2012年09月11日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




中国の次期最高指導者に身の上に起きたこと・・・をアリストテレスとジョルダーノ・ブルーノに導かれて知ったような日



(訳者注) 実は今日のニュースを見るまで、中国の次の最高指導者に内定しているような人が誰かとか知らなかったんですよ。あまり興味ないですし。

今朝、その次の中国のトップになるだろう人が「公の場からしばらく姿を消してしまっている」ということがロイターなどで報じられていたのです。これに関しての一般的なニュースは日本語でも報じられています。


中国の習近平国家副主席は療養中、水泳中に背中を負傷か=関係筋
ロイター 2012年09月11日

複数の関係筋が明らかにしたところによると、中国の次期最高指導者に内定している習近平国家副主席が療養中であることが分かった。水泳中に背中を負傷した可能性が高いとみられる。

副主席は先週から、クリントン米国務長官やシンガポール、デンマークの首相など外国要人との会談をキャンセルしている。副主席の姿が見えないことについて公式説明がないことから、インターネットではさまざまな憶測が広がっている。
(以下略)



というようなニュースなんですが、「習近平」も読めないし。英語では Xi Jinping の表記でしたので、シー・ジンピンさんということになりますかね。

でまあ、こういうニュースの時はアンチ中共の筆頭メディアである米国エポックタイムスを見たりします。過去にエポックタイムスの報道を翻訳してご紹介した過去記事として、

今世紀最大の中国の干ばつで枯れ上がる揚子江と中国最大の淡水湖
 In Deep 2011年05月27日

があります。

それと、私が昨年、中国の古代神話の人類の創造女神ヌーワ(Nuwa/女媧)を知ったのも、エポックタイムスのコラム「中国の文化」の記事からでした。

(参考記事)中国の天地創造神話 - 女媧(Nüwa)
 クレアなひととき 2011年06月01日


昨年の私のヌーワの存在との出会いは、「この世」に対しての考え方を一変させたものです。

DNA を基幹として存在している私たち人類は、その根本的な存在が「実は危うい(文字通りに私たちは存在していないかもしれないという意味)」ということを知るに至ったのもヌーワを知ったおかげではあります。そして、少なくとも中国古代神話では女性が人類の創造神として描かれているということから調べるうちに、人間のミトコンドリア DNA に見る「消滅する男性の未来」と、そこにある他の可能性を見たり、いろいろなことを知りました。

(参考記事)人類の未来(0): Y染色体の挑戦
 クレアなひととき 2011年2011年06月05日


昨年ヌーワを知り得なかったら、私の思考は止まっていました。
なので、彼女は人類の創造神という以上の意味が私個人にはあります。

それはともかく、エポックタイムスは、一般のニュースに対しては冷静で公平な感じですが、中国共産党に対してはかなりヒステリックな報道となります。今回はその記事のご紹介なのですが、しかし、実は今回のエポックタイムスの記事を紹介しようとした意味は他にあるのです。

それはもう何だか宿命の世界の話でした。

どういうことかというと、今日のエポックタイムスのその記事の冒頭は下の文章ではじまるものだったのです。

赤線を引いたところが記事の冒頭です。

ep-01.jpg


この記事の冒頭は、「 Nature abhors a vacuum」で始まっていたのでした。


これは、「自然は真空を嫌う」というアリストテレスの言葉なんです。どうして私がそんな言葉を知っているかというと、ちょうど先週の日曜日に書いた、

大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 In Deep 2012年09月03日

という記事に書きました、図書館の子どもコーナーで見かけた「ちくま少年図書 原子の発見」という本にアリストテレスとデモクリトスの論争のことが書かれてあったのです。

そこでは、アリストテレスから続く『物質不滅の法則』(質量保存の法則)と共に、アリストテレスの「自然は真空を嫌う」の記載があるのでした。


もっとも、自分のこのブログを検索してみますと、過去記事にもこの言葉が出ていたことに気づきました。昨年11月に書きました、

バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場(1)
 In Deep 2011年11月01日

では、 Wikipedia のジョルダーノ・ブルーノの宇宙観を抜粋していますが、そこに出ていました。

そこから再度抜粋します。
太字は私によります。


ブルーノはアリストテレス以来、伝統的に信じられてきた「自然は真空を嫌う」ことを信じていたため、宇宙にある無数の太陽系の間はエーテルによって満たされていると考えていた。彗星は神の意志を伝える役割をもって天界から到達するというのもブルーノのアイデアであった。

