2012年06月17日



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消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」



(訳者注) 最近あんまり元気がないんですが、理由のひとつは「毒気にあてられている」というような気配があるのかもしれないですが、この「毒気」というのも対象があるものではなく漠然としています。

それとは別の話として、今の、やや憂鬱気味な理由のひとつとして、あるひとつの「とんでもない疑念」が湧いているということがあります。

どうも書きづらいのですけれど、それを簡単に書くと、

宇宙人というものは存在しないのではないか

という疑念です。

現実には、私を含めて、今の社会に生きている人のほとんどは潜在的に「宇宙人はいる」と考えているはずで、積極的にそう考えない人でも、「宇宙は広いのだからどこかには宇宙人がいてもおかしくはない」と考えるほうが普通だと思います。それを口にしなくとも。

それは、たとえば宗教を信じている人が「今は見えないけれど、神はどこかにいらっしゃる」と考えることと同じで、具体的な基準や証拠というものが必要なわけではなく、それを越えた部分で、

「それはどこかに存在する」と普通に思いこんでいる

いうのが実際の心情だと思います。


私は宗教のほうはわからないですが、しかし、宇宙人や宇宙の知的生命や、あるいはこのブログでも何度も書いている「他の惑星に住む人類の兄弟」などの存在については、それこそ小さな頃からSFファンだったこともあり、まさに「具体的な基準や証拠というものを越えた部分」として心の中に根付いています。

そして、なんだかんだといって、世界中の心情や論調も、過去よりもむしろそこ(宇宙人がいるとか「会う(コンタクト)」など)の方向に向かっているように見えます。おびただしいSF映画や物語。


ところが、個人的にコツコツと見続けている最近の科学のほうのデータ、そして、科学とは関係のない「オカルトの理論」は、双方共に、あまりにもそれらのすべてを「拒絶する」かのようなものが多いのです。

どこからどう書いていいのか、よくわからないですが、書ける範囲で書いてみます。

まず科学のほうのデータのひとつからです。



▲ 地球と似た環境であるとわかり始めた土星の衛星タイタン。過去記事「地球外生物の存在する可能性のある惑星ランキング」より。



最新鋭の解析技術で、むしろ壁に突き当たってしまった SETI の調査


宇宙の知的生命についての探索で科学的なもののうちの代表的なものは、「 SETI 」と呼ばれる地球外知的生命体探査で、これは、「電波望遠鏡で受信した電波を解析し、地球外知的生命から発せられたものがないか探すという」というものの総称といっていいと思います。

世界中で 1960年代から続けられており、その歴史はそろそろ 50年になろうとしています。

SETI については Wikipedia - 地球外知的生命体探査 に、世界と、そして日本での多くの試みの歴史と実例が記されています。


そんな中で、最近、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が発行するテクノロジーレビューという科学記事に、

SETI Finds No Signs of E.T. Nearby

という記事が載せられていました。

このタイトルは訳すと、「SETI は近隣宇宙から、いかなる地球外生命のシグナルの徴候も見つけられなかった」というものですが、タイトルはともかく、その内容は、 SETI の最新鋭の宇宙探査に関しての科学的記事でした。

電波天文学での観測の中には、「超長基線電波干渉法 (VLBI)」というものがあるそうで、これは国土地理院のサイトによれば、


VLBI(超長基線電波干渉法)とは、はるか数十億光年の彼方にある電波星(準星)から放射される電波を、複数のアンテナで同時に受信し、その到達時刻の差を精密に計測する技術です。



とのことですが、マサチューセッツ工科大学の記事の内容は、これを導入した SETI が最新鋭の観測結果についてのものでしたが、その「地球外知的生命体探査の観測手法の新しい段階」のリサーチの結果、今回、超長基線電波干渉計によって SETI がキャッチした「宇宙からの信号」は 222例に上りました。

そして、解析の結果、「地球外生命と関係すると思われる候補はゼロ」でした。

まあしかし、それはいいのです。
それは今回1度のひとつの結果ですので。

問題は、この記事の中でふれられていた「もうひとつの事実」。

つまり、今までの何十年もの間、 SETI がキャッチししたかなりの数(膨大な数の電波やシグナルが今までキャッチされています)の「宇宙からの電波」の解析が進んでいることについても書かれてありました。

そして、解析技術が進めば進むほど、「ほぼすべてのそれらの電波やシグナルは、知的生物と関係ない」という解析が出ており、多分、地球外生物と関連すると思われるシグナルは「該当ゼロ」という結論になっていると思います。


