2012年06月20日



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北京の空に現れた「終末の雲」や富士山のレンズ雲から思う世界の7つの「聖なる山」



本題は、数日前に北京の上空に現れた「雲」のニュースのご紹介なんですが、前振りが長くなってしまったことに気づきましたので、先にその「北京の雲」の写真を載せておきます。

beijing-1.jpg

▲ 6月14日に北京上空に出た「雲」。この雲は、核爆発と同じような感じで拡がり、そして消えていったと報道にはあります。






 



というわけなんですが、「雲」絡みで今朝ちょっといいものを見たので、先に少し書いておきます。



台風明けの夜明けの空に


今朝起きてベランダに出てみると、やや風は強いもののすでに晴れていました。どうやら眠っている間に台風は去っていったようです。

家のベランダは真正面に小さく富士山が見えるのですが、ふと見ると、左上に巨大なレンズ雲が浮かんでいることに気づきました。

まあ、富士山の方向というだけで、実際に富士山の上にあるものというわけではないでしょうが、富士山とレンズ雲の組み合わせというのは、富士山の近くからだとわりと見られるもののようですが、このあたり(埼玉県の所沢と狭山の間あたり)からだと珍しいですので写真に撮りました。下の風景です。右下に「富士山」と書いた上にあるのが富士山。

fuji-2012-06-20.jpg


富士山というのは、その頂上にレンズ雲がかかりやすい山のようで、インターネットで検索するとたくさん写真があります。「富士山 レンズ雲」などのキーワードで検索されるとたくさん見られると思います。

山頂にレンズ雲がかかると、下のような幻想的な光景もよく見られるようです。


fuji-103.jpg

富士山のページより 2003年1月26日の山中湖畔からの富士山。


レンズ雲は日本では富士山が有名となるようですが、アメリカでは、カリフォルニア州にシャスタ山という山があり、ここが巨大なレンズ雲が頻繁に発生することで有名です。


shasta-02.jpg

▲ シャスタ山のレンズ雲。


このシャスタ山というのは、世界七大聖山というもののひとつだそうで、地下都市があるなどの伝説やオカルト・ストーリーがたくさんある場所のようです。



世界七大聖山の光景を支える宇宙線(雲)と太陽(夕陽)


ちなみに、世界七大聖山とは以下のことを言うのだそう。


・シャスタ山 (米国)
・富士山 (日本)
・マチュピチュ (ペルー)
・シナイ山 (エジプト)
・チョモランマ / 英名エベレスト (ネパール)
・キリマンジャロ (タンザニア)
・セドナ (米国)


とのことです。

・・・・・セドナ?

セドナってのは聞いたことがないです。

調べてみると、米国のアリゾナ州にある場所だそうで、 Wikipedia には下のようにあります。


セドナ (アリゾナ州)

Bell_Rock.JPG

1876年に白人が初めて入植。

古くからネイティブ・アメリカンの聖地とされ、近年ではボルテックスと呼ばれるパワースポットが点在する"癒しの町"として人気があり、年間に約400万人の観光客が訪れる観光地・保養地となっている。



という感じで、ネイティブアメリカンの聖地だそうです。

しかし、上の Wikipedia の写真を見ても、特に聖なる山という感じはしなく、どうも釈然としなかったので、セドナの写真を見続けていましたら、わかりました。

ここも「雲」なんです。

セドナも、富士山やシャスタ山同様、「雲の力」で神秘感が漂うようです。
特に、雲と夕焼けの組み合わせはものすごい。

下の写真は、こちらのページにあったセドナの夕陽の光景です。

sedona-sunset-colorful.jpg


そして、実は、これらの雲を作り出しているのは、「宇宙線」なんです。このことは、ほぼ確定していて、CERN などの研究はかなり進んでいることを過去記事でご紹介したことがあります。


「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 In Deep 2011年08月26日


なので、セドナやシャスタ山の光景などを見ていますと、宇宙線(雲)と太陽の組み合わせが、視覚として私たち人類に神秘体験(あるいは、夢やロマン)を与えてくれていることを感じます。


聖山といえば、1970年代の映画にアレハンドロ・ホドロフスキーという人が監督した『ホーリー・マウンテン』(聖なる山)というメキシコ映画化があります。私は好きで、今でもビデオを持っています。

この映画には、公開国によりいろいろなデザインのポスターがありましたが、下のようなものもありました。

holly_mountain_poster.gif


ポスターの後ろにあるのが聖なる山で、真ん中の黒い人が映画の主人公で、その心臓は燃えていて中に目玉があります。

そして、周囲で燃えているのは「お札」です。

これらはすべて映画に出てくるシーンでもあります。




▲ 映画「ホーリー・マウンテン」より。この映画の中の社会で作られているすべてのキリスト像が「自分をモデルにして作られていた」ことがわかり絶叫する主人公の青年。この後、この青年は一体のキリスト像と共に聖なる山を目指します。


というわけで、本題がわからなくなってきましたが、本当は今日は、昨日海外メディアで一斉に報道されていた「中国の雲」のニュースをご紹介しようと思ったのでした。

報道では「キノコ雲」と紹介されていましたが、何となく「終末感が強い雲」でしたので、タイトルで「終末雲」としてみました。


中国人は世界で一番「この世の終わり」を信じている国民ですので、この雲を見て、多くの人々がいろいろ感じたようです。この「中国人は世界で一番この世の終わりを信じている」というのは過去記事にそのデータがあります。

「この世の終わり」に関して米国の調査会社が21カ国で行った国際調査のデータ
 In Deep 2012年05月03日



▲ 上記 In Deep 記事に掲載したアメリカの調査会社イプソス社のデータ。


「終わる」と思っている人たちの上に「終わりそうな雰囲気のもの」が出るというようなことなんでしょうか。

それではここからです。
本文自体は短いです。






 

Awesome mushroom storm cloud dominates skyline over Beijing and sparks fresh 'end-of-the-world' fears
Daily Mail (英国) 2012.06.18


壮絶なキノコ雲が北京の空を支配し、『この世の終わり』的な恐怖が人々の間に伝わった


この時に「核戦争が起きた」と言われても、私たち素人には一瞬それがウソだとは気づかないかもしれない。

それほど、壮絶な形状のキノコ雲が中国の首都・北京の上空に出現したのだ。

幸いなことに、これは核戦争ではなく、単なる自然現象だった。



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▲ 6月14日に現れたこの雲を北京の住民たちは困惑した表情で眺めた。


しかし、核戦争ではなくとも、これが「アルマゲドンのシグナルなのでは」と考える中国人もいたという。さらに、時間の経過と共に、雲の中には落雷の光の閃光が走り、終末的な感覚をもたらした。


beijing-3.jpg

▲ 左にある小さな黒い点は飛行機。


この雲は巨大な積乱雲がと垂直な雲と合わさっていると考えられるという。