2012年07月15日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




地球の上空では光のフラッシュが永遠に続いていて、私たちはその下にいる



今日、海外で「光」についてのニュースをふたつ見ました。

ひとつは、英国のデイリーメールで報道された「カリフォルニアの海の上の青い光」。

こちらです。

blue-01.jpg


これは、報道の説明では「プランクトンが光っている」のだそうです。

要するに「生物の放つ自然現象」ということなんですが、生き物から出る光という範疇を越えている感じがして、見入っていました。ちなみに昼間は「赤く見える」のだそう。


さて、もうひとつのほうが本題なのですが、NASA の観測衛星が、地球上空で捕らえた「光」の話題です。
下の写真です。

sprite-light.jpg


この写真の中央右よりに明るい光があり、その横に「赤い光」が写っているのがおわかりでしょうか。

拡大したものがこちらです。

sprite-02.jpg


この赤い光は In Deep の過去記事に出てきた「スプライト」(「空の妖精」の意味)と呼ばれる高層大気の珍しい光の現象なんです。

空の赤い妖精「スプライト」
 In Deep 2011年08月29日



▲ 2011年8月27日にチェコで撮影されたスプライト。光る時間が0コンマ数秒以下なので、このようにきれいに撮影されることは大変に珍しいものだそう。高さは 20キロから 30キロくらいある巨大な光の現象です。


これは「1000分の1秒から0.1秒ほどの短い時間だけ赤く光る」現象で、上の過去記事に下のようにあります。


面白いのは、このスプライトは、1989年までは「存在自体が科学界では信じられていなかった」ものなのだそうで、それが信じられるようになったのはほんの 20年ほど前のことでした。そして、今では「存在する現象」ということになっています。



ということで、これは原因も発生理由も解明されておらず、「存在だけ確認されている光の現象」で、少し前までは「伝説」だと思われていたものです。

上空の 30キロか ら100キロくらいの高層大気には「まだ解明されていないけれど、見える光」の現象は数多くあり、下の表がその一部です。



▲ 東北大学・福西研究室によるスプライト、ジェット、エルブスの想像図。東北電力・電気と科学の広場より。


そして、私は今回の NASA が発表した動画を見て、初めて「地球の表面は光でフラッシュし続けている」ということを知りました。


光の多くは雷などなのかもしれないですが、多くの光が瞬間的に明るくなり、また消えていることの連続が存在していることがわかります。

その NASA が YouTube にアップした動画をぜひ見ていただきたいと思います。
時間も30秒ほどですので、それほど負担にならないと思います。


宇宙ステーションから撮影した東南アジア上空の光




上の動画も置かれている NASA のThe Gateway to Astronaut Photography of Earth (地球上空からの写真)というページには、他のいろいろな地域の動画があります。

そのうちの3枚を貼っておきます。

・中央アフリカ上空

africa.jpg



・カザフスタン上空

kaz.jpg



・日本海からフィリピンにかけて

japan.jpg


地球の上空は、いつでも「光だらけ」であることがわかります。

そして、私たちはこれらの光の下に生きています。


というわけで、その NASA の記事をご紹介します。




Elusive Sprite Captured from the International Space Station
NASA 地球観測ニュース 2012.07.10


撮影の難しい「スプライト」の光を国際宇宙ステーションから撮影


スプライト(妖精)という神秘的な名称を与えられた現象は、以前はその光景をとらえることが大変だった。この「赤い妖精」は、上空80キロメートル程度の場所で発生する赤い色のフラッシュ現象だ。

垂直の、長いひげのように見えるこの放電は、その地点からさらに 上空 20キロから 30キロ程度、上に広がっていると思われる。そして、この現象は雷雨と稲妻と関係している。

下の写真は、ミャンマー中央部からマレーシアに渡る上空を、国際宇宙ステーションから撮影した際に写ったスプライトだ。

2012年4月30日13時41秒から13時47秒までの間の静止画像に写った。


ISS.jpg


スプライトの存在が確認される以前は、パイロットたちからの口頭での報告だけがあり、科学者たちはその存在を認めなかった。科学者たちがスプライトの存在を正式に認めたのは 1990年代になってからのことだった。

スプライトが最初に写真に撮影されたのは 1989年のことで、飛行機から偶然に撮影された。その後 1990年に、スペースシャトルの搭乗員がスプライトの写真の撮影に成功した。

スプライトは地上からでも雷雨の際などに撮影できる可能性がある。





[光]の関連記事:

「光の十字架」に関する2つの話
2011年02月13日



『光の洪水』: 国際宇宙ステーションから撮影されたラヴジョイ彗星の奇跡的な映像
2011年12月24日



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