2012年12月13日



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ノアの大洪水は紀元前 5000年に実際に起きていた: 黒海の放射性炭素測定によるひとつの実証



fossil_8.JPG

▲ カナダのノバスコシア州にある「破滅の化石」と呼ばれる木の化石。立ったままの状態で「積した地層を垂直方向に貫通する巨大な木の幹の化石」となっている森の木。常識的には大変に長い時間がかかって形成されるこの状態に疑問を持った科学者たちは、これは「突然の何か」によって木々が立った状態のまま化石となったと判断しました。そして、それは「突然の大地の沈降」か、「突然の大洪水だった」と考えられています。破滅の化石(ロシア語)より。
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すでに「洪水の時代」に突入している気配の中で


今回ご紹介する報道は、英国テレグラフの「ノアの方舟の大洪水は実際に起きていた」と主張する科学者の話に関してのものです。


しかしまあ、聖書の時代にまで戻らなくても、この2、3年というのはとにかく洪水が多かったという印象があります。

今年の8月に、

洪水...洪水...洪水.. 世界中で異常な数と規模で発生し続ける洪水
 2012年08月26日

という、そのままのタイトルの記事を書いたことがあります。

その記事の中で World Flood Timeline というサイトから「世界的に報道された洪水の件数」について調べてみたことがありました。


2000年から2011年までの大規模洪水報道の件数

2000年 ( 1件)
2002年 ( 3件)
2005年 ( 4件)
2006年 ( 3件)
2007年 ( 13件)
2008年 ( 6件)
2009年 ( 7件)
2010年 ( 23件)
2011年 ( 37件)


となっており、少なくとも国際的に報道される洪水は確実に増えていたことがわかります。

2012年は 11月までですが、「 19件」となっていて、意外なことに昨年よりも少ないです。ただ、この報道では、各国のローカルでの報道までは含まれておらず、たとえば、日本などでも結構、洪水の被害はあったのですが、そういうものは含まれていません。

あくまでも、「全世界で報道されたもの」ということのようで、実際に発生した洪水の数は、何倍、あるいは何十倍だと思います。


しかし、聖書や神話に描かれている「洪水」というのは、もっともっと大きな洪水を描いていたのかもしれないという可能性もあります。

そもそも、「伝説上の大洪水」とは定義としてはどのようなものだったのか。

Wikipedia から抜粋してみたいと思います。


大洪水

大洪水は、文明を破壊するために、天誅として神々によって起こされた洪水。

大洪水(洪水伝説)は、世界の諸神話に共通して見られるテーマであり、聖書『創世記』のノアやノアの方舟、インド神話、ヒンドゥー教のプラーナのマツヤ、ギリシャ神話のデウカリオン、および『ギルガメシュ叙事詩』のウトナピシュティムの物語は、よく知られた神話である。過去現在の世界の文化のうち大部分が、古い文明を壊滅させる「大洪水」物語を有している。



これは Wikipedia の冒頭の部分で、他にも詳細に書かれているのですが、上の冒頭だけでもわかるのは、


> 文明を破壊するために、天誅として神々によって起こされた


> 世界の文化のうち大部分が、古い文明を壊滅させる大洪水の物語を有している


ということのようです。

つまり、どうやら、


・少なくとも神話や伝承では「天誅」(天罰)として起こされる

・多くの国が同じような洪水伝説を持っている



ということになるようです。
しかし、本当なんでしょうか?

特にこの「非常に多くの国が同じような洪水伝説を持っている」ということについては、私は以前から「ホンマかいな」と思っていたのですが、つい先月の「ロシアの声」でそれに関しての報道があったのです。

これは世界各地にある「洪水伝説の一致性」にふれたものでした。

その記事を少し紹介してから、テレグラフの記事に移ろうと思います。




神話と確率から考えると、かなりの現実性が帯びてくる洪水伝説


以下、ロシアの声の日本語版の2012年11月30日の記事です。
長い記事からの抜粋ですので、ご興味のある方はリンクからオリジナル記事をお読み下さい。


世界的大洪水は、まさに世界規模のものだったのか?
VOR 2012.11.30

noah.jpg

エドワード・ヒックス「ノアの方舟」(1846年)。


歴史学者から地質学者に至るまで専門家の間では、聖書に記された世界的な大洪水は「現実にあったと理解されるべきだが、それは世界的規模のものではなく局地的なものだった」と考えられている。

その一方で、大洪水は実際に世界中に及んだことを証明する事実も存在する。

それは「多層貫通化石」と呼ばれるもので、堆積した地層を垂直方向に貫通する巨大な木の幹の化石である。数十メートルに達する厚みを持った地層は、常識的には何百年もかかって形成されるべきものであるが、木の幹が垂直な形で化石化した層は、わずか数日か数週間のうちにできたらしい事が分かっている。


