2012年09月12日
▲ 9月6日に真っ赤に染まった中国の長江。原因は不明。中国の長江はユーラシア大陸のなかで最も長い河で、世界では水量と全長で第3位。
最近は時事ではない記事をたくさん書いていましたが、世の中ではいろいろなことがたくさん起きているのも事実で、その中でも気になっているふたつのニュースをご紹介しておきます。後回しにすると、「永遠に後回しにしたまま」ということにもなりかねないですので( In Deep ではよくあります)、書ける時に書いておきます。
ふたつともタイトルの通りのニュースですが、「カリフォルニアの腐臭」というのは比喩とかの話ではなく、本当の「腐臭がするニュース」で、何かが腐ったような匂いが南カリフォルニアの100キロくらいの距離の範囲に漂っているというニュースです。
米国ロサンゼルスタイムスで大きく報じられおり、それほど小さな話題ということでもなさそうですので、ご紹介します。
もうひとつが、中国の長江という大変に大きな川が真っ赤に変色したというニュースで、日本でも報道されていたようですので、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、 In Deep では「赤く変色したいろいろな光景」というものを掲載し続けていたので、流れとして記しておきます。
今回の長江は、過去最大の「赤色事変」だと思います。
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過去記事の「赤いシリーズ」は、以下のようなものがあります。
(赤く染まった黒海) 赤の意味(1): 再び現れた赤い海と赤い雨
In Deep 2012年07月31日
▲ 2012年7月に赤く染まったウクライナのアゾフ海。
(赤い川) 血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川
In Deep 2012年02月17日
▲ 2012年2月に赤く染まったベイルートのフルン・アル・シュバク地区の川。
(赤く染まった空) 巨大な磁気嵐がもたらしたアメリカ全域での「赤い空」
In Deep 2011年10月26日
▲ ミシガン州ロックフォード。2011年10月24日。
まずは、その「赤いニュース」の流れとして、中国の大河の話題です。
報道は米国の ABC ニュースより。
写真は英国のデイリーメールからです。
Yangtze River Turns Red and Turns Up a Mystery
ABC (米国) 2012.09.07
中国の長江が赤に変色。原因は謎のまま
絶景として観光的にも知られる中国の長江が奇妙な意味での「絶景」を見せている。
赤く染まってしまったのだ。
長江が赤くなってしまった理由については、中国当局も現在のところわからないという。長江はユーラシア大陸のなかで最も長い川で、世界の中でも、水量と全長で第3位という非常に大きな川だ。
赤くなってしまった長江を、住民たちは立ち止まって見つめる。
中には、赤い水を瓶に入れて保存する人たちもいる。
川が変色したにも関わらず、漁師たちは漁を続けているという。
当局は現在、原因を調査している。
もうひとつは、とても興味深いニュースですが、カリフォルニアの「匂い」についての報道をロサンゼルスタイムスからご紹介します。「9月11日直前に腐臭がする」というのも何だかアレなんですが、すぐ本記事に入ります。
ただ、原因を魚の大量死としているのですが、どういう理由であるにしても、「160キロ」も匂いが運ばれるものなのですかね。
そのあたりはやや不思議です。
当日の天候と風向きなどを調べてみたい衝動に駆られます。
Rotten smell reeks havoc across Southern California
LA Times 2012.09.10
南カリフォルニア全域が「腐った匂い」により混乱している
匂いの正体は、ソルトン湖での魚の大量死ではないかと見られているが、この匂いをすぐに消すことはできないという。
▲ 米国KTLA5のテレビ報道。下には「謎の匂い」と書かれてあります。
9月9日の朝、サンタクラリタ・メゾジスト教会周辺に漂う「卵の腐った匂い」を、周辺の人びとは教会の下水管が破裂したのかと思ったという。
そして、この教会から東へ 110キロの場所に住むクリス・テイタムさんも、同じ時に強烈な匂いに参っていた。クリスさんによると、「何かがドロドロに腐った匂いがしたんです」と言う。
その朝、結局、南カリフォルニアの多くの地域にこの「腐った匂い」が充満していることがその日のうちにわかった。
保健当局には、緊急電話の下水道調査の依頼のコールが大量に押し寄せた。
当局によると、匂いの原因の有力な説は 160キロ離れたロサンゼルスにある。ソルトン湖の魚の大量死によって引き起こされている可能性が高いという。
しかし、州の大気管理の当局者たちは、これまでこのような悪臭を経験したことがないという。
通常のソルトン湖での魚の大量死では、この地域まで匂いが来ることはない。
ソルトン湖では前日、非常に強い風が吹いており、ソルトン湖の管理担当者によれば、「風によって水が巻き上げられたのかもしれない」という。そして、ソルトン湖は浅い湖なので、湖の湖底にある腐った材質のものが水と共に巻き上げられ、風で運ばれた可能性があるという。
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