一応、念のために書いておきますが、この SETI プログラムに携わる世界中の多くの人たちは「宇宙人に対して懐疑的な人たちではない」ということに注意を払う必要があります。全員ではないでしょうが、しかし、世界中で SETI での探索を行うほとんどの人が「地球外生命からの電波やシグナルの徴候が見つかってほしい」と願い続けている人たちなんです。

人によっては、人生をほとんど「地球外生命の探査」に費やしている人も多いはずです。


そして、その探査活動は 50年に迫ろうとしています。


この50年間の科学の発展、あるいは、宇宙望遠鏡等を含めた宇宙観測技術の発展などがすさまじい勢いで進んだことはおわかりだと思います。

各国の SETI も常に最新技術の導入を試みているはずで、皮肉なことに、その科学の発展の結果、「数十年前なら宇宙人の電波と考えられていたかもしれないものも、そうではないことがわかるようになってしまった」ということがあります。

宇宙からは至るところから電波やそれに準じるものが発信されており、それは無数です。

近くでは、たとえば、「木星」からも3種類の電波が発信されています。
下は、木星 - Wikipediaにある「木星電波」からの抜粋です。


木星電波

1955年、バーナード・バーグとケネス・フランクリンは、木星から発せられた断続的な22.2メガヘルツの電波信号を検出した。

研究によって、木星は3種類の電波を発していると判明した。
木星大気の熱からは熱放射が生じている。

2010年には、木星磁場とほぼ一致する領域から強いX線が放射されていることが日本のX線天文衛星すざくの観測で判明した。



これは比較的近い木星の例ですが、無数の星がある宇宙には同じような例が無数にあり、つまり、

惑星など天体自身が発している電波



知的生命が発信している電波(あるいは他の理由での電波)

というものなどを、解析で判明させる必要があるのですが、最近の自動分析機の性能はとても高く、それらの分析を正確に行います。

その結果、この数十年間の SETI の成果は「ゼロ」という結論になりつつあると思われます。


ちなみに、この SETI の結果が、私に宇宙人の存在への懸念を持たせたということではないです。むしろ理由は下に書く「オカルト」の部分の方が大きいです。

その「オカルト」の部分も少し書いておきます。

しかし、この SETI の「数十年間の成果が完全にゼロ」というのは、今の科学の時代では強烈ではあります。



月と太陽を見ているうちに到達した疑問


私が「宇宙人」というものに懸念を抱いたのは、上のような科学的な理由が主はなく、最も大きな理由は、一昨日の「太平洋に何が起きているのか: 日本でのこと。南米のこと。そして地球のこと」という記事の後半のほうで書きました、

・「地球=人類=太陽」という関係性の中で、「一方的な存在というものはない」

という最近の自分の考えによります。


さらにいうと、最近、いわゆる現在の通常の科学である「地動説」というものにも、やや懸念を感じています。

それは最近続いた「月と太陽」の話とも絡んでいますが、

太陽系が太陽を中心となって構成されているという考え方はホンマかいな

というようなことです。


sun-ststem.jpg

▲ 現在の太陽系の考え方は、「太陽を中心としてその周囲を惑星が回る」という考え方。その考えの根底は、「大きな星から先に出来る」というビックバン理論の考え方から。


かといって、私が、昔のいわゆる「天動説」を支持しているというわけではないです。


ptole-maios.jpg

宇宙開発機構のサイトより「プトレマイオスの宇宙」。2世紀。


プトレマイオスの頃と比べて、私たちは太陽系の外にも大きく宇宙が広がっていることを知るようになりましたが、その中で知ることは「多分、宇宙には、果てがない」という無限の概念だと思うのですが、そうなると、地動説だとか天動説だとか、とりあえず周辺宇宙のことに関してのことから始まっても無意味にも思えてきます(実際には大事なのですが)。


だったら、もっと周辺に戻り、「私たち(地球の人間ということ)の目に見えるところから始まると、どうなるのか」というと、過去記事の、

2004年の金星に現れたアークは再び現れるのか。そして、私たちは太陽系システムの奇跡にそろそろ気づかなければならない
(2012年06月05日)

などにも書いた、


月と太陽は同じ大きさ(に見える)


というひとつの日常の認識に至ります。しかも、基本的には地球では「いつもどちらかが見えている」。つまり、基本的には昼には太陽が見えて、夜には同じ大きさで月が見える。

昼も夜も交代で同じ大きさの「太陽」が見えている。

何のためかはわからないですが、とにかく、同じ大きさの「光るもの」が見え続ける地球。

そして、「月は地球の衛星」と呼ばれます。

だったら・・・。

太陽も地球の衛星なのでは?

