2013年01月08日



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「新しいバミューダ・トライアングル」として浮上してきたロス・ロケス諸島



イタリアのファッション企業の CEO の小型機がベネズエラ沖で忽然と姿を消して、現地で囁かれる噂。そして、日本にもある「魔の海域」の存在



最初は余談なんですが、先日、ギリシャ人のブログを見ていましたら、「2013年に関しての重大な事実」という題された、ちょっと楽しげなことを知りました。

下の写真はギリシャのどこかの街だそうです。



2013-00001.jpg




「ウェルカム 2013年」といったような新年のイベントの時の様子。

撮影者がこの「2013年のゲート」を通って戻る際に「ふと」あることに気づいたのだそうです。


それが下の写真(笑)。
白い字はこちらで入れたものです。




eros-02.jpg



「 2013 」は裏から見ると eros すなわち「エロスの年なのでした。

ところで、この「エロス」とは本来はどんな意味なのか、よく知っていなかったことにも気づきましたので、最近の例にならって、辞書から引用しておきます。

Eros の意味 | So-net 辞書より。


Eros [名]エロス

1 《ギリシャ神話》愛の神:ローマ神話のCupidに相当
2 性愛;情欲;(善・美を追求する)本来の愛. ⇒AGAPE
3 《精神医学》(1) 自己保存の本能 (2) リビドー
4 エロスの絵画[彫像]



ということで、かなり真面目な言葉のようです。私などは、これらの言葉は、「お前もエロい奴じゃのう」というような使い方しかしないですが、そういう意味とは少し違うようです。また、日本には「エロ本」という言葉もあり、これなども本来の意味から考えると意味深いものがありそうです。


それにしても、「ローマ神話のCupidに相当」とあり、エロスがキューピッドと同義ということは知らなかったです。Cupidの方を見ると、この辞書には珍しくイラストつきの下のような説明でした。


Cupid

1 《ローマ神話》キューピッド:愛の神;ギリシャ神話のErosに当たる

cupid.jpg

2 美少年;愛の使者;恋の取り持ち役.




あと、「2」に AGAPE という英単語が出ていて、なんかよくわからなかったので、こちらも辞書で引いてみました。


agape

1 神[キリスト]の人間に対する愛

2 兄弟愛, 隣人愛, アガペー ⇒EROS



ということで、「アガペーって聞いたことあるような気がするけど、こういう意味だったんだ」と初めて知る次第でした。


ま、いずれにしても、2013年は、「ひっくり返す」という前提つきですが、


・愛の神
・愛の使者
・本来の愛


の3つの意味を持つ年といえるということかもしれないです。


というわけで、ここからが本題です。




世界中に存在する「魔の海域」


時事ネタに近いのですが、最近、イタリアのファッションブランドの「ミッソーニ」という企業の経営者が飛行機ごと消息不明になったという事件をご存じでしょうか。


南米沖でイタリア機不明 「ミッソーニ」経営者夫妻が搭乗
CNN 2013.01.06


missoni.jpg

▲ ベネズエラ沖で消息不明になったミッソーニ氏。

南米ベネズエラ沖で4日、イタリアのファッションブランド「ミッソーニ」の経営者ビットリオ・ミッソーニ氏(58)ら6人を乗せた小型機が消息を絶った。

ベネズエラのレベロル内相が発表したところによると、小型機は同日朝、カリブ海のリゾート、ロスロケス諸島を出発し、約145キロ離れた首都カラカスへ向かっていた。

ミッソーニは1953年創業、60年代末からミラノに本社を置く高級ファッションブランド。年間の売上高は7500万〜1億ドルと推定される。



海外のファッションには全然詳しくないので、ミッソーニなんてブランド名も初めて知ったのですが、語感が「味噌煮」と煮ているので、イタリア語のわりには忘れにくいブランド名だとは思います。たとえば、覚え方としては、サバのミッソーニ・・・(やめなさい)。


えーと・・・で、この「消息不明事件」は単に飛行機事故かなんかだろうと思っていたので、全然気にしていなかったまですが、今朝のイギリスの高級紙ガーディアンのニュースコラムに、

ロス・ロケス諸島は新しいバミューダ・トライアングルか

というタイトルの記事があったのです。
今回は、その記事でいろいろ興味のある部分もありましたので翻訳してご紹介しようと思います。

何に興味を持ったかというと、この記事で私は「日本にも魔の海域がある」ということを初めて知ったのです。




日本の魔の海域


ところで、上に「バミューダ・トライアングル」ということを先に書きましたが、何となく一般名詞と思いこんでいましたが、そういうわけではないと思いますので、一応、その定義を Wikipedia から抜粋しておきます。


バミューダトライアングル

bamuda.png

バミューダトライアングルは、フロリダ半島の先端と、大西洋にあるプエルトリコ、バミューダ諸島を結んだ三角形の海域。

昔から船や飛行機、もしくは、その乗務員のみが消えてしまうという伝説があることで有名である。



というもので、数は不確定ながら、「100年以上前から100を超える船や飛行機、1000以上の人が消息不明となっているとされる」ということになっている場所のようで、このバミューダ海域は私が小学生だった 40年くらい前でも「オカルト本には必ず載っている場所」として有名なゾーンでした。


さて、今回の英国ガーディアンの記事は、そのイタリアのミッソーニ夫妻が消息を絶ったベネズエラの「ロス・ロケス諸島」の周辺でも同じように、これまで数多くの飛行機が消息不明となっているということが書かれていました。残骸や墜落の痕跡がなく「遺体だけが見つかる」という事件もあったそうです。


