▲ ゴッホが 1889年に描いた作品『星月夜』。夜ですが、星と言うより「たくさんの太陽」 的なイメージを感じます。これは、ゴッホが修道院で療養中に描かれたものだそう。「共通の潜在意識下の出来事」なんて概念を思い出したりします。
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各地で起きる「原因の分かりづらい」大爆発
今回の本題とは違うのですが、気になったニュースがありましたので、それを最初に書こうと思います。
米国のインディアナポリスという街で、一昨日、「大きな爆発」が起きたということがありました。日本では NHK が報道しています。
米インディアナ州住宅街で爆発2人死亡
NHK 2012年11月12日
アメリカ中西部・インディアナ州の住宅街で、10日夜、大きな爆発があり、2人が死亡したほか、住宅2棟が跡形もなく吹き飛ぶなどの被害が出て、地元の消防が原因を調べています。
爆発があったのは、インディアナ州の州都インディアナポリスの近郊にある住宅街で、現地時間10日午後11時ごろ、大音響とともに爆発が起き、大きな炎が上がりました。
地元メディアによりますと、この爆発と火災で2人が死亡、7人がけがをしました。また、爆発の影響で住宅2軒が跡形もなく吹き飛んだほか、周囲の30軒余りの住宅の窓ガラスが割れたり壁が壊れるなどの被害が出て、これまでに住民200人以上が近くの学校に避難したということです。
消防と警察で、ガス爆発の可能性も含め原因を調べていますが、地元のガス会社によりますと、事前にガス漏れなどの通報はなかったということで、なぜこれほどの大きな爆発が起きたのか、今のところはっきりとした原因は分かっていません。
というもので、字面だけ見て私も最初は、「ガス漏れで爆発かなんか起きたんだろうなあ」と思っていました。
が、しかし、米国の報道での写真を見て「これは違うかも」と思いました。
下の写真は、米国 ABC ニュースで報道された消火後の写真です。
左のほうに写っている人や乗用車と比較すると、爆発の範囲のすごさがわかると思うのですが、これを見て、「通常のガス漏れじゃ無理だ」という気になりました。
米国では今日も大きく報道されていますが、その理由は「原因がわからないことによる不安」だと思われます。つまり、仮にパイプラインなどが原因ではなく、(天然ガスを含めての)自然現象だったとしたら、「原因が何であれ、どこででも起きうる」という可能性があるからです。
先月の終わり頃に書きました、
・2012年の終わりまであと2ヶ月の中で狂乱の気候と共に過ぎていく地球
2012年10月31日
という記事の一番最後に、オーストラリアのメルボルンの郊外で、水道管が破裂して、住宅地の中で突然、大量の水が噴き出したという出来事をご紹介したことがあります。
下の写真がその時のものですが、高さは 80メートルに達しました。
▲ オーストラリアの報道記事より。
上の現象は、確かに家庭用の水道管から噴き出ているのですが、「家庭用の水道管からこんな高さに水が噴き上がる?」と驚いたものでした。
何というか、最近は、起きること自体はそれまでと変わらないようなことでも、「現象の現れ方(見え方)が尋常ではない」ということが多いように思います。
昨年からの In Deep では下のような「謎の爆発」の事件をご紹介したことがありました。
・アメリカ / 2012年3月
▲ テレビの中継画面の後ろで何かが爆発。「海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される」より。
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・ロシア / 2012年2月
▲ ロシアで目撃された謎の大爆発。原因はいまだに不明だと思われます。「ロシアで発生した「謎の大爆発」は1908年のツングースカ大爆発の再来か?」より。
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・ハワイ / 2011年7月
▲ 「ハワイの天文台で観測された「泡のような」巨大な爆発の謎」より。ハワイの「カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡」という国際的な天文台から撮影。
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・・・というように、いろいろな「爆発のようなこと」が起きてはいます。上のものはすべてにおいて、明確な理由はわかっていないですが、爆発(のように見えること)そのものが起きたことは事実です。
「爆発」というキーワードも今後の地球環境の中に入れてもいいものなのかもしれないですね。
というわけで、ここから今日の本題です。
彗星の話ですが、一昨日、目撃された流星群による火球などに関しての話です。
たくさんの太陽が見える日の原因は「ベテルギウスの大爆発ではない」かも
先日、Wikipedia の日月神示を読んだ際に下のようなくだりがありました。富士の巻第十六帖というところに書かれてあるもののようです。
天にお日様一つでないぞ、二つ三つ四つ出て来たら、この世の終りと思へかし、この世の終りは神国の始めと思へ臣民よ、神々様にも知らすぞよ
要するに、「太陽が空に2つも3つも4つも見えるようなことになったら、この世の終わりが近い」ということだと読めます。よく見ると、Wikipedia のこの一節が紹介されている下に、このブログの記事「ペアの太陽 - 「2012年ベテルギウス超新星爆発の予測」に関しての大騒動 」がリンクされていました。
その記事では、ベテルギウスという地球から見える星空で9番目に明るく見える巨大恒星が「超新星爆発」という爆発崩壊現象により、その爆発の時には、地球でも「太陽のように見えるのではないか」という記事をご紹介したものです。
上の記事ではその際の「イメージ」として下のような写真を載せています。
地球から上のように見えるかどうかはわかりませんし、そもそも、実際にベテルギウスが超新星爆発を起こすのか、あるいはいつ起きるのかなどは誰にもわからないのですが、上のように見える「可能性」があることは事実でもあるようです。