ブルーノにとって宇宙とは数学的計算によって分析できるものでなく、星たちの意志によって運行しているものであった。このようなアニミズム的宇宙観は現在のわれわれから見れば突拍子もないものに見えるが、ブルーノの宇宙論のポイントの一つである。



ちなみに、ここにある、


> 宇宙とは数学的計算によって分析できるものでなく、星たちの意志によって運行している


という考えは私の考えそのものでもあります。
ただし、この「意志」というのは一般的に使う意味での「意志」とは違うような感じです。



最近思う「事実」と「判断」と「客観」のこと

ところで、中国と日本、といえば、最近の韓国と日本なんかともそうですけど、いつも領土問題が起きたりするわけですけど、そのたびに私は、高校時代に読んだ山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』で七平さんが繰り返して私たちに「注意」していたことを思い出します。

『ある異常体験者の偏見』は 1973年に文藝春秋に連載されたもので、異常体験というのは、第二次大戦から終戦、戦争犯罪裁判所から帰国というようなことを含めての意味ですが、山本さんの戦争裁判所での経験が、シェイクスピアの芝居「ジュリアス・シーザー」に出てくる場面とそっくりであることに驚いたことが書かれてあります。

nana.jpg

▲ 『ある異常体験者の偏見』(1974年)。本が嫌いだった私が十代で全部読破した5冊のうちのひとつ。その後も何度も読んでいます。今でも Amazon などにありますが、今の時代には私はこの本をオススメしようとは思いません。なくとなく「むしろ勘違いされる可能性」があるように思います。


私はシェイクスピアとか読んだことも、芝居をみたこともないですが、それは「シーザー」の中に出てくるアントニーという人による市民の扇動の「結末」がそっくりであることでした。「ジュリアス・シーザー」の下の部分です。



市民の一人 名前は? 正直に言え!
シナ    シナだ。本名だ。
市民の一人 ブチ殺せ、八つ裂きにしろ、こいつはあの一味、徒党の一人だぞ。
シナ    私は詩人のシナだ、別人だ。
市民の一人 ヘボ詩人か、やっちまえ、ヘボ詩人を八つ裂きにしろ。
シナ    ちがう。私はあの徒党のシナじゃない。
市民の一人 どうだっていい、名前がシナだ・・・
シナ    やっちまえ、やっちまえ・・・




しかし、このことはうまく紹介するのは、私には無理ですので、明日にでもその部分を抜粋してみます。


いずれにしても、私は十代の時にこの「ある異常体験者の偏見」と、同じ山本七平さんの「私の中の日本軍」を読んで以来、常に自分に言い聞かせていることがあって、それは、


「そのことを自分で考えたか。そして、自分で計算したか」


ということです。
これは「客観的に」という意味でのことです。

それ以来、国際的な報道などに関して、どんなことでも感情的になったことがほとんどありません。自分で考えて計算してみると「ほぼすべて扇動」であることが見えてしまうからです。

今もです。

実は「世界の全員」が冷静に計算して、客観的に判断できる社会が成立した瞬間に、すべての争いは消えるはずです。しかし、残念ながら、今の世の中を見ていると、多分そういう世の中も来るとは思えないです。それが人間の宿命のようです。山本さんが言ったすべてのことは消えていったように思います。

