2012年07月03日



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真実の月の色: NASA の公式資料から見える本当の月の光景



(訳者注) 昨日の記事で、米国の大規模停電によりコードレッド(非常事態)下で業務していた NASA は本日、通常業務(コードブルー)に戻りました。

今回はその NASA とも関係する話です。

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月の色が気になってきた最近


私たちがよく目にする月の写真や、あるいは漠然とイメージする「月の色」というのは、下のような感じではないでしょうか。

1-moon-mono.jpeg


なんというのか、いつのまにやら「完全なモノクロとしての月」というイメージが私たちの中にはできあがっている感じがあります。

しかし、実際には月の色は下のような「感じ」のものだとされています。

これはオカルトだとか陰謀論だとか、そういうものとは関係なく、光の反射の問題の話です。

2-moon-color.jpg


上のカラーの月の写真は、普通の天文写真のサイト(Russell Croman Astrophotography)からのもので、色の差異は強調されていますが、このような色の差はあるようです。

このように月に色がついて見える理由については、一般的には「月に色があるから」ではなく、光の反射によって発生すると説明されています。

たとえば、「月の真実の色」と題されたページではそれに関して、以下のような科学的な説明がなされています。翻訳します。


The Moon's True Colors

月の真実の色

MoonTrueColors-Medium.jpg

月の表面の大部分に色はないが、表面の化学組成の違いがあるため、反射される光から生じるわずかな色の変化がある。右の写真は、その色の差異をデジタルで強化したもので、実際にここまでの色があるわけではない。

月面の白い高地の部分は、シリコン、カルシウム、そして、アルミニウムから成る鉱物からなっている。

外皮の隙間は溶岩が低地のクレーターに流れ、それは「月の海」を作り、その溶岩が冷やされた玄武岩は、鉄とチタンを豊富に含んでいる。それは赤く反射する。



という説明で、つまり、

月の表面には色はないが、光の反射により色があるように見える

ということのようです。

なので、モノクロの月で正しいと「されて」います。


考えてみれば、私なども生まれてからずっと「モノクロの月の写真」ばかり見続けてきたせいもあるのでしょうが、「月面に色はない」(白黒)と普通に信じていたりしたわけなのでした。


そんな中、先日、米国の BBS の見出しを眺めていましたら、「月の色の真実の映画」というのものがありましたので見てみましたら、アマチュア天文家が自分の望遠鏡で撮影した月面の映像を自主映画的に公開するというもののようでした。

映画は「 CELESTIAL 」というもので、予告編が YouTube にありますが、この映画を紹介するのが目的ではないですので、ご興味のある方は上のリンクからどうぞ。

その予告編から音楽とかキャッチを除いたものが下の映像です。




米国などでは、「月の真実」というとすぐに陰謀論と結びついてしまうのですが、私は陰謀論のほうには興味がなく、「月の色」に興味があります。


その理由については、わりと頻繁に月や太陽などのことについて書くことが多かったせいというのもありますし、それに加えて、最近の月の色についてのいろいろを見ていると、

月と水星は似た色をしているかもしれない

と思ったのです。
これは今回の月の話とは関係ない話になるのですけれど、少し書かせていただきます。


月と水星が似ていてもおかしくない理由とは


過去記事の、

水星の真実: 探査機メッセンジャーの撮影で水星の「何か」がわかるかもしれない
 In Deep 2012年03月24日

の中で、NASA の水星探査機メッセンジャーが送信してきた水星の写真の解析により、水星はそれまで想像していた惑星とは違うということがわかりはじめてきたという記事をご紹介しました。

下の写真がその時のもので、右の色のついているものが NASA が「真実の色に近く」構築した疑似カラー写真です。




水星が、モノクロの「死んだ惑星」どころか、極めて色彩豊かな惑星であることがわかり始めています。

おもしろいのは、続いて書いた翻訳記事の中で、水星の写真を解析した米国マサチューセッツ工科大学のマリア・ズベール博士という人が、

「水星は月と似た星ではなかった」

と言っている点です。

これはどういう意味かというと、それまで、水星という惑星は月のように岩ばかりの「モノクロの星」、あるいは、「死んだ星」だとされてきたのですが、そうではなく、色彩豊かな「奇妙な星だ」ということがわかったというものでした。

これの何がおもしろいかというと、「もし月に色があるなら」ということでいうと、逆の意味で

「水星は月と似た星だった」

と言えるからです。「どちらも色彩豊かな星だ」という意味で。

どうしてこんなことが大事なのかというと、これは In Deep でたまに出てくる概念の流れで、一言で説明できることではないのですが、エメラルド・タブレットなど中世神秘学から東洋の思想に至るまで、どうも「水星というものの偉大さが際立っている」のです。

場合によっては、水星は、太陽よりも大きな存在であることが示されたりします。

過去記事としては、

突如スポットを浴び始めた「水星」(西洋神秘学では最重要惑星)
 In Deep 2011年10月01日

や、あるいは、

ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなもの
 In Deep 2012年04月08日

という記事には、エメラルド・タブレットの図版の部分を拡大したものを掲載しています。




ここには、

> 薔薇十字の概念では、世界という存在は、「月と太陽の奇跡を水星が完成させる」ということになっているようです。


というキャプションがついています。「世界を完成させるのは水星」というのが中世オカルトの基本概念だと知るに至った次第です。


まあ、過去記事にそういうものがあったということで、今回は水星に関してはこれ以上深入りはしません。


いずれにしても、その水星のほうは色彩豊かでありそうなことがわかりつつあるのですが、「月」に関しては、 今ひとつわかりません。

NASA の写真、たとえば、アポロが月面着陸した時の月面の写真を見ても、なんだか色はなさそうだし・・・と思っていたのですが、その NASA の公開しているデータ自体に「月の色の真実が含まれている」ことを最近知りましたので、今回はそのことを書いてみたいと思います。



