2012年11月03日



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「エンケ彗星の覚醒」: 今、地球の大気圏が「無数の彗星の破片」の爆撃を受けている



(訳者注) タイトルの通りの「今、地球の大気圏が「無数の彗星と火球」の爆撃を受けている」というスペースウェザーの記事をご紹介いたします。

ところで、下の写真はどんなものだと思われますか? 別にクイズではないので、先に書きますと、これは 2009年から 2011年までに地球の大気圏に落下した流星群の写真を NASA が合成したものです。

earth-2012-next.jpg

▲ 2009年から2011年までの様々な流星群(オリオン座流星群、ペルセウス座流星群など)から隕石の落下を組み合わせた複合の擬似カラー画像です。NASA 提供。IIAIより。


最近の In Deep では、過去の地球の宇宙からの天体の爆撃の時代について「良い時代と悪い時代」というタイトルのシリーズで書いたことがありました。

そして、あくまで個人的な感想と、最近の「宇宙から地球大気圏に突入する天体の多さ」を考えますと、徐々にですが、地球は今までの 500年とは違った時代に入っているような気が(くどいようですが個人的な感想で)します

今回の記事を読まれる方で、それら「過去の地球への天体の爆撃時代」の過去記事を読まれていない方は、お時間のある時にでも読まれていただけると幸いです。
リンクしておきます。

どれも無駄に長い記事で申し訳ないですが。

500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

2013年の巨大彗星アイソンのこと。そして宇宙から地球に降り続ける生命のこと
 2012年10月11日

などです。


今後どのようになっていくかということの予測を書いても(単なる個人の憶測なので)仕方ないので書かないようにしていますが、それがどんなものであっても、それはコワイとかイヤだとかそういうものではなく、地球のサイクルとはそういうものだと思います。


最近、オリオン座流星群というものが話題になっていましたが、あのような「流星群」というものがどのような軌道を描いて「地球を目指してやってくるのか」というのかをご存じでしょうか。

今は NASA の流星体環境事務局などが、ほぼリアルタイムで軌道を表示してくれますので、簡単に、その「流星の信じられない地球への接近の軌跡」というものが見られるようになりました。

下がオリオン座流星群の軌跡です。

orion-2012-10-2.png


私は昨年はじめて流星群の軌道を見て、少し唖然としました。

何しろ、太陽系と比較できるほど大きな円を描きながら、すべてが小さな地球を目指してやってきて地球の上空で正確に交差する・・・


「そんなバカな・・・」と、その時は小さく呟きましたが、しかし、どんな流星群でも大体の動きは同じようなものなのです。

下の図は今年の8月頃の過去記事に載せたもので、やはり、流星群の軌道です。



▲ 「日常にある天体の奇跡: すべての流星体の軌道が「地球上空で交差している」ペルセウス座流星群の破片」より。


全部が地球の上で交差して、「でも、基本的にぶつからない」。


地球と宇宙の関係というのは、もう偶然とか何とかではないということを考え始めたのはこの頃でした。

まあしかし、地球と宇宙の関係がどうであろうと、地球は 500年から 1000年くらいの周期で、「ぶつからない時代」から「どんどんぶつかる時代」へと移行してきました。


過去記事に書いたプラトンとクリアチスという人たちの紀元前 400年頃の対話では、その少し前まで地球では彗星の衝突が日常だったことがわかります。


プラトンの対話『 Timaeus』 (B. Jower 翻訳)より。

「ずっと昔、アテネそして人類に驚くべきような出来事が起こった。それは何度も起こり、一番ひどいのは火と水によって起きた。

(中略)

これは神話の形をしている。しかし、地球を回っていた天体が地球に落下したという現象を示しており、地球上の大火事というのは長い間隔をあけて繰り返されたのである。このとき、海岸や川辺よりも山の上の方が被害がひどかった。普通の時代では、天上から伝染病と同様に流れが降りてきて、教育の少ない人のみを残していく。そして昔起きたことを何も知らず、子どものように初めから始めなければならない」。




ちなみに、これを読んでわかるのは、プラトンの時代、つまり紀元前の時代は、「空から(宇宙から)伝染病が降りてくる」ということを認識していたことがわかります。

今の時代は「伝染病は、ほぼすべて水平感染(人から人にうつる)」ということになっていて、「医学理論は実は部分的には 2300年前よりも退行している」こともまたわかります。水平感染だけでは感染ルートを証明できないものについては現代の医学は口を閉ざしたままです

しかし、話が逸れる前に今日の翻訳に入ります。


スペースウェザーの記事で、今日から明日にかけて、予想外の流星体の「爆撃」が観測できるかもしれないという報道です。「爆撃」といっても、地上に被害が出るというような話ではなく、流星の観測に適しているというような話です。

実際、小さな天体が地球の大気に突入しても、それが被害を与えることはほとんどありません。


小さければ、ですが。


ところで、タイトルに記した「エンケ彗星」というのは今回のスペースウェザーの記事に出てくるものですが、Wikipedia によりますと、下のようなもののようです。


エンケ彗星はおうし座流星群の母彗星と考えられている。過去にエンケ彗星やおうし座流星群の流星体と同じような軌道を持っていたと考えられる小惑星や小流星群の流星体が知られている。

また、「ツングースカ大爆発」の原因はこの彗星の破片が引き起したものではないかと唱える意見も存在する。



とのことです。

このエンケ彗星というものが「目覚める」と、ツングースカ大爆発のようなことも起きやすいという説があるということかもしれません。


では、ここからスペースウェザーの記事です。図の見方は上の見方と同じで、赤く星のようなマークがされているのが地球で、真ん中の黄色のドットが太陽です。

そして、黄色のラインが今晩から明日にかけて地球上空に「突入してくる」流星体の軌道です。




TAURID FIREBALLS
Space Weather 2012.11.02

おうし座流星群による火球群


夜空を観測している人たちは、今夜からは注意深く夜空を観測してほしい。

スペースウェザーの予報官によると、エンケ彗星から大量の天体の破片群が地球に向かって進んでいるかもしれないという。もしそうだとした場合、小石程度の大きさの流星体が秒速 25キロメートル程度の速度で地球の大気に衝突し、火球が見られるかもしれない。


met-2012-11-03.jpg


上の軌道からの予測では、11月5日から12日の夜の間、ピーク時には、1時間に2〜3個の火球を観測できる可能性がある。






(訳者注) 昨年、地球の上空で複数の天体が衝突するというようなことがあり、確率として非常に珍しいことだったのですが、今思えば、あれは「トランペットの合図」だったのかもしれません。

以下の記事にその頃のその出来事に「ヘリオスの神話」などを関係させて書いた記事がありますので、よろしければ、ご覧下さい。

くどいほど「個人的な感想」と前置きしておきますが、地球は多分すでに変化しています。