(訳者注) 上に出てくる「多層貫通化石」というのは、今回の記事の一番上に写真を載せた「破滅の化石」と呼ばれているものなどです。


これは例えば、大洪水によって、巨大な森が一瞬にして飲み込まれるといった状況の結果である。

聖書の中に記述された洪水の事実は、貝や魚などの化石が、現在海からはるか遠い場所、それもエベレストも含めた山の頂上から発見される事も物語っている。この事は、古代には海が今よりもずっと深かった事を意味するものではない。山々は現在のように高くなく、大洪水をもたらした地球のマントル内部の緊張の結果、地面あるいは水面が隆起したのだ。

こうした証拠を無視し、世界的な大洪水など非科学的だと斥ける事も可能だ。

(訳者注) 上にある「エベレストから見つかった貝の化石」は、1960年代にエベレストの4,000mから6,000mのチョモランマ層から発見されたアンモナイトの化石のことを書いているのだと思います。下の写真がその化石です。

nepal-kaseki.jpg

エベレストの山頂部から発見されたアンモナイトの化石より。一般的には、大洪水によるものではなく、大規模な地質の隆起のためと考えられているようです。


しかし、世界中の多くの民族の言い伝えの中に洪水伝説や神話が残っている事を、どう説明できるだろう。民族学者らは、北米の原住民の中に 59、南米では 46、中東で 17、アジアでは 23、古代ヨーロッパでも 31、さらにはオーストラリアやオセアニアにおいても 37を数える、大洪水に関する伝説を採集している。

(中略)

最も少なく見積もっても、少なくとも一つの特徴的なディテール(ノイ、ヌウ、ノトといった名前の一致を含めた、いくつかの中にあるものではなく)において、213の言い伝えが偶然に一致する確率は、75万1,065分の一のチャンスである。そうした事が偶然起こるとは思えない。ゆえに大洪水が世界的規模で地球を襲ったという事は、実際のところ真実だったと信じてよいのではないだろうか。



かなり長い抜粋となりましたが、このロシアの声の記事では、


世界各地に点在する洪水伝説の中にあるディティールが一致する確率というのは「 75万分の1」という低い確率になる。なので、この点からも、洪水は世界規模であったのではないか。


ということを言いたい記事のようです。

ただし、上の記事では「それが同時期だったかどうか」の証明にはならないと思われます。

いずれにしても、この「ロシアの声」の記事では、様々な民族の間に伝わる「洪水伝説」の詳細も書かれていますので、ご興味のある方はお読み下さい。


ところで、「日本の洪水伝説」はどうなのかというと、そのあたりは曖昧なんですね。もちろん、あることにはあるのですが、他の国のように、


・自分のためだけに船を作り、他の人は死なせて、自分と家族だけが助かる


という西洋では一般的な洪水伝説は「ない」ようです。

このあたりが、まあ、西洋的価値観と日本人的価値観の違いなのだ・・・と私は思っていますし、2011年の東日本の震災の時には東北の人たちの姿にその「日本人的側面」を多く見させていただき、涙したものでした。

とはいえ・・・実際、日本人も今は全体としてはどうなのか、私は今はすでにそんなに希望は持っていません。


「自分だけが助かる船」を作る人たちがたくさんいそう。


・・・ま、いいや。


というわで、ここからテレグラフの記事です。




Noah's Ark Great Flood may have happened, says Robert Ballard
テレグラフ (英国) 2012.12.11

ノアの方舟伝説の大洪水は実際に起きた可能性があるとロバート・バラード氏は言う


ark_2424113b.jpg

▲ オランダのドルドレヒトにある「ノアの方舟」のレプリカ。


タイタニック号を発見した海洋探検者ロバート・バラード氏によると、ノアの方舟の伝説で語られる大洪水は実際に起きたものかもしれないという。

これは、当時、巨大な洪水が黒海の地域に起きたというコロンビア大学の2人の科学者による説をバラード氏が調査をし、その件について、米国 ABC ニュースの取材に答えたものだ。

彼らは、黒海はかつて洪水によって浸水するまで淡水湖であり、黒海の周囲は農地で囲まれていたと考えている。

「私たちは淡水を探すために湖に入りました」とバラード氏は言う。

そして、バラード氏は、かつての大洪水の証拠となると考えられる古代の海岸線を発見したのだ。海岸線に沿って見つかる貝を放射性炭素での年代測定を用い、彼らは、その洪水は紀元前 5000年前に起きたと確信した。

「それはひどい日だったでしょう」とバラード氏は言う。

「あっという間に水が激しくこの場所を突破し、土地を浸水しました。そして、150,000平方キロメートルの土地が一瞬にして沈んだと考えられます」。

また、バラード氏たちのチームは、古代の難破船と同時に古代の陶器類を発見した。彼らは、決してノアの方舟を発見するとは思っていないが、古代のコミュニティの証拠が流されていることを見つけることはできるかもしれないと考えている。

これまで多くの目撃例と説や噂が存在しているにも関わらず、ノアの方舟の科学的な証拠はいまだに見つけられていない。ノアの方舟は、創世記の記述では約 137メートルの長さだとされている。

「旧約聖書」創世記8章4節によると、それは「アララトの山」で停止した。このアララト山が、現在のアルメニアと東部トルコに存在することについては、専門家たちは同意している。




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