2012年10月21日



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アイスランドで始まった「何か」: 記録的な規模の群発地震の発生に関しての地元の人たちの言葉



(訳者注) さきほどまで、昨日の記事の続きの記事を書いていたのですが、火山のことを書いている時に、「火山といえば、アイスランド」と、ふとアイスランド気象庁のページを見た時に、思わず「え?」とつぶやいてしまいました。

場合によっては緊急性のあることかもしれませんので、今回はこのことだけを記事にします。

私がアイスランド気象庁の「地震」のページを見た時には、下のような状態になっていました。見方については、日本語で説明を入れました。

iceland-2012-10.png

▲ アイスランド気象庁の過去48時間の地震より。


現在までの最大マグニチュードは、上のアイスランド気象庁の発表では、マグニチュード5.2となっていますが、アメリカ地質調査所( USGS )では、最大マグニチュードは 5.7 となっています。

iceland-2.png

▲ アメリカ地質調査所のリアルタイム地震データより。


アイスランドでの地震というと、火山の噴火と関係あるのだろうかと思うわけですが、今回の群発地震の場所には、大きな火山はないように思います。アメリカ地質調査所には、全世界の火山マップがあり、下のがアイスランドの火山地図に、こちらで日本語を加えたものです。

iceland-volcano-1.png

▲ アイスランドの火山マップ。アイスランド語の読みと日本語表記は難しく、いくつか読めません。すみません。


一応、「クラーフラ火山」というと火山と近いといえば近いですが、群発地震の中心部はそこから遠い場所にあり、この地震は火山活動とは関係ない地震の可能性が強いと思われます。

いずれにしても、この強さと頻度の地震はこの地域ではかなり珍しい現象のように思います。

アイスランドは春に雪や氷が溶けることによって、地盤に異変が起きることによって発生する群発地震は知られているようですが、今の季節で、しかも、最大マグニチュードが5を越える地震となると、なんとなく尋常ではない感じを受けます。


今の時点(10月21日午後)では、まだ発生したばかりで、あまり報道にもなっていないのですが、状況を報告しているサイトを見つけましたので、ご紹介します。 Iceland geology blog (アイスランド地質学ブログ)というものですので、多分、アイスランドの人のブログだと思います。

この記事には現地の人たちだと推測される人のコメントもあり、それも同時にご紹介します。

アイスランドについての過去記事は、記事下にまとめてリンクしておきます。
今回は余計な前置きなしで、翻訳に入ります。

ここからです。




Heavy earthquake activity in TFZ
Iceland geology blog 2012.10.21


チョールネース断裂帯( TFZ )で大きな地震活動


アイスランド北部のチョールネース( Tjörnes )断裂帯で強い地震活動が続いている。

地震は現在、ほぼ数秒おきに発生しており、その中には、数分から10分程度に1度起きている大きなマグニチュードの地震が含まれる。

最大マグニチュードは、5.0と発表されている。そして、その前後のマグニチュードの大きな地震が頻繁に発生している。

地震活動は、アメリカ地質調査所の「リアルタイム地震監視モニタ」のページで即時に状態を知ることができる。





(訳者注) 記事そのものはここまでですが、その下にコメント欄がありますので、そこからいくつかコメントを抜粋します。



「チョールネース断裂帯で大きな地震活動 」へのコメント

(ジョンフリマンさんのコメント)

「これはチョールネース断裂帯では、本当に大きな地震だ。私が今まで見た中で、最大で、しかも強烈だ」。



(ラカギガーさんのコメント)

「この地震が起きている周囲で火山活動は起きているのかい? 私もここ数年、アイスランドの地震をモニターしていたけれど、こんなに激しい地震活動を見たことがない」



(ジョンフリマンさんのコメント)

「いや、あのあたりに火山活動はない。この場所は断裂帯なんだよ。だから、地殻変動活動だと思われる」。


ということで、この地域の地震としてはかなりの規模で回数も上のようにかなりムチャクチャなことになっていますので、このまま収まるものなのかどうかということは気にはなります。

この地震が起きている場所の「断裂帯」というものなのですが、私は何のことだかよくわかりませんでしたので、調べてみると次のような地帯のことのようです。

コトバンクからです。


断裂帯

トランスフォーム断層の延長上の海底に見られる崖状または溝状の細長い地形。中央海嶺を切るトランスフォーム断層上では、横ずれ型の地震がしばしば起こるが、その海溝両側の延長上には横ずれは存在しないから地震は起こらない。しかし、断層を隔てた海底の年齢の差は延長上どこまでも続く。



この「トランスフォーム断層」というのがわからないので、再び、抜粋しておきます。


トランスフォーム断層

二つのプレートがその境界に沿って相互に横にずれ動く時に生成される断層。



わかりやすくはないですが、多分、「プレートが相互にずれ動く時に生成される断層の延長した場所の海底に見られる地形」ということのようです。

そういえば、広い範囲でアイスランドの位置というものを見たことがありませんでしたが、下の図によりますと、アイスランドという国というか、その島は、「北アメリカプレートとユーラシアプレートの境界線上の真上に位置している」のですね。

星をつけた場所が今回地震が起きている場所です。

ice-land-location.jpg

アイスランドの地勢の特徴より。


うーん・・・・・ふと、今月はじめころの記事、

地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される
 2012年10月03日

のことを思い出しました。

しかしまあ、急速にプレートが動いているというようなことなら、そりゃ「世界で一番多くのプレートの上にある日本」が影響を受けないとは考えづらいですが、今のところ、日本で特に地震や火山活動が急に増えているということでもないですし・・・これは成り行きを見ましょう。

jp-plates.jpg

▲ 日本とプレートの関係。関東の周辺は3つの大きなプレートが交差する、都市がある場所としては世界最大のプレート交差点です。

最近、「良い時代と悪い時代」なんてものを書いたりしていましたが、時代は「どちらか」に突入しつつあるのかもしれないですね。どちらが良い時代でどちらが悪い時代かは、もはや私にはわからないですけれど・・・。


過去のアイスランド関係の記事をリンクしておきます。

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今回の記事と関連した過去記事:

英国史上最大の自然災害はアイスランドからやってきた: 1783年のラキ火山の噴火
2011年09月07日

カトラ火山噴火の報道が錯綜しているアイスランドのメディア
2011年07月10日

アイスランドの龍「指輪ドラゴン」の伝説
2012年02月14日

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[1年前の In Deep ]
2011年10月20日の記事

太陽のカオスは続く