そして、やはり「惑星や銀河は瞬間的にできるものなのかもしれない」と思った朝

▲ 最近、「星の形成」について根本的な考えの見直しが求められる発見が相次いでいます。
上に「そして、やはり」と入れました通りに、以前、同じタイトルの記事を書いたことがあります。
・惑星や銀河は「瞬間的にできるものなのかもしれない」と思った朝
In Deep 2012年03月23日
という記事で、その中に、下のようなことを私は書いていました。
宇宙は、基本的に、磁力と宇宙線などの動き以外の物理的な動きはあまりない空間がえんえんと広がっているように思います。
でも、一方で、宇宙空間は、宇宙塵や各種の有機物などをはじめとした物質(あるいは放射線や宇宙線自体も物質)で満たされていることもまた事実で、それらが何かの物理的刺激によって化学的反応を起こすと、「瞬時にして」何かができるかもしれないと。
つまり、たとえば、地球なんかも「瞬間的にできる」。
もっといえば、銀河なんかも瞬時にできる。
今回ご紹介する「新たに観測された20万個の銀河」というニュースを読んで、観測技術の向上だけでは表せないすさまじさも感じ、あるいは、宇宙はどんどんと瞬時にできているのかもしれないと思ったりした次第です。
この時には、今年の3月に、欧州天文台が「 20万個の銀河」を新たに観測した際のニューリリースを見てそう思ったわけですが、今回は、 NASA が「太陽系にあるのと同じような天体が突然消えた」ことを確認したという極めて興味深いニュースが複数の米国メディアで報じられています。
これは、たとえば、私たちの太陽系の惑星などが「ある日突然消えてしまう」という可能性にも結びつくということ以上に、この衝撃的な発見は、従来の「惑星や恒星系や銀河系の形成への疑問」というものに結びついています。
私は「自分自身で」考えたことについては、そのまま自分の思想として簡単に染みついてしまう単純な人なので、上の「惑星は瞬間的にできるのかも」という記事を書いて以来、宇宙とは瞬間的に作られるものだと思っています。つまり、何億年とかかって作られるものではないのかもと。
まあ、「瞬間的に」とはいっても、物質の固体が伝播していく物理的な時間は必要かとも思われて、そのあたりは上の記事にも書きましたが、旧約聖書の「天地創造」のあたりを参考にするとわかりやすいのかなとも思っています。
すなわち、
1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
2日目 神は空(天)を作った。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、植物が出来た。
4日目 神は太陽と月と星を作った。
5日目 神は魚と鳥を作った。
6日目 神は獣と家畜と、神に似せた人を作った。
7日目 神は休んだ。
2日目 神は空(天)を作った。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、植物が出来た。
4日目 神は太陽と月と星を作った。
5日目 神は魚と鳥を作った。
6日目 神は獣と家畜と、神に似せた人を作った。
7日目 神は休んだ。
というものです。
7日間ですが、しかし7日間とはいっても、7日目は神様が休んでいるだけで、人ができるまで6日間。
そして、「空と大地」は3日目で完成しているので、まあ、大体、「3日で地球はできた」と感じらしいです。
上のを読んで改めて「おもしろい」と思ったのは、
> 4日目 神は太陽と月と星を作った。
の部分です。
「地球が先行して作られ、太陽と月は同時にあとから作られている」というあたりは、今年の日食あたりからずっと感じていた「月も太陽もどちらも地球の衛星としての役割を持っている」ということを後押ししてくれる概念っぽいです。
そのあたりのことは、過去記事の、
・消えていく私の中の「宇宙人」と、消えていく「母なる太陽」
In Deep 2012年03月23日
という記事の後半部分の「月と太陽を見ているうちに到達した疑問」という見だしのあたりから書かれています。
そこで書いたことは一言で書きますと、
「太陽も、月と同じような地球の衛星なのでは?」
という疑問です(というか、私自身は今は確信していますけれど)。
ただ、以前も書いていますけれど、私はこういうことを含めたすべての「私の書いていること」を他の方々に「そう考えてほしい」と思っているわけではないのです。
なぜかというと、「宇宙論は各自ひとりひとりが自分の内から出てくるものだけを信じるべき」だと私は強く思っているからです。
ちょっと前振りが長くなりますが、そのことについて書かせていただきます。