しかし・・・これでも「太陽は2つ」でしかありません。
どうやっても、3つ、4つということにはなり得ないです。
他にも次々とベテルギウスのような恒星が超新星爆発を起こせば、こういう光景もあり得るかもしれないですが、地球に比較的近いところで、同じように見えるような超新星爆発を起こしそうな恒星があるかというと、HR 8210という恒星がありますが、少し時期が違う。
ちなみに、ベテルギウスのその「桁外れの大きさ」ということは知っておかれてもよろしいかと思います。
下の図です。
▲ ベテルギウスなどと太陽などとの大きさの比較。左上にかすかに見える点が私たちの太陽。
遠く離れた星の爆発が「地球で太陽のように見える」という考えが出てくる理由はこの巨大さにもあります。しかし、仮に実現するものであっても、それは「ふたつの太陽」でしかないということは言えます。
そうなると、「4つも太陽が見える可能性なんてあるのだろうか?」と考えてみたりするわけなんですけれど・・・ここで、やはり、また最近の話題の流れの「彗星」というようなことを考えてしまうわけです。
彗星なら、運が良ければ(あるいは運が悪ければ)、地球に近い上空での巨大彗星の分裂の直撃をまともに浴びるような経験ができれば、「何十個もの太陽」を見ることもできるように思います。
先日の記事で、
・「エンケ彗星の覚醒」: 今、地球の大気圏が「無数の彗星の破片」の爆撃を受けている
2012年11月03日
というものを書きました。
その記事では、「エンケ彗星」という彗星からもたらされていると考えられる流星群が大量に地球周辺にやってくる予測の報道についてご紹介したものです。
その記事以来、毎日のように空で巨大な火球が観測され続けていますが、一昨日には「満月よりも明るく光った」火球が撮影されています。下の写真の赤で囲んだものが観測されたその火球です。アメリカのニューメキシコで、アマチュア天文家が撮影したものです。
▲ スペースウェザーより。
ところで、上のような火球をこのところ毎日のように地球にもたらしている流星群の「軌道」なんですが、上にリンクした「エンケ彗星の覚醒」という記事の時点では NASA の軌道の予測は下のような軌道でした。
赤い星が地球。真ん中の黄色が太陽です。
ところが、その後、昨日まで観測された実際のその流星の軌道が描く様子は、まるで「無軌道な軌道」を描いているのです。
下が11月9日から10日までの流星群の軌道です。
ラインの色の違いは速度です。
これを見ると、いろいろなところから、いろいろな流星体が地球をめがけてやってきているのがおわかりでしょうか。緑とか水色のラインの流星の軌道なんて、エンケ彗星とは関係ない方向から来ている気もするし、なんかもう「いろいろ来てる?」みたいな感じで。
・・・あくまで個人的な、あるいは感覚的な話なんですけど、そんなに遠くない将来。それは、数ヶ月か数年か、長くても数十年のうちに「彗星の爆撃時代」というものが再び始まるのではないかという想いはかなり強くなっています。
確かに物騒な話ではあります。
しかし、最近の太陽系全体を含めての様々なこと(前回記事をご参照下れば幸いです)などを見ていると、太陽系そのものに何か起きているという感じはします。
そして、一番最初に書きました日月神示の「天にお日様一つでないぞ、二つ三つ四つ出て来たら」というのは、むしろ彗星を母体とする流星体を彷彿とさせます。
流星群は仮に彗星が母体になっているのなら、母体の彗星がある限り、そして、そのコースが大気圏の直撃コースを取るのなら「次々」と地球の大気圏に突入してくるはずです。2つでも3つでも4つでも。
まあ、現在の流星群も地球の大気圏の直撃コースをとっているわけですけれど。
昨日の記事の中に後期重爆撃期という言葉が出てきました。
これは、 41億年くらい前からの数億年の間、地球が夥しい天体の「洗礼」(衝突のこと)を受けた時代のことです。その際の地球がどのような感じだったかというのは、いろいろなサイエンス・イラストが描かれています。下のはそういう中のひとつです。
▲ The Late Heavy Bombardment より。
この時代には、上のように「たくさんの太陽のような光」が見えていたと考えられます。
そして、それらの衝突した彗星などの天体は、地球に多くの生命そのもの( DNA やアミノ酸など)と、そして、それらが繁殖する下地となる水や炭素や、あるいは大気のもとを地球に送り込んだとも考えられています。
つまり、天体の爆撃期というのは、「滅亡の時代」ではなく、「始まりの時代」、あるいは「地球が刷新された時代」であったことは事実だと思います。
終わりではなく、始まりであるということです。
地球滅亡ではなく、地球の始まり、です。
実際、化石では重爆撃期が終わった直後の 35億年前くらいの時代の「生物の化石」が見つかっています。それ以前の時代の地球からは生命の痕跡は見つかっていません。
▲ 34億年前の地球最古の化石( AFP 2011.08.22) より。オーストラリアで発見された微化石を分析した結果、酸素のなかった34億年前の地球にバクテリアが生息していたことが確認されたという記事でした。
上の34億年の微生物は、現在の「極限環境微生物」と同様の生命(酸素がない状態で生きていたと考えられるため)だと思われます。ということは、この時点ですでに大変に進化した機能と構造を持った生き物だったといえます。極限環境微生物の多くは「それ以上進化しようがないほど高度な生態を持つ」と私は考えています、
長々となりましたが、今後再びやってくるかもしれない「爆撃時代」は決して恐怖の時代ではないと私は思っています。
どうしてか?
それは、上に書いたように、過去の爆撃期は「地球滅亡ではなく、地球の始まりだった」からです。
さらに・・・心情的な意味も含めたことを書けば・・・たとえば、そういう爆撃のような時代はこないとして、「あなたや私たち人類は、この先もずーーーっと今と同じシステムと同じ思想と同じ価値観の世界の中で永遠に生きていくのですよ」と言われたらそれは嬉しいですか?
どのような形であろうと、人類には「変化」、あるいは「(精神の)進化」が必要な時に来ているようにも思うのです。
少なくとも私はややそう思います。