2012年07月20日



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経験則が通用しない今の自然界: 米国で頻発する離岸流



rip_current_120611_wg.jpg

▲ 6月18日の米国ABCニュースより。突然、浅瀬で離岸流が発生して水泳客が巻き込まれるケースが続発しているという報道。
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(訳者注) ちょっと短い記事なんですが、暑い日が続いたこともあり(今日は関東は突然寒くなりましたが)、海などに行かれる方も多いと思います。

実は、私も昨日から子どもが夏休みに入り、いろいろなところを回ったりしていて、まあ、日帰りがほとんどですが、海のほうにも行く予定です。

さて、海はもともと危険が多いということは誰でも認識しているのですが、しかし、「経験則」というものがあり、「このあたりなら大丈夫だ」というような判断んを基準に海で、子どもたちなどと遊んだりすると思われます。

下のスクリーンショットは、あるキーワードでのニュース検索で、そのキーワードは「 Rip Current (リップ・カレント)」という英単語なんですが、ズラーッとそれに関しての事故などに関してのニュースが並んでいます。


rip-currents-01.jpg


この「リップカレント」は、日本語では「離岸流」と呼ばれているもので、 Wikipedia の「離岸流による事故」の説明を抜粋しますと、


離岸流による事故

遠浅の海岸を中心に発生しやすいため、海水浴客が知らず知らずに巻き込まれ、沖合に流され事故となるケースがある。

離岸流の速さは秒速1mを超えることもあるとされており、巻き込まれたら流れに逆らって波打ち際へ戻ることはまず不可能で、離岸流に逆らって泳ぎ切ることは、水泳のオリンピック選手でも困難と言われている。



簡単にいうと、普通の海水浴場などで泳いでいて、「突然、強い流れで沖合に流されてしまう」ということが起きるのです。

この流れは強力に強くて、どんなに泳ぎの上手な人でも、それに逆らって泳ぐことはできません。昔の椎名誠さんのエッセイか何かで、椎名誠さんがイラストレーターの沢野ひとしさんと泳いでいた時に、突然、この流れに巻き込まれ沖合まで流されていった話が書かれていたことがありますが、それはそれはもうものすごい流れで、泳ぎのプロといえるふたりも「死」を覚悟したそうです。

このふたりの場合、かなり沖合まで流された後に、「ふとその流れが消えた時」があり、その瞬間にそこから泳いで脱出したと書かれてありました。


この「離岸流」が、今、アメリカの海岸のいたるところで、ものすごい数が発生しているのです。

実際に先月から、多数の死者が出ており、それも子どもだけではありません。

泳ぎの経験達者な人たちや、サーファーなども離岸流の犠牲になったりしています。「経験のある人たちが事故に巻き込まれる」ということは、その経験が「通用しない自然現象」として現れているということです。

これは、最近の日本での高齢者などの山の事故にも通じることで、最近の山の事故では、遭難する方々は初心者だけではありません。かなりのプロの方も事故に遭っています、

すなわち「経験則が自然に対して通用しなくなっている」ということが言えるのかも知れません。

日本ではまだ離岸流の報道は特にないのかもしれないですが、「突然変わる自然」というものを最近の天候などでも私たちは見ています。

なので、ご注意というか、ご留意下さい。


それでも、せっかくの夏。

できるだけ自然の中にはいたいですし、今の私の家などは数キロ歩けば、広大なお茶畑が拡がり草と木だけになるような場所でもあります。

なので、私も気をつけながら、夏は(あんまり暑くない日は)自然を見てようかなと思います。

昨日の米国ノースカロライナのニュースをご紹介しておきます。
有数の海水浴ビーチで、毎日、何十人も人々が離岸流で流されて救助されているという報道です。

「わたしは大丈夫」と言っていた多くの人がレスキューに救出されています。




Dozens rescued from rip currents in Carolina Beach
wway (米国) 2012.07.19

カロライナのビーチで日々、多くの人々が救助されている


cb3_0.jpg


ノースカロライナのビーチにはこの夏、多くの人々が訪れている。しかし、離岸流が大きな脅威として海水浴客やサーファーたちを脅かし続けている。

この数日間かんだけで、数十人が離岸流に巻き込まれ、救出されている。

カロライナビーチで離岸流に巻き込まれ、救出されたある男性はこのように言う。

「この日は天気もとてもよく、水泳に最高の条件だったんだ」。


しかし、天気はよくても、この週末は離岸流が多数発生していて、泳ぐことには適した条件とは言えなかった。

レスキューチームによると、7月17日の一日だけでも 40人の水泳客が離岸流に巻き込まれて救助されたという。

離岸流は干潮の前後2時間がもっちも危険だというが、頻発している現状では十分に注意してほしいと、レスキュー担当者は述べた。





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