なんだか、何を記事として選べばいいのだかわからないほど、いろいろなことが起きています。
海外の報道なんかを見ても暴動の話ばかりで、今回は、今リアルタイムで世界でどんな暴動が起きているのかを少しピックアップしておこうかと思います。中東カタールのアルジャジーラというメディアがありまして、同紙の中に「 In Depth 」というコーナーがあり、そこにまとめられていました。
それを後半でご紹介しますが、それは基本的に写真記事ですので、その前に昨日今日で気になったことを少し書いておきます。
「太陽の顔が死んだ朝」
毎日、太陽の写真を見るのですが、今朝の「太陽の様子」を見てみましたら、ちょっとイヤな感じの表情になっていたのですね(苦笑)。

▲ Spaceweather より。太陽の、この目とか口のように見える黒い部分は「コロナホール」と呼ばれているところで、強い磁場のある場所(磁力線)が外に向けて開いていて、ここから太陽風と呼ばれる磁場のエネルギーが大量に噴き出しています。
上の顔は・・・グロテスク漫画の巨匠である日野日出志さんのキャラに出てくるタイプだとすぐ思いました。日野日出志さんの、どの漫画というわけではないですが、たとえば、 1970年頃の「蝶の家」の主人公とも似ています。下の人です。

日野日出志さんの絵には今も昔も拒否感を示す方も多いので、小さく小さく載せておきます。
あと、上の太陽は「死んだスマイルマーク」的な感じもします。
過去には笑っていたこともある太陽ですが、次第に死にはじめているのかもしれません。

▲ 笑っていた頃。過去記事「「太陽が笑った」: 目は黒点で口は磁気フィラメント」より。
しかし、表現を穏やかにかえれば、「眠りにつく」というような感じもないではなく、あるいは今後進んでいくのかもしれない「太陽活動の低下」というようなことの予兆的なイメージも感じないではないです。
スマイルといえぱ、 NASA の火星表面写真の中に「スマイル」みたいなのがあったことを思い出しました。下の写真です。NASA が「スマイルみたいな」と表現しているだけで、そう見えるかどうかは人によると思いますけど。

▲ NASA ジェット推進研究所のウェブサイトより。撮影されたのは 2008年1月。
他にもあります。下のは火星の全部違う場所です。

▲ Space.comより。
ちなみに、タイトルに「太陽が死んだ」と入れまして、これでは何だか否定的な響きに感じられるかもしれないですが、 In Deep などの過去記事などに流れる中の「中世神秘学とオカルト」の話の流れとしては、
「太陽が死ぬことそのものが悲劇なのではない」
というようなことは言えます。
私は最近、「コーランの黙示録」というものを見つけて、「聖書の黙示録」と読み比べていたりしたんですが、読めば読むほど、疑問のようなものが次々と沸いてきます。
聖書に対しての疑念というか、疑問を初めて持ったのはたとえば過去記事の、
・ヘビとウロボロスとケツァルコアトルと月と太陽をめぐる旧約聖書『創世記』への疑問のようなもの
In Deep 2012年04月08日
などでしたが、そこで、旧約聖書「創世記」の第1章 16-18節の、
神は二つの大きな光る物を造られた。大きいほうの光る物には昼をつかさどらせ、小さいほうの光る物には夜をつかさどらせた。
を読んで、強烈な違和感を感じまして、なぜなら、何度も何度も書いて申し訳ないですが、「太陽と月はその大きさも役割も対等だから」です。
聖書には別件としてそのことが書かれているのにも関わらず、上の創世記には大きいほうと小さいほうと書かれている。
これは天文学が発展した中世頃から現在までの(多分誤った)概念で、聖書が最初に書かれた頃には、上の部分の概念はなかったのではないかと思っています。もしかすると、現在流通している旧約聖書には「オリジナルではない記述」が存在しているように感じて仕方ありません、
下のイラストは、1788年頃に出版された「薔薇十字の秘密のシンボル」(Die geheimen Figuren der Rosenkreuzer)というラテン語の古書にあるものですが、この古書ではほとんどの図説でこのような「太陽と月」の対等の作用について描かれていて、そして、それを完成させるのが水星ということが描かれます。