と。

月には言語によっては、「夜の太陽」という言い方があり、たとえば、アイヌ語では、


太陽 トーカム・チュッ・カムイ
  クンネ・チュッ・カムイ


となります。「チュッ・カムイ」の部分が同じで、「夜の(カムイ)」、「昼の(カムイ)」となっていることがわかります。

これは過去記事「さまざまな言語での「太陽」(日本語で「タイヨー」)の発音」に書いたものですが、その記事で私は、

 
> アイヌは、太陽も月も「どちらも太陽」と見なしていたと考えられます。


と書きましたが、知らず知らずのうちに「太陽のほうがえらい」と考え込んでいた私の間違った考えに基づいての書き方であったことに気づきます。

つまり、平等に書くなら、


昼の太陽(太陽)
夜の太陽(月)


だけではなく、


夜の月(月)
昼の月(太陽)


という書き方をするべきでした。


まあしかし、このことを自分でも納得して書くにはまだ長い時間がかかりそうです。

この、「太陽が地球の衛星(月)である」という考え方は、エメラルド・タブレットの図柄を見てもわかります。




ところが、上の図を見て、さらに「気づくこと」があることが同時にわかったのです。


それは、中心のリングの周囲に「大地」や「天体(宇宙)」までもが描かれていることです。ここからは、太陽や月どころではなく、「大地も宇宙も何もかも衛星(月)である」というように描かれているようにしか見えないことがおわかりでしょうか。

もし、「「宇宙が中心」だと言いたかったのなら、右下にある天体を描いた図は真ん中になければならないはずですが、端っこにある。これなら、むしろ、図の真ん中上にある「水星のマークのほうが中心に近いのです。




▲ 中心のリングの上にある水星のマーク。


私は、上の記事などを書くまで、エメラルド・タブレットの中心にあるリングのようなものは、「この世」、すなわち「地球」だと勝手に考えていましたが、そうではないかもしれないですね。


この絵の通りのような気がしてきました。

絵では中央に何もない単なるリングですから、その通りに「中心には何もない」


そしてその周囲に描かれている様々なものが「何もないものを支えている」


そういう意味では、月も太陽も宇宙も「無存在の衛星(月)」というような意味にもなるのかもしれません。

しかし、これらのことが「どうして宇宙人がいないこと」とつなげて書かれてあるのかと思われる方も多いかも知れません。

まったくそうなんです。

私にもよくわかりません。
実は、これらのことも夢で見た・・・というか眠っている中でわかったことなんです


しかし、夢から離れて考えてみても、概念として、地球の人類以外の人類が登場すると、「オカルトの図式が崩れる」という感じがします。といっても、やっばり自分でもうまく説明できていないですので、今後少しずつ自分でも理解して書ければなあ、とは思うのですれど、書けないかも。


いやまあ・・・こんな考え方は間違いだと思います。
宇宙人はきっといます。

私の中からその存在が消えたというだけの話で、他の方々のもとにはいるはずです。




平等である太陽の下で


ところで、タイトルに「母なる太陽」とつけたのですが、こういう言葉が一般的には存在していないことはご存じだと思います。

そうなんです。

私たちはこれほど太陽に親しみを持ち、まるで親のように感じているのに、少なくとも日本語や英語などの私たちのよく知る言葉には、

「母なる大地」

という言葉はあっても、「母なる太陽」という表現も「父なる太陽」という表現もないのでした。

日本語であるのは「おてんとさん」という「さん」付けのきわめて「対等な表現」、あるいは「友だち感覚」の表現だったりするのでした。

私は、「太陽は決して私たち人類を滅ぼさない」と思っていますが、その理由は上のような「友だち感覚」にもあるような気もしないでもないです。


しかし、これらのことは今回だけのことで収まる話ではなく、また、わかりやすく説明する言葉を今の私は持ちません。なので、何か思いついた時とか、何かうまく書けそうな時に書ければと思います。

実は、最近また毎日激しく夢を見ています。

今回は久しぶりにエメラルド・タブレットのことが出て来ましたので、過去記事のエメラルド・タブレット関連の記事をリンクしておきます。

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[2年前の In Deep ]
2010年06月14日の記事

発生原因が126年間調べられ続けている「夜光雲」が欧州で発生


▲ 上の2年前の記事の夜行雲の話題は、ちょうど昨日(2012年6月16日)のスペースウェザーで、また出現したことが報じられていました。下の写真です。

NOCTILUCENT-CLOUDS.jpg


なお、夜行雲と太陽活動にはある程度の相関関係があるようです。



このグラフの上が約11年周期太陽活周期。下が夜光雲の発生回数。完全なリンクを見せているわけではないですが、なんとなく関係がありそうには見えます。