アポロ10号のデブリーフィング(状況報告書)と写真から見え隠れする月の色


アポロ10号というのは 1969年5月に打ち上げられた NASA の有人飛行機で、月面着陸のための最終リハーサルの飛行でした。

通常に公開されている写真を見てもなかなか美しいもので、Wikipedia にも何枚か写真が載せられています。

下の写真は、月面に向かう司令船「チャーリー・ブラウン」。この際のアポロ船には漫画スヌーピーからネーミングしていて、月面着立船(着陸はしていない)には「スヌーピー」と名付けられています。

Apollo_10_command_module.jpg


このアポロ10号のミッション後に作成された状況報告書が NASA のデーベースで公開されていて、 PDF ですのでどなたでもご覧になれます。下のリンクに現物があります。

Bellcomm Apollo 10 Photo Debriefing

appolo-10-1969.png

書類には 1969年6月12日の日付けが見えます。

この中に「 The lunar maria were described as brown (月の海たちは茶色)」から始まる、月の上空から見た「月の色」に関しての描写が比較的長く続きます。

その部分を以下に翻訳します。

「晴れの海」とか「静かの海」とかの名称は、月の海と呼ばれるそれぞれの盆地に付けられた名称です。


月の海々は、高い角度からは茶色に見える。そして、明暗の境界線のあたりでは、灰色がかった茶色に見える。

晴れの海にある斑点は、淡い茶色と淡黄色で構成されているようだ。これは、ダークブラウンの静かの海とは違う色の構成だ。月の高地の色は淡黄色だ。

黄褐色の偏光は、月の海の素材である茶色に由来すると思われる。新しいクレーターは、青白い白とジェットブラックのような真っ黒な色との組み合わせになっている。

今、私たちがいる暗い側の月面は、地球から照らされて、まるでクリスマスツリーのように見える。




これを読むと、月はモノクロというより、茶色や黄色が主体となっていて、そこに青や白や黒も見えるというもののようです。少なくとも、アポロ10号の乗務員が見た月は「モノクロではなかった」ことがうかがえます。

また、「月面はまるでクリスマスツリーのように見える」というのもいろいろと考えされられますが、このあたり、「地球から照らされて」という部分と合わせて、簡単に片付けるところでもなさそうですので、今回は、この問題にはふれずに月の色に絞って進めます。


それと、貴重な写真もあります
これもやはり NASA のデータベースにあるものなのですが、そこにあるアポロ17号の写真資料から月面の色がある程度、推察できます。



月面着陸した乗務員たちが見ていた「色」


アポロ17号といわれても、アポロ計画も11号以降となると、どれがどれだかよくわからないので、 Wikipedia を見てみます。


アポロ17号は、アメリカ航空宇宙局によるアポロ計画における第11番目の有人飛行ミッション、第6番目の月面着陸ミッションであり、アポロ計画最後のミッションである。



1972年におこなわれたこのミッションが最後の月面着陸ミッションとなってしまったようですが、このミッションが実に有益な資料を残してくれたのです。このアポロ17号ミッションの写真で「月面の本当の色」がわかったのですから。


NASA にはアポロ17号のミッションの記録と、撮影した写真を多分すべて公開しているサイトがあります。


APOLLO 17


上のサイトにこちらの写真があります。

nasa-a17-01.jpg


アポロ17号で月面に着陸したのは上記 Wikipedia によりますと、船長のユージン・サーナンと月着陸船操縦士のハリソン・シュミットの二人だったようです。このふたりが、今のところ「最後に月面に立った人類のふたり」ということになるようです。

上の写真がそのふたりのうちのどちらかわからないですが、月面着陸した人のヘルメットのガラス面に注目して下さい。そこに写っている周囲の光景についてです。


a-17-02.jpg


それほど説明は要らないと思うのですが、この地表の色はいわゆる茶色であり、モノクロではありません。

ちょっと調べてみると、この色に関しては様々に検証されていたようですが、アメリカ国旗の色、そして、飛行士の右肩にある NASA のロゴの色から、この色がかなり本物の色に近いことは間違いないと思われます。


nasa-logo.jpg

▲ 上の写真の飛行士の右肩にある NASA のロゴ。ほぼ実際の色と同じです。


このふたりの降り立った場所だけが「偶然、茶色だった」ということはあるかもしれないですが、しかし、「自然現象としての茶色」にはかなり重大な意味があるのかもしれません。

そういえば、過去記事の、

アームストロング船長の失敗
 In Deep 2012年04月05日

という記事で、やはり NASA のデータ資料室にある「アポロ11号で月面着陸した際のアームストロング船長の写真」に「変なものがうつっている」というものをご紹介したことがあります。

下の写真です。

a11-armstrong.jpg


上の写真の左上に下のようなものが写っています。



私にはこれが植物に見えたのですが、今回のアポロ17号の「茶色の大地」の写真と組み合わせて考えてみると、「月の表面の真実」というものに関して、少し今までと違ったものとなる可能性もあるのかもしれません。

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