2012年10月02日



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カリフォルニアの紫色の噴火を見ながら「第1書記は本当に元気なのだろうか?」とふたたび思う一日



(訳者注) 9月27日に太陽で比較的大きな太陽フレアと CME (太陽コロナの噴出)が発生して、その影響としてのオーロラが 9月30日あたりから観測されていたのですが、今回の CME では、「カリフォルニア州でもオーロラが観測された」ことが記録されています。

下の写真がそのカリフォルニアの様子です。

california_strip-202-0930.jpg

▲ 米国カリフォルニア州にあるラッセン火山国立公園。2012年10月1日。


私は「カリフォルニアでオーロラとはものすごく珍しいことなのでは」と思いましたが、どうやら、「決して多くはないけれど、希というほどでもない」ということのようです。そのことが書かれてあるスペースウェザーの記事をご紹介しておきます。



SUBSIDING STORM
Spaceweather 2012.10.01

磁気嵐の影響

太陽からの CME により誘発された強い地磁気の嵐は、現在は収まっている。

この地磁気嵐の影響で、10月1日の早朝、米国の各地でオーロラが目撃された。

北部はミシガン州、メリーランド州、ペンシルバニア州、ウィスコンシン州、オハイオ州、モンタナ州、ミネソタ州、ワシントン州、アイダホ州、イリノイ州などから、南部のサウスダコタ州までオーロラが目撃された。

そして、カリフォルニア州の一部でさえオーロラが目撃されたのだ。

上の写真は、カリフォルニア州にあるラッセン火山国立公園の上空がオーロラにより紫に染まった様子を撮影したものだ。写真を撮影したティム・ピヤ・トレペッチさんは、「火山の上で紫色の噴火が起きているようだったよ」と語る。

ちなみに、カリフォルニアでのオーロラは多くの人が考えるほど珍しいものではない。スペースウェザーのウェブマスターはカリフォルニアに住んでいるが、これまで6回、オーロラを目撃している。

見られる時間に居合わせられるかどうかというのがポイントのようだ。



ということで、カリフォルニア州くらいの南部でもオーロラというのはわりと発生しているもののようです。

上に出てきた州の名前のところに★をつけてみました。
米国の本土でオーロラが目撃された州です。

us_map1.png

矢印のところが、カリフォルニアのラッセン火山国立公園で、上の写真が撮影された場所です。


こう見ると、カリフォルニア州というのは上下(南北)に長いですので、北のほうなら見えても不思議ではない場所であるようです。

カリフォルニアに関しては「南部」のほうですが、少し前、

赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う 9月11日の腐臭
  In Deep 2012年09月12日

という記事でご紹介した「南カリフォルニア全域に腐臭が漂う」という出来事がありました。

原因は「ソルトン湖での魚の大量死」というようなことのまま現在に至りますが、その後、その「腐臭の源として考えられている町」の名前が「メッカ」というところであることを知り、

カリフォルニアの異臭は「アメリカのメッカ」から放たれたものか、あるいは違うのか
  In Deep 2012年09月13日

という記事も書きました。



▲ ソルトン湖という湖は「メッカ」という町に面しています。ソルトン湖自体がいろいろなストーリーを持つ湖のようです。


その記事にも書きましたが、カリフォルニア沿岸ではかなり強力な群発地震が続いていたりと、「何となく不穏なカリフォルニア」という感じもしていましたが、今回は「紫の噴火」ということで、むしろ縁起が良さそうです。


・・・と書いて、「なんで紫って『縁起のいい感じ』があるんだ?」と、ふと思いました。


Wikipedia を見てみました。


紫に関する事項 - 文化に関する事柄

・古代では繊維を紫色に染色する事は困難で、貴重な色とされてきた。紫が王や最上位を表すようになったのは、ローマ帝国皇帝が、ティルス紫で染めた礼服を使ったことに始まる。以来、ほとんどの国で、王位や最上位を表す色に紫を使うようになり、ローマ皇帝はその着衣に紫をまとった。こうした歴史の経緯により、紫は「王位」、「高級」の連想色となった。

・聖徳太子の定めた冠位十二階では、紫は最上位の大徳の冠の色とされた。

・「ユダヤの王」といわれたイエス・キリストはその死に際して、紫の衣をまとわされたと伝えられる。これに準じてカトリック教会では四旬節に司祭が紫の帯をまとい、受難の日にはイエス像を紫の布で覆い隠す。

・儒教では五行思想から正色(青、赤、黄、白、黒)を最上とし、中間色である紫はそれより下位の五間色に位置づけられた。



なるほど、「高貴」だとされているのは、欧州全般とキリスト教全般、そして、日本あたりということになるようで、儒教では大した扱いにはなっていないようです。

それより何より私は今回、「紫についてはじめて知った重大な事実」があるのです。



目に見える最短波長の「光」が紫


「紫外線」という言葉というか存在があります。

ここに「紫」という言葉が入っているのがおわかりかと思います。どうして紫の入っている「紫外線」という名前がつけられたかご存じでしたか?

