2012年07月22日



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生物学者も識別できない大量の「謎の生き物」に侵略されているオアフ島の海岸



kan-oahu-1.jpg

▲ ハワイのオアフ島の南海岸に「数百万」単位で展開している謎のカニ系生物。本記事に動画もあります。
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(訳者注) 夏休み前から子どもと「7月中に、海と山と水族館に行く」という約束をしていて、その「海」のほうを履行しています。

そんなわけで、今、海のほうにいます。

江ノ電のあたり、つまり湘南とか江の島のあたりをうろうろとしていますが、このあたりに来たのも下手すると 20年ぶりくらいです。突然気温が下がって、海辺にもあまり人がおらず、暇をもてあましている海の家で働いている女の子(「鉄拳」のアリサ・ボスコノビッチと同じ髪の色とヘアスタイルをしていた)から「最近の海事情」などを聞いたりしていました。


alisa.jpg

▲ アリサ・ボスコノビッチ。「鉄拳」というのはもともとゲームですが、私はこのゲームをしたことは一度もありません。しかし、ある事情から、最近このアリサにハマッています。


そのあたりの話はともかく、昨日、子どもと江の島の水族館に入ったんですが、思ったよりも面白い場所で、そのひとつが、クラゲファンタジーホールという展示場でした。

ちょっとそのことを書いておきます。



外部のコントロールのみで動いているように見える生き物たちに囲まれて


江の島水族館のクラゲファンタジーホールというのは、ひとつの部屋がすべてクラゲの展示となっていて、水族館のサイトの説明をお借りすると、


クラゲの体内をイメージさせる半ドーム式の空間に、約1〜26トンまでの大小9つの水槽と、小窓型の6つの小さな水槽を配置しています。
常時約15種類のクラゲを公開しています。



とのことなんですが、クラゲというのはもうなんかスゴイ

間近で見ると、「本当にいわゆる生命なのか?」という想いが湧くのですね。

たとえば、昆虫でも、あるいは単細胞生物みたいな生き物でも、それなりに体内のシステムや、行動のための神経系統やその伝達系統というものは、なんとなく理解できるのですが、クラゲにはそれが感じられない。

クラゲファンタジーホールに入るとデカイ水槽にクラゲたちがいます。
正面の大きな水槽には下のがウネ〜ッと漂っています。

kurag-1.jpg


その隣あたりにはこんな赤いのとかがいます。

kurag-2.jpeg


クラゲはどの種類も半透明かそれに近いので、体の内部も見えるのですが、「生物として必要があって機能していそうな部分が見えない」ということがあるのです。

上の赤いのなんて、他のクラゲと尾の部分が絡みついたままになっているものもいれば、「自分の尾が絡み合ったまま」になっているものもいます。


しかし、いずれにしても、こういうクラゲの状態を見ていると、クラゲという生物は「完全に外部の力のコントロール下にあるのでは」と思わざるを得ない部分があります。

その「外部のチカラ」というのが何なのか自分でも書いていてよくわかりませんが、過去記事でもとりあげたことがありましたが、クラゲはよく発電所などに大量に流入して、使用できなくさせることがあります。ああいうのも、波のチカラだけでは考えられない部分はありそうです(波だけの影響なら他の小型海洋生物や海草や海のゴミなども同様に流入するはずですが、報道されるのはいつもクラゲばかり)。

最近の日本の原発でもありましたが(クラゲ押し寄せ、関電ピンチ 火力発電所の出力落ちる(朝日新聞))、 In Deep の過去記事は 2011年の夏にスコットランドでクラゲが原発を停止させたニュースです。


クラゲの大群がスコットランドの原子力発電所を運行停止に追い込む
 In Deep 2011年07月01日


ちなみに、その江の島水族館のクラゲホールには次のような掲示がありました。

kura-03.jpg




クラゲは、10億年も昔の地球上に現れました。

無心の命のようなクラゲに、わたしたちの祖先は心ひかれたのでしょう。海月・水母・久羅下とさまざまに書かれ、日本最古の書物「古事記」(こじき)にも登場しているのです。

命の誕生の不思議、生きるために必要なこと、死なないためにすべきこと。
わたしたちに大切なさまざまなことを、きっと発見できるはずです。




と書かれてあります。

この中の「生きるために必要なこと」はともかく、「死なないためにすべきこと」という表現に多少の引っかかりを感じつつも、「クラゲって古事記に出てんのかよ」と、急に凶暴な気分になり(どうしてだよ)、その部分を確かめてみましたら、冒頭に登場するようです。

ちなみに、古事記が書かれたのは 712年ということですので、今から1300年ほど前のことのようで、クラゲの誕生した10億年前と比較すると、「つい最近」のことです。

