2013年01月26日



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世界は今や「子供の王国」?: 朝鮮中央放送での「南北協力断絶に関しての8つの第一措置」アナウンス全文




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昨日1月25日の米国 CNN の報道より。見出しは「米国を脅した後に、韓国にも憤怒を露わにした北朝鮮。下のキャブションは「金正恩と彼の軍隊」。
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結果として元気だった現在の北朝鮮の指導者青年


かつては In Deep でも北朝鮮の記事は結構多かったんですが、最後の北朝鮮関係の記事は、昨年の9月の、

金正恩第1書記は元気なのか?
 2012年09月19日

となるようで、半年近く、北朝鮮の話題にはふれていなかったようです。
今の指導者の人は父親の金正日国防委員長と比較すると、存在感として見劣りする方ですしね。

すぐ忘れてしまいます。


とはいえ、上の記事のタイトルの「第1書記は元気なのか?」ということに関しては、どうやら「元気だった」ということになるようです。

今年に入ってから、次々と全世界のメディアで報道される発表を行い始めた北朝鮮ですが、今回は最初に字幕を入れた動画を貼っておきます。

1月25日に北朝鮮の国営放送が報じたアナウンスの中の「韓国との関係に関しての8つの措置」の部分です。

その下に文字を記しておきましたので、動画を見るのが面倒な場合はそちらをご覧下さい。


北朝鮮中央テレビ:韓国との関係断絶についての8つの第1措置




字幕は以下の通りの文言です。


北朝鮮中央テレビ 2013年1月25日放映分より

南北協力を完全に停止することに関連して、以下の措置が第一段階で行われる。

1. 南朝鮮の傀儡当局とのすべての関係は切断される。

2. 李明博の任期中には当局間のいかなる対話も接触もないだろう。

3. 板門店の赤十字連絡代表の作業を完全に中断する。

4. 北と南の間のすべての通信リンクを切断する。

5. 開城工業地帯における南北経済協力協議事務所を凍結・解体し、南朝鮮のすべての関係職員は即刻追放される。

6. 我々は傀儡政権の「北に対する心理戦」に対しての総反撃を開始する。

7. 北側の領海及び空域での韓国の船舶や航空機の通過は完全に禁止される。

8. 南北関係に起因するすべての問題は「戦時法」の下で処理される。

李明博のような、対立を煽り、米国にこびへつらい、邪悪な好戦狂である人物たちには一切の容赦も忍耐も必要ない。李明博の傀儡一味どもが言う「断固とした案」などは愚かな自殺行為でしかない。

李明博傀儡一味と、その背後のウジ虫共は、共に火の中に飛び入るだけだ」。



全体的にはいつもの口調なのですが、今回ご紹介したのは、内容が具体的であることや、この中での「8」の「すべての問題は「戦時法」の下で処理される」という文言に違和感を感じたためかもしれません。





この数日何が起きているのか


最近の北朝鮮に関しては、下のような報道によって、米国の BBS などでも非常に多く一般の人々の話題としても取り上げられているようです。共にロイターの記事から引用します。


北朝鮮、「米国を標的」とする核実験とロケット発射計画を表明
 ロイター 2013.01.24

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朝鮮中央通信によると、北朝鮮の国防委員会は、3回目の核実験と長距離ロケット発射実験を計画していることを明らかにした。米国を「敵」と名指しして標的とする方針を示し、敵対姿勢をより鮮明にした。

北朝鮮国防委員会は「我々は計画しているさまざまな衛星と長距離ロケットの発射およびハイレベルの核実験が、米国を標的としている事実を隠すつもりはない」としている。



そして、2日後に、今度は「韓国」に対して、最近ではあまり見られなかったほどの具体的な措置の提示が報道されました。


北朝鮮、韓国が制裁参加なら攻撃すると表明
 ロイター 201301.25

北朝鮮は、韓国が国連による新たな制裁に参加した場合は韓国を攻撃すると表明した。北朝鮮は、ここ3日連続で好戦的な発言を繰り返している。韓国に対しては「制裁は戦争を意味し、われわれに対する宣戦布告を意味する」と述べた。

北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会は「(韓国が)国連制裁に直接関与した場合、韓国に対して強力な物理的手段を行使する」と述べた。



これは上の北朝鮮の報道の内容に該当します。

今回は、上の報道内容の全文を見つけましたので、それを掲載してみたいと思います。




なんとなく思い出す「子供の王国」の世界

ところで、昨年の6月にご紹介した下の記事の出来事をご記憶でらっしゃるでしょうか。


『朝鮮半島サイバー戦争』: 中央日報へのサーバ攻撃にみる「特別軍事行動」の一端
 2012年06月12日


韓国の「中央日報」のサイトが、高度かつ悪質なサイバー攻撃でシステムに被害を受けたというものでした。

攻撃者については見当はつきながらも断定できない状況で、韓国警察庁のサイバー捜査局も、「北の可能性を排除してはいない」と述べながらも、上の記事で紹介した中央日報の報道の中には下のような記述があります。


しかし、猫が笑う写真を載せるなど、いたずら心がある上、ハッキングを予告した点から北朝鮮とは考えにくいという専門家たちの見解も報じられている。



とあります。

そのハッキングされた際の「いたずら心のある写真」が下です。




いたずら心というより、とても陰湿な悪意を感じるハッキング画像で、上の「北朝鮮とは考えにくいという専門家」たちの心境としては、このようなふざけたことをいくら何でも「国家」としておこなうことは考えにくい、ということだったと思います。