でも、こういう残念なことも、また冷静に吸収していくことも大事かも。


というわけで、中国の次期最高指導者のシー・ジンビンさんの近況の推測についての記事です。




Next Chinese Leader, Xi Jinping, Is Missing Because
Epoch Times 2012.09.10

中国の次の指導者である習近平の姿が見えない理由

中国当局からの公式説明がない中で、中国のネット上では噂が駆け巡っている


習近平 xi jinping

▲ 習近平国家副主席は、最近相次いで外国要人との会談をキャンセルしており、億作が広がっている。


自然は真空を嫌う。そして、中国の人びとは「その人物の姿が見えないこと」に対しての当局から説明がないことを嫌う。そのため、現在、中国のネット上では様々な憶測が飛び交っている。

中国の次の最高指導者になると見られている習近平( Xi Jinping )国家副主席が、最近、海外の用事との重要な公式行事のいくつかをキャンセルしたという事実が、中国のブロガーたちの噂をヒートアップさせた。米国のクリントン国務長官との会談、デンマークの首相との会談などを習は欠席したのだ。

習が最後に公式に現れたのは9月1日だ。

伝えられるところでは、中国当局は「背中の怪我」のために、会合を欠席したと話したという。しかし、中国のネット上では、様々な疑問や憶測が飛び交う。

たとえば、暗殺未遂に遭遇し、防弾チョッキの不備により背中を怪我したのでないかとする話。あるいは水泳の時に怪我をしたという話、またはサッカーで怪我をしたという書き込みもあった。

しかし、ネット上で最も支持を得ている話は、習は交通事故に遭って重傷を負ったのではないかとするものだ。

華僑による中国の反体制派のウェブサイト Boxun によれば、習近平が9月4日に交通事故で負傷したことを伝えている。また、同じ日に、中国共産党中央規律検査委員会のトップである賀国強( He Guoqian )も、別の交通事故で深刻な重傷を負ったと報じられている。

記事には時間と場所が詳細に記述されている。

報告によれば、現在、中国人民解放軍総医院(通称:301医院)で厳重な警備の中、治療を受けていることを示しているという。

ウェブサイト Boxun の記事のストーリーによれば、薄熙来( Bo Xilai / 元重慶市党委員会書記)の支持者だった軍の将校が今回の習の事件の裏に存在しており、薄熙来の事件に関しての復讐にも見えるという。

しかし、 Boxun は、以上の記事を公開2時間後に説明なしで取り下げた。


中国の政治の情勢に詳しい米国ジョージ・メイソン大学のツァン・ティアンリン助教授によれば、中国の高級官僚が負傷したり深刻な病気になった場合、中国外務省がそれを否定するのが一般的なので、仮にそのふたりが深刻な症状でも、発表されることはないだろうと言う。

ティアンリン助教授は以下のように述べた。

「たとえば、国務院常務副総理の第一副首相だった黄菊( Huang Ju )については、最期の頃まで、当局は第一副首相は元気だと主張し続けていましたが、数ヶ月に黄は病気で死亡しました」。





(訳者注) 上の黄菊という妙にキレイな感じの名前の人ですが、その「死」については、当時の AFP 通信の記事が今も残っていて、それを読んでみると、上のツァン・ティアンリン助教授の言っていることとはやや違うようで、当局も病気については発表していたようです。

下に抜粋しておきます。


中国の黄菊副首相死去
AFP 2007年06月02日

kougiku.jpg

▲ 黄菊副首相

中国共産党序列6位の黄菊(こう・きく、Huang Ju)副首相(69)が2日未明、病気のため北京市内で死去した。

中国では、政府高官の健康問題は国家機密として扱われるのが通例だが、政府は2006年3月、黄副首相が病気だとして休養を発表していた。報道によるとすい臓がんを患っていたと見られる。






[中国]に関連した過去記事:

衛星写真に写し出される中国各地の広大な「無人都市」
2010年12月21日




中国の大地に突然開き続ける穴の数は全土で35個に拡大
2012年02月21日




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