では、太陽は「単なる地球の衛星なのか」というと、そういうわけでもないようで、ラテン語はあまりわからないですが、「人間(あるいは女性)こそが太陽である」という概念、あるいは理念、あるいは理想(いつかそうなりたい)が中世神秘学やアルケミーの世界にはあったのだと感じます。
それは下のようなイラストからも想起させられます。

この「薔薇十字の秘密のシンボル」は今はインターネットでダウンロードできます。こちらのページ(ドイツ語)の一番下にダウンロードリンクが示されています。 PDF 書類で50MB という大文書です。興味のある方はイラストだけでも眺めていると、中世神秘思想の理念のようなものが多少見えてくるかと思います。
それは「未来の人類」の真実でもありそうです。
まあしかし、そういう「未来の人類」とか、「未来の地球」だとか曖昧なことを言う前に、今、世界は現実の暴動で荒れ狂っています。
大きなものでは、中東からアフリカの反米運動、内戦も絡むアフガニスタンの暴動、中国の反日運動、そして、ロシアの反プーチン政権デモ、スペインやポルトガル、ギリシャなどの債務カットに関しての暴動など。
反米運動は下の範囲に広がっていて、さらに拡大する可能性があります。

▲ イスラム圏デモ、死者17人に エジプト220人拘束 豪州にも飛び火 (産経新聞 2012.09.16)より。
それでは、ここから、世界の暴動を写真で紹介したアルジャジーラの記事です。
The week in pictures
アルジャジーラ (カタール) 2012.09.16
In Depth 今週の写真

▲ 米国カリフォルニアで製作された「反イスラム」映画に対しての抗議運動がイスラム世界に広がっている。リビアでは米国領事館が襲撃され、死者が出た。

▲ アフガニスタンに派遣されている国際部隊は、外国兵士への相次ぐ攻撃により現在研修プログラムを中断している。上の写真は 9月10日のアフガン警察学校の卒業式にパフォーマンスをおこなったアフガニスタンの警官たち。

▲ 中国では領土問題から全土で反日デモがおこなわれている。写真は日本の国旗を燃やす湖北省のデモ参加者。反日デモのおこなわれる都市の数は拡大している。

▲ ローマ法王ベネディクト16世がベイルートの大統領宮殿に向かう際の写真。ベネディクト16世はレバノンで宗教関係者や、政治指導者と面会した。

▲ ポルトガル・リスボン。政府の金融救済に対して、金融救済ではなく新しい措置を導入を求めて行進する市民たち。上の横断幕には、『トロイカはクソだ。私たちはあくまでも私たちの生活がしたいのだ』と書かれている。

▲ ロシアでは、多数の野党支持者たちによるデモ行進が行われた。プーチン大統領支配に終止符を打つことを求めた。

▲ 米国シカゴでは、学校の教師たちがストライキを続けている。賃金アップ、健康保証などのための財源を要求している。9月15日にはシカゴのユニオン・パークに 25,000人以上の人びとが集まった。
ここまでです。
アルジャジーラの記事は以上ですが、他にも、南アフリカでは8月から炭鉱労働者(主に黒人たち)と、管理会社とその警備隊の戦いが続いていて、警官隊の容赦ない発砲によって数十人が死亡しています。

▲ 全体としての暴動手前の南アフリカ。Epoch Timesより。
「女神」と日本語か中国語で書かれたTシャツを着ている人が見えます。
あらゆることが「行き着くところまで行かないと収まらない」というような方向の感じに進んでいるようにさえ見えます。
あと、実は、暴動というか、過去の革命なども含めて、それらと密接に関係していることをご存じでしょうか。
それは「飢餓」なんです。
このことも、山本七平さんの本で知ったことですが、「空腹は暴動を起こしやすくする」のは事実のようです。
過去記事にも、
世界的な飢餓暴動を予測する専門家たち
In Deep 2010年08月15日
というものがあります。
そのこともいずれ書いてみるかもしれません。
私たちの多くは飢餓とは無縁の生活をしていますが、今後はわからないからです。