの研究者たちに情報として入手されていた。

そして、2011年にバチカンの枢機卿のウィリアム・レヴァダ師が正式に公開することを決定した。

文書によれば、聖言、聖者のいずれかの出現の報告を受けた祭司たちは、深遠な調査を実行する必要があるとされ、そこに「道義的な確実性」などの可能性を確認する可能性がある。

また、霊視や予言を語ったその人自身の資質も関係する。精神的に安定しているかどうか、教会に従っているか、既得権益を持たないか、などだ。

聖者の出現として名高いものとして、1981年に「聖母マリア」が出現したとされるボスニアのメジュゴリエのエピソードについては、地元住民たちが定期的に聖母マリアの出現のイベントを体験したが、しかし、カトリックや正教会は、いずれも、これを認めていない。

2009年、法王ベネディクト16世は、メジュゴリエの精神的指導者トミスラフ・ブラッシッチ師から聖職の権限を剥奪した。





(訳者注) ここに出てくる「メジュゴリエの聖母マリア」というものを知らなかったので、調べてみると日本語でもたくさん記事になっていました。

真偽はともかく、ひとつリンクしておきます。

メジュゴリエのマリア降臨

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▲ バチカンのガイドラインでは「聖なる現象ではない」とされたようです。

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