2012年07月09日



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アメリカとイギリスで「対極の気候」を迎えた2012年の夏



そして、異常に懸念され始めている食糧価格の高騰と食糧危機


us-summer-01.jpg

▲ ミズーリ州セントルイスの6月28日のハイウェイの電光掲示板。表示されている「華氏 109度」は、摂氏で約 43度。これは当地としての最高記録。
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(訳者注) 今回はまた「天候」のことなんですれど、昨日、途中まで書いていた時に、ロシアで「大洪水」の報道などがあり、その関係のニュースなどを見ているうちに昨日はアップできませんでした。本題とは関係ないですが、その洪水のことについて少し書かせていただきます。


世界中で頻発する「終末的な」と形容される大洪水


今、世界中で洪水がものすごくて、特に、ロシア、中国、インドなどのものは、海外のニュースの見出しに「カタストロフ的な」とか、「聖書の予言のような」というような形容がつくことも多いです。

それぞれの日本語の報道やブログなどをリンクしておきます。




なお、ロシアの洪水は被害の全貌が明らかになったというわけでもないですし、インドの洪水はいまだ進行中のようですが、ロシアとインドの洪水を、現地などでの報道から動画に短く編集してみました。

ロシアとインドの洪水




ちなみに、報道によりますと、プーチン大統領は7月9日を「喪の日」とする大統領令に署名したそうです。


ロシアの洪水では、「5ヶ月分の雨量の雨が一日で降った」という報道記事も目にしました。正確な数値はともかく壮絶な豪雨での洪水だったようです。

日本でも、西日本などで次々と、観測史上最高の雨量というようなものを記録し続けている現状を見ると、この「洪水」という自然災害は今後も大きな存在となってくるような気がします。


この洪水というのは、たとえば、それは聖書に出てくるからとか、そういうことではなくとも、「水で」ということがあります。そこに一種の意味性も感じるのですが、しかし、実際に洪水被害に遭われている方もいる中でそのあたりはうまく書けないです。

しかし、世の中では相変わらず地震などは大きな話題となっても、「洪水の予測」というものに関してはあまり大きな話とはならないようです。

私は3年くらい前に、「世界は本格的な洪水に見舞われるのかも」というようなことを当時の「クレアなひととき」に書いたことがあって、なんかいろいろと準備(笑)していたこともあったのですが、今はもう何もしていません。


それと、食糧価格と食糧危機
これもかなりマズイ状況に見えます。

下のグラフは、7月6日までの米国での、小麦、トウモロコシ、大豆の先物の価格のグラフなんですが、揃って、「市場最高値」をうかがっています。


food-2012.png

シカゴ商品取引所小麦・トウモロコシ・大豆先物相場の推移より。


そして、今後も、米国の未曾有の暑さからの干ばつの状況に加えて、世界各地の荒れた天気からの「不作」というものからの悪化はあり得るとも言われています。それがこの高値とも関係しているようです。

また、中国が市場で大量に穀物を買っているということが言われていて、中国が本格的に食糧を「他から買い始める」ということになると、本当に大変かもなあ、とは思います。

もちろん、これはただちに食糧価格や、食糧危機に直結する話ではありません。
しかし、ただちに改善するというようなものでもないような気もします。

さて、これらは前振りでした。
ここから本題です。



灼熱のアメリカと、秋まで雨と低温が予測されているイギリス


先月の米国の高温に関しての記事、

太陽活動が弱くなる中で「異常な高温」 を記録し続けるアメリカ
 In Deep 2012年06月29日

では、6月の第3週あたりに「全米各地の 1000地点において観測史上の高温記録を塗り替える」というようなことになっていることをご紹介したのですが、7月5日の報道によりますと、結局、アメリカでは、「6月だけで 3,215カ所で最高記憶の観測史上の記録を塗り替えた」そうです。


アメリカの高温はあまり収まっていないようで、下の気温分布は、7月8日の最高気温です。

hi6_440x297.jpg


米国の気温は「華氏」という単位で表示されますが、華氏で高温を見る場合には、大ざっぱに


・華氏 90度で、摂氏32度
・華氏 100度で、摂氏 38度



などを目安にするとよろしいかと思います。

つまり、華氏表示で「100度」を越えると、日本の真夏でもあまり見られない猛暑ということになります。

気温が高いだけではなく、天候も極めて不安定のようで、先日、北東部を嵐が襲って数百万戸が停電したアメリカですが、毎日のようにストームがどこかで吹き荒れているようです。

そんな中、米国の災害系ブログ「エクスティンクション・プロトコル」を見てみましたら、下のようなふたつの記事が並んでいました。

us-uk.jpg

これは、


・アメリカのうだるような熱波が 30人の命を奪った。

・イギリスの予報官は、今年の夏を『記録上で最悪の天候の夏』と言う。



と並んでいるのですが、アメリカの暑さは上に欠いた通りなんですが、イギリスは何かというと、「記録的に雨が多くて寒い夏」としての「最悪の夏」ということのようなんです。


英国のその記事をご紹介します。
ニュースのタイトルは、「イギリスは9月まではひたすら雨でしょう」。




IT WILL RAIN 'TIL SEPTEMBER
EXPRESS (英国) 2012.07.07


イギリスは9月まで雨でしょう


uk-2012-summer.jpeg


イギリスは、天候予測の上では「夏は終わった」といっても差し支えないようだ。

オリンピックも近い中、イギリス気象庁は、今年の7月から8月にかけての「最悪の夏」の天候予測を発表した。6月は雨の多い月だったが、それを上回る可能性を示唆している。

英国中部、特にヨークシャーとウェールズ地方では、続いた豪雨により河川が極端に増水しており、先日の洪水警報に続き、イギリス環境庁は「生命を脅かすほどの大きな洪水が発生する可能性がある」としている。

予報官は、7月6日に、英国中部を中心に51カ所で洪水警報を発令し 135カ所で洪水注意報を発令した。


イギリスのこのひどい天候はいつまで続くのだろうか?

その答えは、気象庁によれば、「8月まで続くと考えられる」ということだ。英国気象庁のスポークスマンは、以下のように述べた。

「暑くてカンカン照りのような晴れた夏の日はあまりないかもしれません。今年の夏は、英国で気象観測が始まって以来、最悪の夏になりそうです」。


また、気象予報士のポール・ナイトリー氏は以下のように言う。

「この国の歴史で最悪の夏になるかもしれません。多分、湿って寒い日が続くと思われます。少なくとも、現時点で今年のイギリスの夏は史上最悪です」。


オリンピックの開催日ばどうなるだろうか?

ナイトリー氏によれば、「オリンピックの最初の2日間は非常に湿った天候だと思います。残りの日もあまり安定しそうにはありません」。





(訳者注) この記事を訳していて、「オリンビック?」と思ったのですが、そういえば、今回のオリンピックはロンドンだったですね。

オリンピックには子どもの頃からまったく興味がなく、ここ 20年くらいはテレビで見たこともないので、いつも「いつどこで」というのがわかりませんが、ロンドンオリンピックはもうじきなのだそうです。

頑張れニッポン(いい加減な応援かよ)。


それにしても、米国猛暑で、イギリスは今年は寒い夏のようです。

日本は・・・どちらですかね。

暑さのニガテな私個人としては、猛暑は勘弁してほいいですが、涼しい夏というのも農作などの面ではいいことばかりではないですしね。難しいです。

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