そして、今年2013年1月16日の報道。


韓国、北朝鮮による新聞社へのサイバー攻撃を非難
VOR 2013.01.16

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韓国警察は、韓国の保守系有力紙に対し2012年6月にサイバー攻撃を行ったのは北朝鮮である、と発表した。

警察の調べでは、北朝鮮のハッカーらは韓国中央日報紙のウェブサイトのデータベースに攻撃をしかけた。攻撃の際に使用されていたIPアドレスはこれまでに既に北朝鮮ハッカーに利用されていたものであった。AFP通信が伝えた。



ということで、どうやら、上の「ふざけた攻撃」は、北朝鮮という「国家」によるものだったことが確定しつつあるようです。


昔・・・どれぐらい昔か思い出せなく、私自身が子供だった頃ほどの昔かもしれないですが、諸星大二郎さんという漫画家の 『子供の王国』という作品がありました。


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当時、どこかで読んで、シーンは覚えているのですが、ストーリーを覚えていませんでしたので、調べてみると、諸星大二郎の短編世界というサイトに下のようにありました。


『子供の王国』

化学的な療法により、子供の成長を止めることができる技術が開発されます。自ら成長をやめた子供たちは「リリパット」と呼ばれていました。

普通に成長した青年である主人公は、ある日訪れた「子供の王国」で、子供たちが本物の殺し合いをしているのを目にして驚愕します…。

外見はかわいらしくても、精神は歪んだ子供たち。しかしそれを否定する大人の主人公もまた、彼らとそう違っているわけではないのです…。




また、こちらのサイトの作者の思う「子供の王国のベストセリフ」として、以下のような記述がありました。狩場というのは主人公の「大人」だと思います。


狩場 「きさまたちは子供でも童心にかえった大人でもない! ただの狂人だ!」



最近の北朝鮮のことでもそうですが、別に北朝鮮だけではなく、他にも最近こういう例というのは、いろいろと見られるのかもなあと、ふと思い出した次第です。日本国内の日々の事件なんかでもそうですし・・・いや、私自身の日々の考え方も上のセリフのようなものかもしれない・・・と思ったりいたします。


そしてそれは結構こわいことなのかもしれないとも思います。


ちなみに、漫画『子供の王国』では、主人公(大人)は、王国の子供たちをすべて殺し始めます



まあ、それとはともかく、北朝鮮は EMP 兵器を完成させている可能性もあったりするわけで、そのあたりには凄みを感じます。EMP に関しては下の過去記事などをご参照下されば幸いです。

「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 2012年04月17日

北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
 2011年06月27日



話が多少逸れましたが、ここから北朝鮮の国営放送でアナウンスされた内容の全文です。





朝鮮中央放送 2013年1月25日の報道


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韓国の李明博と売国奴一味が、再び悪意を持って我が国(北朝鮮)を中傷している。

その南朝鮮傀儡政権は「国民への声明」を公開した。売国奴一味は、北朝鮮の船舶が、南(韓国)側の海域を通じて通行することを正式に禁止することを発表し、 「南北間の貿易や為替への停止」、 「自衛権の行使」などの文言と共に、「責任」やら「謝罪」についての安保理決議などとわめき続けている。

その後、韓国傀儡政権の防衛、外交、貿易、及び南北統一の各省庁の長官は、その対策についての共同記者会見をおこなった。この内容は正式に奴ら一味が、我が国との対決の立場を鮮明にし、戦争の可能性を排除しないことを宣言している。

これは、発言した売国奴李明博と、奴を囲む傀儡保守的な政権一味どもの責任であり、これについて謝罪する必要があると共に、やつらの卑劣なおべっかと、危険な動き、そして同胞同士(北と南の国民)の対立のエスカレートを煽る無謀な行動の悲劇的な結果としての処罰を受けることになるだろう。

我が国は、この売国奴たちの無謀な挑発に対して毅然とした対抗制裁措置を取ることを選択することを余儀なくされた。

我が北朝鮮はすでにこれら傀儡たちの挑発に応じて、正式に、今から、すべての南北関係を凍結する断固たる措置を講じることとする。

北と南の間の不可侵に関する合意を破棄し、南北協力を完全に停止することを宣言する。

その第一段階として下の措置が実行される。


1. 南朝鮮の傀儡当局とのすべての関係は切断される。

2. 李明博の任期中には当局間のいかなる対話も接触もないだろう。

3. 板門店の赤十字連絡代表の作業を完全に中断する。

4. 北と南の間のすべての通信リンクを切断する。

5. 開城工業地帯における南北経済協力協議事務所を凍結・解体し、南朝鮮のすべての関係職員は即刻追放される。

6. 我々は傀儡政権の「北に対する心理戦」に対しての総反撃を開始する。

7. 北側の領海及び空域での韓国の船舶や航空機の通過は完全に禁止される。

8. 南北関係に起因するすべての問題は「戦時法」の下で処理される。


李明博とその傀儡一味のような、対立を煽り、米国にこびへつらい、邪悪な好戦狂である人物たちには一切の容赦も忍耐も必要ない。かの傀儡一味どもが言う「断固とした案」などは愚かな自殺行為でしかない。

李明博傀儡政権一味と、その背後の輩は共に火の中に飛び入るだけだ。





(訳者注) ここまでです。あまり北朝鮮の韓国に対しての文言にふれたことのない方には、激しい単語に驚かれる箇所もあるかと思いますが、北朝鮮の国営ウェブサイト(ハングル)では、わりといつもこのような感じです。

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