2012年05月29日
記事後編: マザー・シプトンの四行詩(後編)
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最近、体調・・・といっても起因しているのは精神的なものなんですが、優れない日がわりとあったせいもあり、5月は記事を更新できない日も多かったです。
まあ、そういう個人的なことを含めて、社会全体としても「何となく」ですけど、マインド的に混沌としているような感じもしないでもないです。
それも、あまりいい方向ではない混沌というのか。
そんな中で、ふと思い出したのが、過去記事の、
・極東ロシアで発見された「白いシャチ」から浮かび上がるエスキモーの予言
2012年04月24日
などでもちょっとふれた、16世紀の英国の予言者と呼ばれる女性であるマザー・シプトンと呼ばれる人の四行詩の内容でした。
▲ マザー・シプトン(1488 - 1561年)。
彼女の四行詩の特徴は「曖昧ではない」ということがあります。
「鉄の船が水に浮かび、人が空を飛ぶ」とか「計画される大戦争」とか「馬のない馬車」とか、そういうような表現が続きます。
とはいえ、年代が書かれているというものでもないですので、予言というより、あくまで「詩」としてのご紹介ですが、興味深いことは確かですので翻訳してみました。
500年前に生きた、まだ電気もパソコンも AKB48もなかった時代のマザーシプトンが見た「未来の世界」はどんなものだったのか。
相当長いものですので、2回に分けます。
なお、「〇〇」は「××」を表していると考えられるというような注釈はつけません。詩というのは、それが予言詩であろうと何であろうと読む人それぞれの感性で解釈するものだと思います。
それでは、ここからです。
Mother Shipton's Prophecies
マザーシプトンの予言
今の言葉で将来を語ってみることにします。
いずれ世界は逆さまになるでしょう。
新しい黄金が木の根から見つかるでしょう。
今は土地を耕しているインドランドのすべての若者たちは、
将来は、みな手元に鍬ではなく本を持つようになるでしょう。
貧しいものが偉大な見識を持つでしょう。
馬のない馬車が道を行き交います。
多くの自然災害で世界は悲痛に満たされます。
世界中で人々の考えが飛躍します。
瞬きするより速く情報が伝達します。
そして、水に関して多くの驚きがあるでしょう。
奇妙に聞こえるでしょうか。
しかし、これらは実現するのです。
馬かロバに男性たちは堂々と乗っています。
しかし、その男性の下には馬もロバもいません。
人々は水の中を歩くことができるようになります
水の中で喋ることも眠ることもできるようになるでしょう。
そして、人々が空を行き交う姿を見ることができるようになります。
そこには白い人も黒い人もいます。
あるいは緑色の人さえいます。
そして、水の上に鉄が浮かぶでしょう。
まるで木のボートのように鉄が水に浮かぶのです。
今は知られていない土地があります。
そこは黄金が石と同じようにどこでも見られる場所でしょう。
イングランドはユダヤを認めるでしょう。
奇妙だと思うかもしれませんが、これは真実です。
イングランドにガラスで作られた家が現れます。
しかし、戦争がそれに続くでしょう。
異教徒とトルコ人が住む地で最も激しい戦いが続きます。
そして、お互いの命を奪うでしょう。
北が南を分割する時、
そして、鷲がライオンの口に囲われるとき。
その時が税と血と戦争の時です。
それはすべての地に訪れるでしょう。
美しいフランスで血まみれの惨劇が三度繰り返されるでしょう。
それは人々が自由になる前に起きます。
3人の専制君主が統治するでしょう。
それは女性です。
連続した3人の統治者が出現するでしょう。
その3人はそれぞれ違う国家から出現します。
その時から激しい争いが始まるでしょう。
イングランドとフランスはひとつになるでしょう。
その後、英国も加わります。
同じ祖先を持つ同盟が出来るでしょう。
人は雲の上を行き来するようになります。
この不思議な夢は実現されるでしょう。
女性の服装の流行は大きく変わります。
男性のようなズボンを身につける女性も出てくるでしょう。
彼女たちは、髪をばっさりと切り落とします。
そして、金属製の眉毛を持ちます。
まるで、ほうきに乗った魔女のよう。
人は鳥のように空を飛びます。
そして、馬も鍬も使わなくなります。
愛が死に絶えるでしょう。
そして、結婚が消滅するでしょう
子どもは減少します。
そして、国力は弱ります。
妻たちは犬や猫を愛でます。
男性たちはまるで豚のように生きることでしょう。
1926(※何を意味する数字か不明)
藁と棒で家庭用照明が作られるでしょう。
その時に、大きな戦争が計画されます。
戦火は土地を一掃します。
その時代には、写真がまるで本当に動いているように見えます。
魚のような形の船が海底を進んでいくでしょう。
鳥のような人間が空を飛ぶでしょう。
そして、世界の半分が血にまみれ、人々が死んでいくでしょう。
とても怖ろしいことです。
山へ逃げて下さい。
洞穴へ逃げて下さい。
沼と森と野生のある場所へ逃げて下さい。
大天使ガブリエルが海とその崖に立つとき、
巨大な嵐が起きて、海と繋がります。
ガブリエルは不思議なホーンを鳴らすでしょう。
その時、古い世界は滅びます。
そして、すべてが新しく生まれ変わるでしょう。
今の前に地球は6回死んでいます。
火のような龍が空を横断した後、
7つの昼と7つの夜の間、
人々はすさまじい光景を目にするでしょう。
濁流がその限界を越えて上ります。
山が唸り始めます。
そして、地震が平野を割きます。
大きな洪水と鉄砲水が発生します。
大地はこれらの騒音で満たされます。
人類は泥だらけの沼地に立ちすくみます。
そして、同胞同士が互いに牙をむいて争うことでしょう。
戦って殺し合います。
秘密の食料を秘密の丘に隠します。
人々は洪水から逃げ、
そして、血の川は殺しとレイプで満ちあふれます。
その血の川のすべては、人類によって流された血です。
その汚れとしみが多くの大地に広がります。
龍の尾が消えた時が人々はそれを忘れる時となるでしょう。
人々は笑顔となり、また生きていけるのです。
あまりにも遅かったけれど、
人は神の摂理を得ることができるでしょう。
ここまでです。
残りは次回に続きます。まだ、同じくらいの分量があります。
マザー・シプトンの四行詩(後編)
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