古事記の冒頭の「原文」は、古事記の概要によりますと、


天地初發之時於高天原成神名天之御中主神

次高御産巣日神次神産巣日神此三柱神者並獨神成坐而隠身也次國稚如浮脂而久羅下那州多陀用弊流之時

如葦牙因萌騰之物而成神名宇摩志阿斯訶備比古遅神

次天之常立神

此二柱神亦獨神成坐而隠身成上件五柱神者別天神



だそうです。
わかる部分がひとつもありません。

しかし、関係ない話ですが、こういうのを見ていると、「ひらがなやカタカナ」というものの発明が日本語にとって、どれだけ大事なことだったかわかります。漢字だけでは、情感を伝えることが難しいことがわかるのです。

多分、カナは便宜上という以上に、「人間(あるいは日本人)」の感情を表現するために必要で生まれた(か、あるいはもともと存在していた)のだとつくづく思います。


さて、上の古事記の冒頭の現代訳は大体、下のようになるようです。


天と地はまだはっきりせず、水に浮いた油のように、海に浮かぶクラゲのように、漂っていました。そしてそのあとに、天地を動かし、国を固め、万物を生み出し、この世をみえる形に現す働きの神として、男神である伊邪那岐神(いざなぎのかみ)と、女神である伊邪那美神(いざなみのみこと)が生まれました。



というようなことになっているようで、「海に浮かぶクラゲのように、漂っていました」の部分は、「久羅下」と暴走族風に表記されているのがクラゲの部分のようで、上記の漢字の難文では「次國稚如二浮脂一而、久羅下那州多陀用弊流之時」という部分が、そこに該当するようです。

しかし、「クラゲのような」という比喩として書かれているということは、この時代(1300年前)の人はクラゲの生態を認識していたようです。



そんなわけで、クラゲの不思議を改めて実物を見て想った「寒い夏の日」でしたが、海関係の話ということで、久しぶりに「生き物ミステリー」の海外のニュースをご紹介したいと思います。

不思議な生物に侵略されているハワイのオアフ島海岸」についての報道です。

下の生き物がその写真で、現在、オアフ島の海岸に数百万単位で見受けられるそうです。

oahu-01.jpg


カニなどの幼生のような形をしているようですが、ハワイの生物学者も今のところ、これが何という種かわからないとのこと。色は写真では茶色に見えますが、紫色に近いようです。

ハワイのニュースでわりと大きく取り上げられています。ローカルTVニュースからですので、内容はその文字の部分ですが、ニュースからその「生き物の部分」の映像だけをピックアップして繋げておきます。




O'ahu's south shores invaded by mysterious creature
KHON2 (米国/ハワイ) 2012.07.17


謎の生き物に侵略されているオアフ島のビーチ





オアフ島の南海岸が謎の生き物の「侵略」を受けている。
住人たちも、生物学者たちも、この生物を見たのはこれが初めてだと語る。

毎日、このあたりの海岸を歩く住民のブルース・クワナさんは「これまでこんなものを見たことはないです」と言う。やはりこの近辺に住むソーニャ・レイクさんは、「本当に奇妙です。小さなベリーみたいにも見えます。手にとって見ると6本の脚があるように見えます」と述べた。

海岸をよく見ると、百万単位の数で、この生き物に埋め尽くされているように見受けられる。


oahu-02.jpg



生き物自体が小さなものなので、パッとみると見逃してしまうかもしれないが、よく見ると、海岸線のすべてにこの紫色の生き物が点在している。


レイクさんは「まるで架空のカニみたいです」と言った。

住民たちにはこの生き物の正体がわからないというが、では、専門家はどうなのだろう。

実はワイキキ水族館の生物学者たちも、この生き物については困惑しているという。

生物学者たちは今週、この「カニの侵略」の報告を受けていたが、この生物の種名は誰にもわからなかった。

これはカニの「幼生」であり、可能性としてはいくつかのものを考えられるので、もう2、3段階の成長ステージの後で、この生物の正体がわかるのではないかと言う。ただ、砂の上で見つけられた多くのこの生物はすでに死んでいるため、ワイキキ水族館ではこの生物の生体を保存しており、成長の様子を見ることにしている。

ワイキキ水族館の生物学者ノートン・チャン氏は次のように述べた。

「これがこのあたりの一般的な生物だとは思いませんが、非常に少ない例として、過去にこの海岸に入り込んだことがあります。しかし、これらがどこからやってきたのかはわかりませんし、これらが何を食べるのかもわかっていません。実際、海というのはまだ私たちの知らないことばかりなのです。そして、このような体験を含めたすべてが私たちの学習の場となっているのです」。





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