私はこのことを今回はじめて知ったのでした。

これは「光」と関係しているのです。

可視光線という言葉があって、これはつまり、「人間の目に見える波長の光」のことを言うのですが、大ざっぱにいうと、「赤から紫まで」が人間には(そのような色に見えているという意味で)見えています。

それは下のような分類です。

uv-01.png

人間の目に波長で、最も長い波長が「赤」、そして、最も短い波長が「紫」なのです。これは、人間はそのような色に見えるということで、この波長に色がついているわけではないです。「全部、透明のもの」。もっといえば「ないも同然」のもの。

でも、人間はここから色を感じています。

(この「ないも同然」ということに関しては、前回の記事で少しふれています。)


そして、上の表にあるように目に見える光の中で、もっとも波長の短い色(として人間が感じるもの)が「紫」のようなんです。つまり、「紫外線」という言葉は「紫を越えた線」という意味で、つまり、紫までしか人間は見え(感じ)ないのですが、紫外線というのはそれよりも波長が短い線という意味だということを今回はじめて知りました。

「紫を越えた」

という意味だったのですね。

「へえー!」と久しぶりに大きく頷きながら、しかし、ここでふと、3年くらい前の報道を思い出したのです。




すべては「白」に吸収されていく


上に「可視光線」というものが出てきましたけれど、これは上の表でも何種類かにわかれていますが、結局は太陽から発せられる可視光は「白に近い」ようなんです。これは、Wikipedia - 可視光線 にも、


可視光線は、太陽やそのほか様々な照明から発せられる。通常は、様々な波長の可視光線が混ざった状態であり、この場合、光は白に近い色に見える。



という記述がありますが、どうしてそれぞれの波長を「色として」人間が識別しているのか」というのは、もう永遠の謎というか、それこそ「存在しない話」でもあります。


ずいぶん昔の記事ですが、

宇宙の色はベージュらしい
 In Deep 2009年11月15日

という転載記事を載せたことがあります。
それは下のようなものでした。



white-univers.jpg

▲ NASA が発表した「宇宙の色」。

宇宙の平均色は、60億年前から現在まで、ベージュ色であったという米科学者たちの研究結果が、イギリス「デイリー・メール」で報道された。

米科学者たちは、20万個の銀河が発している光の色を研究した上で、もし空全体を塗ると、最終的に混合された色はやさしいベージュであると結論付けた。

宇宙の色は過去60億年の間、ずっと変化しつつあり、青緑色から今のベージュに移り変わってきた。



という、本当なんだかどうなんだかわからないようなものでしたが、いずれにしても、「色というのは最終的には白に吸収されていく」という性質を持つものかもしれないなあ、とは思いました。


絵の具なんかをどんどん混ぜると、むしろ黒い茶色の方向へと進んでいきますが、あれは絵の具に「黒」があるということも大きいと思います。そして、実はこの「黒の色」という存在が、「光として見えるもの」の中では難しい存在のようなんです。

たとえば、Yahoo! 知恵袋の 2009年 6月 19日の質問に下のようなものがあります。

問い

「色は可視光線ですよね。 色相のない白と黒に波長はあるのですか?」


これに対しての「ベストアンサー」の答えの中から抜粋します。
実際にはとても長いアンサーです。

回答

「「白」く見える色というのは、前述の可視光線の様々な波長が含まれ、混ざり合っていて、なおかつその光が一定以上の強さを持った状態です。太陽の光もそうですね。(中略)

ちょっと難しいのが「黒」です。

完全に光源を遮断し、真っ暗闇の状態ならば、確かにそこに光の波長は存在しないでしょう。しかし、前述の通り、光の中には人間に認識できない「紫外線」と「赤外線」が存在します。

仮に人間の目に色が見えず、黒く見えていても、紫外線や赤外線が存在していれば、そこに光の波長は存在する事になります。

少なくとも、身の回りの黒く見える物体のほとんどは、太陽光や蛍光灯の光などに含まれる紫外線や赤外線をある程度反射しているはずですから、そこには波長が存在するわけです。」




ゲロゲロゲロ〜。うーん、難しい・・・。

たかが、「黒が見える」ということだけでも、こんなに大げさなことになっていくわけですが、しかし、これでわかるのは、「光の世界」には、「絵の具の世界のように単体の黒はない」ということだと思います。


えーと・・・・・なんでこんなややこしい話になってんだっけ?