▲ 1900年くらい前(2世紀)の宇宙観。
誰でも「自分の宇宙観」を持つ日を願って
今の世の中の人たちは、わりと多くの人々が「同じような宇宙観、生命観」などを持っていると思います。その具体的なところはともかく、そう思っている根幹は「人から教わったもの」という自分で考えたこととはほど遠いこ考え方が基本となっています。
つまり、今のように、みんな同じように宇宙や生命のことを考えるようになってしまった背景には、多くの人々が「学校で言われたことをあまりにも素直に聞いて、それを疑うことなく信じていたから」に他なりません。
少年エジソンが、
「先生は、1+1=2って言いますけど、ふたつの粘土を合わせたらひとつになるじゃないですか。だから、1は何度足しても1じゃないっスか?」
というようことを先生に聞き続けて、結局、エジソン少年は「キミの頭の中は腐っている」と言われ、小学校を退学になりますが、しかし、私は今に至るまでずっと、このエジソンの「ふたつの粘土」の話はひっかかっていて、つまり、
「場合によって、1+1=1でもある」
というように「例外を認める」ということがあれば、別にそれで丸く済んだのではないかと。
しかし、教育はそれを許さないわけで、全員が「2」と書くことを要求されます。
私自身は子どもの頃(幼稚園の頃)から、教育なんてクソみたいなものだと自覚していました。いや、「クソはみたいな」ではなく「クソそのもの」だと自覚してしました。残念ながら、幼稚園の頃は fuck という単語をしらなかったですが、当時知っていたら、ずっとつぶやいていたと思います(今は、毎日ずっとつぶやいています←やめとけって)。
なので、結局、私は幼稚園の頃から大学を除籍になるまで、一度も先生の話は聞いたことがありませんでしたので、ずっとほとんどいわゆる「白痴」の状態でした。
しかし、だからこそわりと楽しく穏やかに人生を過ごすことができて、それに関してはとても感謝しています。
まあ、話が逸れましたが、人間が気持ちよく生きていく上で(少なくともこれからの時代では)もっとも大事なことは、
「自分は「自分で考えた宇宙」に住んでいる」
と確信して生きられることだと思います。
宇宙について、生命について、あるいは、他のいろいろなことについて、人から教わった宇宙ではなく、「自分が考えた宇宙」。
それはどんなものでもいいと思うのです。
「自分で考えたものなら」どんなものでもいいと思うのです。
人から教えられた宇宙に住んでいる限りは、独自の新しい宇宙は生まれない気がします。
なので、私の書いていることも「私の考えているひとつの宇宙」であるというだけであり、読まれている方がそれを信じる必要などまったくありません。それが正常だと思うのです。
少年エジソンのにように「1+1=2ではない」という人がいたり、「1+1=2で正しい」という人もいたり、あるいは「いや、1+1=梅干しのおにぎり」という変な人がいたり、というのがもっとも「多様性に富んだ人間社会」として楽しい世界ではないかと思っています。
では、ここから「突然、消滅した天体」についての記事です。
これはとても簡単にいうと、たとえば「土星の輪の巨大なもの」が突然消えたというような話です。現在、天文学者たちは大変に驚き、困惑しています。
米国ロサンゼルス・タイムスの記事からです。
Planet-forming dust disc surrounding distant star disappears
Los Angeles Times (米国) 2012.07.05
惑星を取り囲んでいた「塵のディスク(星の輪)」が突然消滅した

▲ ジェミニ望遠鏡の観測結果から作成された惑星「TYC 8241 2652」を取り囲む塵のディスク。中心の光っている星が惑星「TYC 8241 2652」で、それを取り囲んでいる巨大な塵のディスクが「あっという間に」消えた。
遠距離の星を囲むように惑星の形成をしていた塵のディスク(円盤状の塵)が「消滅」するという予想外のできごとが観測された。
この現象は、天文学者たちを非常に困惑させている。そして、同時に今回の現象は、現在の宇宙論での惑星の形成についての理論に疑問を提起するものとなりうる可能性がある。
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校の天文学者カール・メリス博士は、以下のように述べた。メリス博士は、今回の現象を発見したチームを率いた科学者だ。
「まるで、古典的なマジックを見ているみたいです。昔の手品師は、帽子に何か入れた後に 『ほーら、消えました』と言ったでしょう? あんな感じです」。
そして、博士はこう続けた。
「今回のケースで言えば、たとえば、私のいる太陽系に満ちている塵と同じほどだと言えるのです。・・・それが本当に消えた・・・のです。この現象について、いくつかの合理的な説明を試みましたが、今のところどれも十分ではありません」。
このディスクの中心にある惑星は「 TYC 8241 2652 」と名付けられていて、周囲を巨大な塵のディスクで囲まれている。
この TYC 8241 2652 の年齢は 1,100万歳とかなり若く、たとえば私たちの太陽系の年齢は 45億歳なので、比較すると、若い星だ。場所は、ケンタウルス座の中の、地球から4億5千万光年の位置にある。
この星が最初に観測されたのは、1983年のことで、NASA の赤外線天文人工衛星 IRAS によって発見された。
この塵のディスクは、その星から吸収する光から加熱され、赤外線でエネルギーほ再度発する。そのため、特徴的な外観となると考えられている。
IRAS は他にも同じような星を数多く発見している。
研究チームは、チリにあるジェミニ南望遠鏡で 2008年にこの惑星を観測した時には、1983年に最初に発見された時と同じ赤外線の徴候を観測することができた。

▲ ジェミニ南望遠鏡。アメリカ、イギリス、カナダ、チリ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジルの国際共同プロジェクトで運営されている。
しかし、翌年の 2009年にNASA が広域赤外線探査衛星(WISE)を使って、それを観測した時には、その塵の約3分の2は「消えていた」のだ。さらに他の望遠鏡で観測したところ、2010年には実質的に「塵のすべて」が消えたことがわかった。
共同研究者のベン・ザッカーマン博士は以下のように言う。
「これは、たとえば、土星の輪が、2年後にはすべて消えてしまっていたというほどの意味なのですよ」。
科学者たちはこの衝撃的な現象についてのメカニズムを検討し、いくつかの説明が出された。
しかし、共同研究者の米国ジョージア大学のインソク・ソン博士は以下のように述べている。
「これらの現象には(宇宙論の中で)正統的とはいえない現象が含まれています。なので、多くの天文学者たちは、今回の塵の消失に対して出された推論には不快感を示しています」。
さらにソン博士は次のように続けた。
「しかし、私の望みは、惑星というものがどのように形成されるのか、ということについて本当の理解の近くまで、私たち科学者を導いてくれることなのです。今回の発見にそのような感じをおぼえます」。