ガーディアンは大衆紙ではないですので、今回の事件をオカルトで扱っているわけではなく、気象現象などでの要因での原因を探る文章で締めくくられていましたが、それはともかく、記事の文章の中に、他にも同じような海域が多くあることにふれており、その中に、

「 Devil's Sea off Japan 」(日本の魔の海域)

という言葉が出ていたのです。

「へえ、そんなのあるのか」と調べてみましたら、日本語でも Wikipedia になっておりました。日本では「ドラゴントライアングル」と呼ばれているそうです。


ドラゴントライアングル

ドラゴントライアングル (Dragons Triangle) もしくは魔の海 (Devil's Sea) とは、日本近海に存在すると主張され、バミューダトライアングルと同様に船舶や航空機が突如行方不明となるとされる海域である。

また北太平洋の広い海域を対象にしてフォルモサトライアングル(フォルモサは台湾の別称)と呼称する場合もある。いずれにしても、事実や科学的裏付けはない。



というものだそう。

ガーディアンに書かれてあるのは、この「ドラゴントライアングル」のことのようなのですが、その海域の場所なんですが、Wikipedia のは少しわかりにくいですので、探してみましたら、大体下のような海域のことを言うようです。

japan-devil-01.png


上の Wikipedia にある文章の中で最も合理的な意見としては、


この海域はしばしば台風や温帯低気圧による暴風雨が発生し、それに伴う三角波によって遭難する船舶は特段珍しいことではない、とされる。また北太平洋航路は北米とアジアを結ぶ国際航路であり、往来する船舶も多く、分母の多さに比例すれば、取り立てて事故率が高いわけでもない。航空機も同様である。



という部分だろうとは思います。

要するに、もともと往来する船舶や航空機が多いので、確率は別として実数として消息を絶つ数は多くなると。


ところで、・・・この上の地図の場所、先月の記事の、


北緯 33度を結ぶアメリカのメッカとベイルートの「血の川」
 2012年12月02日


など、過去記事に何度か登場していると「北緯 33度線」との絡みのことなどでもちょっと気づいたことなどもあります。



過去記事より。北緯33度線は最近の「血なまぐさい出来事ヶが起きている場所ばかりなんです。


北緯33度線上にあるベイルートの川なんて昨年、原因不明で「真っ赤」に染まったりしています。



▲ 過去記事「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」より。2012年2月のベイルート市内の川。薬剤か染料という意見が出ましたが、結局原因はわからなかったようです。



しかし、とりあえず今回はベネズエラのその「ロス・ロケス諸島」についてがメインですので、ここから本題の翻訳に入ります。

ちなみに、「ロス・ロケス諸島」の場所は下の「A」の場所です。

ros-03.jpg


ベネズエラのリゾート地帯のひとつようです。
では、ここからが記事です。




Are the Los Roques islands the new Bermuda Triangle?
Guardian (英国) 2013.01.07


ロス・ロケス諸島は新しいバミューダトライアングルなのか?


ファッションデザイナーのヴィットリオ・ミッソーニ氏の飛行機が空中で消息を絶ったベネズエラ沖の諸島の海域は、ミステリアスな「消滅」の話題がささやかれることが多い場所といわれる。


los-roques.jpg

▲ ロス・ロケス諸島。少なくとも現在までに15件の原因不明の消息不明事件が起きている。


イタリアのファッション界を代表する1人とも言える ヴィットリオ・ミッソーニCEOとその妻ら6人乗る小型飛行機が 1月4日にベネズエラ領のロス・ロケス諸島で消息不明となった事件が報じられた後、すぐに「ロス・ロケスの呪い」に関する噂が広まったことをベネズエラ当局は非難した。

このような噂がで出ることには理由がある。カリブ諸島にあるロス・ロケス諸島では、過去 10年ほどの間に何件かの原因不明の「消滅事件」が発生しているためだ。

しかし、ベネズエラ当局ではそのようなミステリーを考慮はしておらず、犯罪組織や麻薬密輸業者による誘拐や、小型機がハイジャックされた可能性も視野に入れて捜査している。

ベネズエラの航空記録局によると、ミッソーニ氏の小型機の位置が最後に記録されたのは、ロス・ロケス諸島の南 18キロの海域であることがわかっており、この海域を中心に調べられているが、飛行機の残骸などは見つかっていない。


ロス・ロケス諸島では、1990年代以降で、この海域で少なくとも 15機の小型機が墜落か、あるいは「消滅」している。

2008年には今回のミッソーニ氏と同じタイプの小型機が消息を絶ち、14名が死亡したが、その際には墜落した飛行機の残骸はついに回収することができなかった。ただ、一名の遺体だけが見つかった。

消息不明が多い原因については諸説が語られてきたが、多くが推測の域を脱していない。世界にはバミューダ・トライアングルをはじめとして、ミシガン・トライアングル、フォルモサトライアングル、サルガッソーの魔の海域、そして、「日本海の魔の海域」があると言われるが、どれも「魔」と呼ばれる証拠は存在しない。

そして、多くのパイロットたちによると、気象条件などにより、それらの場所には事故や消息不明に対しての合理的な理由が存在するという。

また、乱気流などを含む未知の気象現象の存在も指摘されており、今回の事件を含めて、海域での飛行機の消息不明事件の原因を特定するのは時期尚早といえる。