2012年06月04日



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モスクワのロシア科学アカデミーで「宇宙天気が人間に与える影響についての国際会議」が開催されている



(訳者注) ロシアの国営通信社のイタル・タス通信が報じたもので、6月4日からモスクワで、世界で初めてとなる「宇宙天気が人間に与える影響を議論する国際会議が開催されている」という報道をご紹介します。

参加国は、米国、日本、ベルギー、ドイツ、イスラエル、インド、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャンという構成となっていて、日本人科学者も会議に参加するようです。

主催国のロシアからは14の宇宙研究センターからの専門家が参加するという大会議となるようです。

宇宙天気に関しては、 In Deep でも、米国の宇宙天気サイト「スペースウェザー」からご紹介することも多いですが、今回の国際会議はその重要性をさらに再確認させるもののように思います。


全然関係ない話ですが、今回これらの記事を探すためにロシアのメディアをいくつか見ていたのですが、今日の国営のイタルタス通信では、ちょうど私が見たときのトップの報道は、「日本の首相、内閣改造を発表」というものでした。

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▲ 6月4日のロシア国営イタル・タス通信サイトのトップ。


その他にも、東京市場の株価が年初来安値を更新したことも「速報」として報じられていました。

実際、ロシアの国営に近いメディアでは日本に関しての報道は大変に多いのですが、これほど速報でいろいろと報じられているとは知りませんでした。

いろいろな他の国の報道から見る「自分の国」というのは、客観的な不思議さを感じさせることもありますし、あるいは、楽しく感じることも不快に感じることもありますが、視点が違うことも多いので興味深く感じることもまた多いです。


では、モスクワで開催される「宇宙天気と人類」に関しての国際会議の記事はここからです。




Космической погоде, ее влиянии на человека в космосе и на Земле
Samaratoday 2012.06.03


「宇宙天気」が宇宙空間の人間と、地球上の人間に与える影響


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2012年 6月4日から 6月8日まで、モスクワのロシア科学アカデミーの宇宙調査研究所( IKI )において、宇宙天気が人間に与える影響についての国際会議が開かれる。

米国、日本、ベルギー、ドイツ、イスラエル、インド、チェコ、ハンガリー、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャンの各国からの専門家と、ロシア国内の14の研究所の研究者たちが一同に介する。

参加者たちは、宇宙空間における宇宙天気の人間への影響、そして、地球上での宇宙天気の人間に対する影響についてを話し合う。

宇宙調査研究所のスポークスマンであるユーリ・ザイツェフ報道部長は、以下のように通信社に語った。

「会議の目的のひとつは、宇宙天気から人類が受ける影響に関しての問題について、その正体をはっきりと浮き上がらせるということがあります。宇宙天気が、人類を含む地球の生物圏に対してどのような影響を与えるのか。それを明らかにすることは、人類の近い将来にとって重要な指標のひとつとなり得るかもしれないです」。


続けて、ザイツェフ報道部長は次のように述べた。

「人工的に作り出された電磁は、自然の(宇宙からの、という意味)電磁より遙かに強く、それは医学的な問題として議題に挙げられることがあります。たとえば、携帯電話から発せられる EMP (電磁パルス)が様々な生物学的影響を与えることなどが言われます。しかし、 EMP の人体に対しての悪影響について、一般的に認められた見解が存在していないのです」。


「これらについての見解が不確実な理由として、自然現象からの EMP の影響に対してのはっきりとした性質の理解が十分とはいえないという面にありそうです。それら( EMP )の電気的信号が、生物の生化学反応レベルで影響するものかどうかということに対しての不確実もあります」。


今回の国際会議では、これまで基礎科学の中で重要視されてこなかったこれらのフィールドに焦点をあて、実用的な開発と研究のための国際フォーラムとしたいと、ザイツェフ報道部長は語った。





(訳者注) 記事の中に EMP (電磁パルス)という言葉が出てきます。

これは、 In Deep でも何度取り上げたことがありますが、現実の生活の中で、たとえば弱いものなら携帯などを含めて多く発生していると思うですが、巨大なものだと以下のようなもので発生するとされています。

・核兵器(EMP 兵器を含む)
・巨大な太陽フレア
・巨大なCME(太陽コロナの放出)


これらは電気系統や通信インフラなどを破壊するとされていますが、今回の会議では、「 EMP の人体そのものへの影響は?」ということを話し合うようです。

つまり、EMP や巨大な太陽フレアなどを人類が受けた場合に、その影響はどのようなものなのかということだと思います。これは、科学的側面と同時に、考えようによっては「軍事的な意味」が派生してしまうという可能性もあるかもしれません。

つまり、「EMP を使った人体に直接影響する新しい武器」を、「偶然」発想してしまう科学者も現れる可能性もあるように思います。


過去記事の EMP 関係を、少し多いですが、リンクしておきます。
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