ああ! 紫、紫。
カリフォルニアの紫のオーロラの話でした。


ここまで妙に長くなりましたので、タイトルに書きました金正恩さんの件は短めで。

でも、気になるんですね。
ここからです。



元気か、ジョンウンさんよ


これは、先々週くらいの記事、

金正恩第1書記は元気なのか?
 In Deep 2012年09月19日

に書いたことの延長なんですが、上の記事では、


・北朝鮮の英語の公式ウェブサイト(こちら)に指導者である金正恩第1書記が載っていない

・母国の北朝鮮ウェブサイト自体の金正恩第1書記の登場頻度が急に少なくなっている


などを書いたのですが、やはりその後も「違和感」はひしひしと続いています。

その後のこととして、


・通常1年に1度なのに今年2度目が開催された「最高人民会議」なのに、何と何の重要発表もなかった。(参考ニュース:金正恩まで出席したが…北の最高人民会議は“中身なし” (韓国中央日報)

・「金日成の最後の直結の血縁」人物である金敬姫(キム・ギョンヒ)の動静が途絶えている(参考ニュース:キム・ギョンヒ重病説再浮上(ラジオフリーアジア 韓国)

・相変わらず、北朝鮮国内公式ウェブサイトで金正恩第1書記の登場頻度が少ない



などです。


わりと「関係していることかも」と思うのは、上の2つめに書いた、金敬姫(キム・ギョンヒ)という人の動静が最近まったく消えてしまったということに関してなんですが、このキム・ギョンヒという人、少なくとも、2年ほど前までは「金正日の後継者の最筆頭」と呼ばれていた人でもあります。

下の記事は2年ほど前のものです。


金正日の後継者、総書記の「妹」が最有力か=韓国メディア
サーチナ 2010.09.21

米国のカーター元大統領が中国の温家宝首相の話として、北朝鮮の金正日総書記が三男ジョンウン氏への権力継承説を否定したと語った。

これに対し、韓国メディアは19日、「金正日総書記の後継者として、金正日総書記の同母妹である金敬姫(キム・ギョンヒ)朝鮮労働党軽工業部長がもっとも有力な候補かもしれない」と推測した。環球時報が伝えた。



この金敬姫さんという人がどういう人かというと・・・、(以下、すべてWikipedia より)

金日成と金正淑の間に生まれる。金正日の同母妹。

であり、

夫は張成沢

という人です。
張成沢(チャン・ソンテク)という人は北朝鮮ナンバー2とも言われている人です。

しかし、

長年アルコール依存症に苦しんでいるとされる。

という人でもあり、その人が、韓国の政府当局によると、「公式行事に一ヶ月近く姿を現わしておらず、健康悪化説が提起されている」という状態のようです。

この金敬姫さんがいなくなると「北朝鮮の建国主である北日成(キム・イルソン)の直系が途絶える」ことになるようなのですね。

ラジオフリーアジア韓国語版の記事で、韓国の梨花女子大学の研究委員の教授は、



「金敬姫(キム・ギョンヒ)は、金正恩(キム・ジョンウン)につながる血統家系の最後に残った正統性を持っているスポンサーであり、張成沢(チャン・ソンテク)の権力を支えてくれる支えであるため、もし金敬姫が病気のために公開的な活動をすることができない状況が発生すると、金正恩と張成沢らの現在の構造に、権力の空白が発生する可能性があります。」




と述べています。

さらに、北朝鮮の公式ウェブサイト「ネナラ」も第1書記の動静にはきわめて淡泊なままです。

john-ung-2012.jpg


8月までは毎日のように「あれをやった、これをやった」と報道されていたのに、報道の間隔も極度に開くようになり、しかも、「軍などの重要ポイントの視察などの行事」が1ヶ月近く報告されていない。アリランを見たり、野菜研究所の現地指導とかしているだけで。

しかも、英語版の北朝鮮公式ウェブサイトでは、相変わらず「存在を無視」されていて、写真一枚ない。


かの国は今どうなっているのですかね。

それでも、今のところは第1書記の動静が「完全に消えた」というわけでもないですし、もう少し見まもりたいと思います。


最後のリンクはカリフォルニアの紫の空と関係して、「さまざまな空の色」についての記事をピックアップしてみます。




[さまざまな空の色]に関連した過去記事:

空の色も出尽くして: グリーンに染まったモスクワの上空
2012年04月29日




ハンガリーで紫色に空気が染まった夜明け
2010年02月28日




巨大な磁気嵐がもたらしたアメリカ全域での「赤い空」
2011年10月26日



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[1年前の In Deep ]
2011年10月01日の記事

突如スポットを浴び始めた「水星」(西洋神秘学では最重要惑星)

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[2年前の In Deep ]
2010年10月01日の記事

太陽のコロナ質量放出 ( CME ) が放出後に進行方向を変えることが NASA の解析により判明